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立地条件に適したニーズを捉える賃貸プランとは?

経営ノウハウ

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2021年5月11日

立地条件に適したニーズを捉える賃貸プランとは?

賃貸住宅のプランニングで大切なことは、まず立地の特性をよく見極めることです。駅からの距離が一番のアピールポイントであるかのように思われがちで、"駅から遠い"、"郊外"などの立地では不安になって踏み出せない方もいるでしょう。しかし、駅からの距離にかかわらず成功しているプランが多くあります。今回は賃貸経営を成功に導くプランニングを立地別に考えていきたいと思います。

駅から遠い立地で賃貸経営を成功させるには?

駅から遠い立地は賃貸経営に不向きかというと、必ずしもそうではありません。駅から15分、20分の立地の場合、まずコンセプトを明確にし、差別化を図ることです。
例えば、子育てファミリーの場合は、駅からの距離よりも保育園や学童保育、習い事に近い「育住近接」を重視するといいます。子育て環境としても、駅近の喧噪や、車の通行量の多い場所よりも、閑静な住宅街のほうが安心です。また、地域のコミュニティが希薄となった都市部では、子育ての不安を気軽に相談できる人や場がないといった課題があります。
そこで考えられるのが、子育て支援を付加価値とした賃貸住宅です。入居者同士の子育てコミュニティがある子育て共感賃貸住宅「へーベルメゾン母力(BORIKI)」は、バス便で10分の立地でも空室待ちが出るほどの人気です。
ポイントは、コミュニティを促す共用部だけではなく、入居者向けのイベント、入居者向け情報発信といった子育て支援をバックアップする管理体制が整っていることです。

■コミュニケーションが自然に生まれる「へーベルメゾン母力(BORIKI)」の共用部
お母さんステーション/中庭に面したリビング/土間空間

駅からの距離にかかわらず賃貸経営が成功する、もう一つのコンセプトがペット共生型賃貸住宅です。どのエリアでもニーズはあるのですが、物件自体が少なく付加価値が高いのは間違いありません。子育て同様、静かな住環境で公園や川沿いの遊歩道など散歩コースが近ければ、駅近の条件はこだわりません。ポイントは単なるペット可ではなく、ペット共生型ということです。入居者全員がペットを飼うことを前提とし、専門の管理体制が必要です。
ペット共生型賃貸住宅「ヘーベルメゾン +わん+にゃん」では、ペットの入居審査やペットのしつけ教室を開催しています。入居者同士のライフスタイルが共感しあえるので、ゆるやかなコミュニティが生まれ、人気の秘訣となっています。

■「プラスわんプラスにゃん倶楽部」のサイトとイベントの様子

駅近でなくても成功する賃貸住宅についてはバックナンバー「駅近よりも優先する「立地」の条件とは?」で解説しています。

駅から遠い立地でも、子育てやペット共生など、コンセプトを明確にした賃貸住宅は成功している

都市近郊エリアが人気に!求められる賃貸プランとは?

コロナ禍で、東京の転出超過が増えています。在宅ワークの普及で、通勤が少なくなり、近郊エリアが人気となっています。2021年LIFULL HOME'Sの首都圏の「借りて住みたい街」ランキングでは、本厚木、大宮、川口、船橋、柏、八王子、町田などの近郊エリアの人気が上昇しています。

特にファミリー層には、近郊や駅から遠くても広い間取りのニーズが高まっています。在宅ワークにより、ワークスペースの確保や自由な時間が増えたことで、家族と過ごすスペース、趣味を楽しむスペースが必要なのです。
賃貸住宅でも、「開放的なキッチン」、アウトドアリビングを楽しめる「庭や広いベランダ」。湘南エリアなどには、サーフィンを楽しむ人のために「外にシャワー」や、サーフボードや自転車がおける「土間スペース」を玄関にしつらえた物件もあります。

例えば賃貸住宅のプランに土間を取り入れた「土間のある賃貸住宅」では、生活空間の広がりはもちろん、自転車など趣味のものや生活用品のストックなどにも使えます。土間のプランニングにもいろいろあり、リビングの横にあえて土間空間を室内につくったり、フェンスで囲った庭をプライベートな土間にしたり、住戸内のエントランスに土間を設けたり、いろいろなバリエーションが考えられます。また、1階に暮らす魅力が増え、1階の入居率のアップが期待できます。

土間のある賃貸住宅

また、度々話題になるワークスペースも、家族との距離感を考慮して次のような3つのプランニングが考えられます。
「オープンスタイル」-LDKの中に仕切らず、スペースを確保。仕事の合間に家事をしたり、家族を見守りながら作業ができます。
「セミオープンスタイル」-LDKと隣接し、ゆるやかにつながりながら、こもり感のある中で作業ができます。
「プライベートスタイル」-寝室や書斎に独立したプライベート空間を確保。オンオフのメリハリがつけやすくTV会議にも集中できます。

ワークスペースのある賃貸住宅

郊外ニーズについては、バックナンバー「コロナ禍で借りて住みたい街に変化!?」でも解説しています。ご覧ください。

近郊人気は特にファミリー層を中心に高まっている。ワークライフバランスの充実を可能とするプランが付加価値を生む。

自然災害に対応する賃貸プランは可能か?

この数年、毎年のように自然災害の被害が報告されるようになりました。賃貸住宅でも耐震性を含め、自然災害への対応を気にする入居者は増えています。しかし逆に、自然災害への対応力をアピールできれば、それは大きな付加価値となります。
災害時、危険性がなければ「在宅避難」が推奨されていますが、賃貸住宅であっても在宅避難をするためには、建物の強靱さに加え、防災のための設備があるとより安心です。
例えば「ヘーベルメゾン防災パッケージ」では、共用部に「防災ステーション」を設け、太陽光発電と蓄電池により、停電時にも使える非常用コンセントを設置。停電時には入居者がスマートフォンの充電や、テレビ・ラジオからの情報収集、電気ポットによるお湯の確保などができます。
賃貸住宅に求められる防災力とは、「入居者の命と暮らしを守り、早期修復性で賃貸経営が継続できること」です。今後は建物が災害に強いだけでなく、災害に対応するための設備を備えておくことも考えておかなくてはいけないでしょう。

■賃貸住宅に求められる防災力 ■「災害に対する強さ」がお部屋を決める上で決定要因の一つになりましたか?

賃貸住宅の防災については、バックナンバー「コロナ禍での賃貸住宅の防災・減災を考える」でも解説しています。ご覧ください。

「入居者の命と暮らしを守り、早期修復性で賃貸経営が継続できること」。防災に強い賃貸住宅をアピールできれば、付加価値となる。

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