
【調査結果あり】約9割が満足!肌のコンディションは温熱性能が高い住まいで良くなる!?

寒さが本格化して、連日のように乾燥注意報が発令される季節。「肌のケア」が気になっている方も多いはずです。実は住まいの温熱環境が肌の状態に影響を及ぼしていることはご存じでしょうか。アンケート調査の結果、温熱性能が高い住まいに暮らす方の87.9%が、肌のコンディションに満足していることが分かりました。
本記事ではその調査をもとに、住まいの温熱環境と肌の若々しさの関係性をひもといていきます。
<調査の概要>
調査実施団体:旭化成建材株式会社 快適空間研究所
調査目的:住まいの温熱環境の実態と、居住者の住まいの温熱環境に関する意識、行動、ライフスタイルや価値観を調査し、社会への情報発信および弊社事業におけるマーケティング活動の一助とする。
調査時期:2020年2月28日~3月4日
調査対象:東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県在住の戸建持家居住者 30歳~74歳 男女(回答者数:1123名)
調査方法:WEBアンケート調査
1.アンチエイジングに対する意識
まずは肌のコンディションを含めた「アンチエイジング」全般に対する意識から見ていきましょう。
1)女性は「肌の若々しさ(56.9%)」、男性は「体力の維持(48.1%)」に最も興味がある
アンチエイジングのバロメーターはさまざまです。男女別にどんな部分に興味があるか全15項目で調べたところ、明確な意識の違いが見られました。
女性は、1位「肌の若々しさ(56.9%)」、 2位「体力の維持(52.8%)」、3位「気持ちの若々しさ(44.3%)」。男性の1位は「体力の維持(48.1%)」、2位「足腰の力の維持(39.6%)」、3位「脳の力(考える力)の維持(28.7%)」でした。「アンチエイジングに興味はない」を除く残りの全14項目で、女性の回答者数は男性を上まわりました。
この結果から、女性のほうが、肌や気持ちに関するアンチエイジングへの興味が高い一方、男性は、見た目にはあまりこだわらず、身体能力や脳の働きへの関心が高い傾向が見てとれます。
2)30~60代の女性が最も気になるのは「肌の若々しさ」
続いて男女それぞれが高い関心を示した上位の項目「肌の若々しさ」「気持ちの若々しさ」「体力の維持」など年代別の結果です。
女性では、「肌の若々しさ」は30代~60代で50%を超え、70~74歳も46.8%と半数近いことから、調査した全年代で「肌の若々しさ」への興味が高いことが分かりました。一方、内面の充実度を示す「気持ちの若々しさ」への興味は60代以上で高くなっています。また、身体や脳に関する能力への興味、「体力の維持」「足腰の力の維持」「脳の力(考える力)の維持」「認知症の予防」なども、体力や健康への不安が増していく上の年代ほど高くなる傾向が見られます。
一方、男性は「肌の若々しさ」への興味が最も高いのは30代で30.3%と全世代で低くなりました。ここでも“見た目ではなく中身で勝負”といった考え方が感じられます。また、身体や脳に関する能力への興味、「気持ちの若々しさ」「体力の維持」「足腰の力の維持」「脳の力(考える力)の維持」「認知症の予防」などに興味がある割合は、女性同様、年代が上がるほど高くなっています。
3)「肌の若々しさ」に影響するとされている部屋の「温度・湿度の管理」を心掛けている人は少ない
では、アンチエイジングのために心掛けていることは何でしょうか。全18項目で調査結果を見てみましょう。
最多は男女ともに「規則正しい生活・食事」がトップでした。さらに「食事の栄養バランス」「適度な運動」「良質な睡眠」と、定石通りの対策が続きます。「生涯現役で仕事を続ける」「社会・地域に役立つ活動やボランティア」「特にない」の3項目を除き、残りの全17項目で女性の方が高い結果となりました。アンチエイジングのために実際に何らかのアクションを起こしている人は、女性のほうが多いことが認められます。
さて、ここで注目していただきたいのが、「部屋の温度管理」「部屋間の温度差をなくす」「部屋の湿度管理」を心掛けている人の少なさです。既往研究(※1)の「室内の絶対湿度、相対湿度および室温が高いほど、皮膚の水分量が多くなるという結果報告」があり、室内の温度・湿度管理は、肌を若々しく保つための大切な要因なのですが、これを意識して心がけている人は少数であることが見てとれます。
※1 (参照)既往研究について
