注文住宅
お役立ち情報まとめ

注文住宅ができるまで
情報収集から完成までの基本の流れを知って始める家づくり

注文住宅が完成するまでは、半年以上、長ければ1年近くにもおよぶ長い時間がかかることがあります。初めての家づくりの場合、「何をどうすればいいのかわからない」と不安が大きいかもしれませんが、あらかじめ注文住宅が完成するまでの流れを大まかに把握しておくことがおすすめです。
今回は、注文住宅を検討したときから引き渡しまでのステップをご紹介します。スムーズに進めるためのポイントをまとめましたので、ぜひご参考にしてください。

1

注文住宅を建てるときはどのように進めるの?完成するまでの流れとは

数か月にもおよぶステップを経て完成する注文住宅。完成までの流れを把握せずにいると、スムーズに進まずに慌てることも多いです。

それぞれの状況によって若干異なる部分はあるかもしれませんが、大まかな流れを見ていきましょう。

まずは理想の暮らしの“イメージ”を具体化するための情報収集を

家族みんなで

「日当たりのよいリビングがいい」
「書斎がほしい」
「アイランドキッチンにしてみたい」
「洋風デザインの雰囲気」
「和室がほしい」

など、家づくりのイメージを具体化するところから始めましょう。

ただ、言葉だけで話し合っていてもなかなかイメージは膨らみません。そこで、資料請求やインターネットなどで、参考となりそうな写真・間取りを集めておくのもおすすめです。また、それぞれのこだわりたいポイント、家づくりに対する優先順位などもメモしておきましょう。

家族みんなの家への理想像が共有できれば、家づくりもスムーズに進みやすくなります。

また、貯蓄はどのくらいあるのか、生活費はどのくらいかかっているのか…。

家計のやり繰りを夫婦どちらか一方に任せっきりというケースでは、ふだんはなかなか把握できていないかもしれません。これを機に、しっかりと話し合っておきましょう。

資金計画を立てて予算を検討する

貯蓄や生活費から毎月の支払をイメージしてみましょう。

現在、賃貸住宅に住んでいるなら、“今の支出”と“住宅ローンを組んだ場合の支出”をシミュレーションしながら比較してみます。

予算を検討するときは、現在の家計状況と照らし合わせ、「いくらなら毎月返済していけるのか」というイメージを具体的に計画しておくことが大事です。

住宅ローンがどれくらい組めるかは、年収や年齢によって決まります。また、収入やほかの借り入れ状況でも変わるため、「建築費用の全額を借りたい」「なるべく住宅ローンでまかないたい」という場合は、ご自身が住宅ローンで組める金額の目安を早めに確認しておくようにしましょう。

支払う期間やボーナス払いの有無についても、現在はもちろん、家族のライフイベントも合わせつつ、長期的な視点で考えてみましょう。資金計画についてご不安なときは、ハウスメーカーのFP相談サービスなどでプロのアドバイザーを紹介してもらうこともできます。

ハウスメーカー選びと“住みたい土地”を探す

次は、家族の職場や学校、周辺環境などをふまえ、住みたい土地を考えましょう。

「土地探しから始める」という人もいますが、先にハウスメーカーを決めて、そのあとに土地を選ぶことをおすすめします。土地探しの段階からサポートしてくれるハウスメーカーも多いです。土地を先に決めてしまうと、あとからお気に入りのハウスメーカーを見つけたとしても建築できないこともあります。理想の間取りを実現するために、ハウスメーカーと一緒に土地探しを進めていきましょう。

ヘーベルハウスは、注文住宅の土地探しのご相談もお受けしています。お気軽にお問い合わせください。 

また、ハウスメーカーによって、間取りやデザインの提案力は異なります。HPやカタログを確認し、デザイン性や耐震性、断熱性、家づくりの長い実績があるかどうかも選ぶポイントにしましょう。1番のおすすめは、モデルハウスに行くことです。実際に建っているモデルハウスに足を運んで体感することで、暮らしのイメージがしやすくなり、一層家づくりへの想いが膨らんできます。

簡単な間取りのご提案・住宅ローンの仮申し込み

ハウスメーカーに相談する際は、要望を伝えて間取りを提案してもらいましょう。家族で話し合った“こだわりポイント”もしっかりと伝えておきましょう。

契約前に作成する間取りは確定ではなく、あくまでもたたき台のようなものです。しかし、できるだけ詳しく希望を伝えておくことで大体の資金が分かり、スムーズに家づくりが進みます。

また、住宅ローンを利用するなら、早めの段階で仮申し込みをすることがおすすめです。簡単な間取りを提案してもらう頃には、住宅ローンのことも考えておきましょう。ハウスメーカーでも仮申し込みのお手続きをしてもらえます。住宅ローンで借りられる金額が気になるときは、早めに相談してみましょう。

概算の見積もりのご提示

イメージに合った間取りができたら、それに応じた見積書を出してもらいましょう。

この段階ではまだ契約をしていませんが、間取りを変更すると、見積金額は変わってきます。自分たちのイメージしている家がどれくらいの金額になるか、把握しておくことが重要です。

