耐衝撃性と光沢性を兼ね備えたマスABSを実現
旭化成の合成ゴムはマスABSの原料として広く使用されています。スチレン溶液粘度 (SV)が異なるグレードを豊富に取り揃えており、マスABSの耐衝撃性と光沢性を、お客様がお求めの水準でバランス良く調整できるグレードを提供します。また不純物やゲルが少なく高品質であることも、旭化成の合成ゴムの特徴です。
マスABSの原料として広く活躍する旭化成の合成ゴム
ABSは、アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンを重合して得られる樹脂で、光沢性、耐衝撃性や耐油性に優れています。旭化成の合成ゴムは、大量生産に適したマスABSの原料として多くの実績があります。車の内装や家電の外装、建材など、さまざまな用途で活躍しています。
幅広い溶液粘度で、マスABSの耐衝撃性と光沢性を両立
マスABSは、車の内装や家電の外装など外観に大きな影響を与える部分に多く使用されるため、耐衝撃性だけでなく光沢性も非常に重要です。
耐衝撃性と光沢性は、マスABS中のゴムの粒子径に依存しており、粒子径が大きいほど耐衝撃性は向上しますが、光沢性は低下します。一方で、粒子径が小さいほど光沢性は向上しますが、耐衝撃性は低下するというトレードオフがあります。
旭化成の合成ゴムは、スチレン溶液粘度 (SV)が異なる幅広いグレードを取り揃えています。適切なグレードを選択することで、マスABS中のゴムの粒子径を制御でき、耐衝撃性と光沢性をお客様の要望に応じてバランス良く調整したマスABSを製造できます。
不純物やゲルが非常に少ないなど、高品質な製品を提供
一般的に、合成ゴムの品質は不純物やゲルの有無によって左右されます。不純物があると、予期せぬ反応が起こり、物性が安定しなかったり、着色が生じたりします。またゲルは、狙い通りの物性が得られない、外観が悪くなるなどの問題を生じさせます。
マスABS用途で使用される旭化成の低シスポリブタジエンゴムやスチレンブタジエンゴムは、溶液重合によって製造されています。そのため、無色で不純物が少なく、スチレンに不溶なゲルが非常に少ない高品質な製品となっており、物性や外観などの問題の発生を抑制することができます。
また、耐コールドフロー性にも優れ、ベールの形状を長期間維持することが可能です。
お気軽にお問い合わせください
お客様のご要望に合わせて、最適なグレードのご提案やサンプルの提供をさせていただきます。マスABS改質用途について、ご興味がある場合は気軽にお問い合わせください。