・開原典子、高田暁;室内滞在時の皮膚含水率と温湿度関係についての実態調査、日本建築学会環境系論文集 第82巻 第734号、337-345、2017年4月
・櫻井柚夏、廣瀬文郁、松前和則、村上礼雄、田辺新一;暖房時の室内温熱環境が皮膚水分量と熱的快適性に与える影響、空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集{2014.9.3~5(秋田)}
・岩城朱美、秋元孝之、岩前篤;アンチエイジングから見た居住環境の有り様に関する研究-睡眠の室内環境要因の影響、定量化に関する基礎実験、空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集{2015.9.16~18(大阪)}
2.住まいの温熱環境と、女性の肌の関係
肌の若々しさを保ちたい女性の意識と、室内の温熱環境への認識の関係性をさらに詳しくチェックしてみましょう。
1)温熱性能が高い住まい(※2)に暮らす女性ほど、「肌の状況(乾燥・みずみずしさ)」に満足。温熱性能の低い住まいに暮らす女性と約3割の差
住まいの温熱性能別に、女性の冬の「肌の状況(乾燥・みずみずしさ)」に満足している割合を見ると、温熱性能が高い住まいに暮らす女性で満足している(たいへん満足+満足+どちらかといえば満足)割合は87.9%に。温熱性能が低い住まいに暮らす女性の満足度の総計・60.6%に比較すると、27.3%高くなっています。
※2 温熱性能別の比較について
アンケートで住宅の断熱性能を回答してもらうのは難しいため、本調査では、住まいの温熱性能別の比較をするために、窓ガラスの種類について選択してもらい、その結果を分類し解析している。
温熱性能「低」:シングルガラス、温熱性能「中」:ペアガラス、温熱性能「高」:Low-Eペアガラスまたはトリプルガラスと回答した人。なお、この分類は、実際の住宅全体の断熱性能と高い相関があることが確認されています。
※参考:食野遼 須永修通 大塚弘樹;住宅の断熱性能とライフスタイルの関係に関する研究、日本建築学会大会学術講演梗概集(九州)、pp1145-1146、2016.8
2)温熱性能が高い住まいに暮らす女性ほど、同年代の中で「肌の張り・ツヤ・潤い」は良いと感じている割合が高い
続いて、住まいの温熱性能別に「同年代の中で、肌の張り・ツヤ・潤いは良い方だと思うか」について。温熱性能が高い住まいに暮らす女性は、そう思う(かなりそう思う+そう思う+どちらかといえばそう思う)割合が75.8%と高く、温熱性能が低い住まいに暮らす人・57.4%に比較すると、18.4%高くなっています。
これらの結果から、温熱性能が高い住まいに暮らす人ほど「肌の状況(乾燥・みずみずしさ・張り・ツヤ・潤い)」に満足していることが明らかになりました。
3)室内の温度・湿度に満足している人は、自身の「肌の状況(乾燥・みずみずしさ)」にも満足している割合が9割超
最後に、室内の温度・湿度に対する満足度別に、女性の冬の「肌の状況(乾燥・みずみずしさ)」に満足している割合です。
まずは「温度」。「たいへん満足」と回答した100%の人が「肌の状況」に満足(たいへん満足+満足)していました。また「満足」と回答している人でも、90.2%が「肌の状況」に満足(たいへん満足+満足+どちらかといえば満足)しています。「室内の温度」に不満(どちらかといえば不満+不満+たいへん不満)と回答した人の「肌の状況」に満足している割合(46.0%)と比べると、44.2%も高くなっています。
次に「湿度」です。「たいへん満足」と回答した100%の人が、肌の状況に満足(たいへん満足+満足)していました。また、「室内の湿度」に「満足」と回答している人でも、92.0%が「肌の状況」に満足(たいへん満足+満足+どちらかといえば満足)していました。
こうした回答から、室内の温度・湿度の満足度が高いほど、肌の状況(乾燥・みずみずしさ)の満足度が高くなる傾向が明らかになりました。
まとめ
肌の潤いや若々しさを保つためには、抜本的に住宅の温熱性能から見直し、家の内部を常に快適な温度・湿度に保つことが大切です。
そのような環境を実現する住まいとして、注目いただきたいのがAsu-hausの甲州街道モデル体験棟です。断熱・気密をはじめとする温熱性能を備えている上、家庭用エアコン1台の運転で全部屋快適な温度・湿度を五感で感じることができます。
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