また、資金計画のイメージも作成してもらいましょう。建物本体の価格や付帯工事費用、諸費用、ローン利用時の手数料など「家づくりに必要な費用」が記載された一覧表です。

契約をする・住宅ローンの本審査

仮申し込みの結果が出れば、契約することは可能です。少しでも間取りに変更があれば、見積金額も変わります。内容をしっかりと確認し、分からない点があったら遠慮せずに聞いておきましょう。

また、住宅ローンの本審査には「工事請負契約書」が必要です。通常、住宅ローンの本審査はハウスメーカーの担当者の方が段取りを進めてくれます。必要な書類や手続きの時期など、分からない点はハウスメーカーの担当者が教えてくれるので安心です。

プランの打ち合わせ、外構の打ち合わせ

契約後は、さらに詳細な打ち合わせを重ねていきます。

契約後は、設備のグレードの調整や扉の位置の変更などがないか、そのほか、外壁や内装の色などの打ち合わせも重ねます。インテリアや外構の打ち合わせも進めていきましょう。

最終確認と変更契約をする

プランの最終確認をしたら、インテリアの打ち合わせの前に建築確認申請を行います。建築確認申請は、建築主の代理人としてハウスメーカーが行います。建築基準法や条例などを守った建築であるかどうか確認してもらうことです。自治体から建築確認済証が交付されれば着工が可能になります。

・設備のオプションをつける
・コンセントの位置を変える
・扉の種類を変える

などは、最終的に変更できるケースが多いです。金額にも変更がある点に留意し、変更契約を交わしましょう。ただし、建築確認申請が終わっている場合、窓の位置や大きさを変える、間取りを変えるといった大きな変更はできません。

着工~引き渡し

着工する前に行うのは、地縄や、境界・建物位置の確認などです。

地鎮祭を行うこともあります。安全祈願のための儀式ですが、基本的には「やる・やらない」は施主様の希望が反映されます。

また、工事前・工事中は周囲にさまざまな配慮が必要です。

周囲への挨拶は、通常、ハウスメーカー側で行ってくれます。ただ、「これから近所になる」と考えて、自分で改めて挨拶をして回る施主様もいます。

工事中は、どんな流れで進んでいるか、現場までときどきチェックしに行くのがおすすめです。危ない箇所もあるので、一声かけてから覗いてみるのがいいでしょう。

基礎工事から始まり、さまざまな工程を経てようやく竣工です。

最終的には、図面通りしっかりと建てられたかを施主検査によって確認します。問題がなければ予定通り引き渡しが行われます。

2

注文住宅の建築費用~支払いの流れとは?

大きな金額となる注文住宅の建築費は、「完成後に支払う」のではなく、何度かに分けて支払いタイミングがやってきます。

注文住宅の建築費用は数回に分けて支払う

注文住宅の建築費用は、契約時や着工時、着工中、引き渡し時と数回に分けて支払います。ここで気をつけたいのが「住宅ローンの実行日は引き渡し時」という点です。

つまり、着工から家の完成までに支払う費用は、前もって自分で準備しなければなりません。

たとえば、「着工時に建築費用の30%ほどの支払い」となっていれば、4000万円の家なら1200万円ほど支払うことになります。

そこで「つなぎ融資」を利用していて着工金や中間金を支払うこともできます。

多くの人が利用する“つなぎ融資”とは?

つなぎ融資とは、「住宅ローン」が実行するまでの間に必要となるお金を借りられる“短期間のローン”です。基本的には「つなぎ融資」と「住宅ローン」はセットとなり、同じ金融機関での手続きが必要となります。

しかし、つなぎ融資はすべての金融機関で取り扱っているわけではないため、利用を検討しているときはあらかじめ情報を確認しておくことが大事です。

つなぎ融資を利用する場合、住宅ローンとは別で諸費用も必要になります。書類の提出や契約に関する書類の記載など、銀行とのやり取りも増えるでしょう。

必要書類や手数料の金額は、金融機関によって異なります。基本的には利用する金融機関からの指示をあおぎましょう。

また、最終的には、「住宅ローンの実行」によって、引き渡し前に借りた「つなぎ融資」の部分を一括返済することになります。

・どのタイミングでつなぎ融資の契約になるか
・必要書類はどんなものがあるか
・着工金や中間金はいつ支払うか

など、同時期に複数のことが行われると、混同するかもしれません。

自分なりに段取りを把握しておくことも大事ですが、ご不安な点や分からない点があれば、ハウスメーカーの担当者・金融機関の担当者にしっかりと聞くようにしましょう。

このように、つなぎ融資を利用するという一般的な方法もありますが、おすすめはハウスメーカーの提携ローンです。提携ローンを使えば、着工時から引き渡し時の間に実行ができます。詳しい内容については、ハウスメーカーの担当者に相談してみましょう。

3

まとめ

注文住宅が完成するまでの流れをお伝えしました。ひとつひとつ細かなところまで知る必要はありませんが、ある程度知っておけば安心感につながります。

また、注文住宅が建築される流れとは別に「支払いのスケジュール」も自分なりに把握しておくことが大事です。注文住宅は、土地探しや見積もり、打ち合わせなど、やることが多く、長ければ1年にもおよびます。さまざまな不安はつきものですが長い実績のあるヘーベルハウスなら、お客様の安心につなげられるように“家づくり”を全面的にサポートできます。

家づくりお役立ちコンテンツ