
【Asu-haus実測データ公開(冬)】0℃近い厳冬期でもエアコン1台で全部屋22℃を実現!

日本最高レベルの温熱性能を実現しているAsu-haus。断熱等級7(UA値0.26 W/㎡K以下)と気密性能C値0.2c㎡/㎡以下という高断熱・高気密性能と、高性能な第一種全熱交換型換気扇の搭載などによって、エアコン1台の運転で全部屋快適な温度・湿度を実現しています。Asu-hausが目指す理想の室内の温度・湿度は、下の図のとおりです。

私たちは、この理想値がどこまで実現できているかを確かめるため、酷暑に見舞われた2024年8月に「甲州街道モデル体験棟」で温度・湿度データを実測。エアコン1台で全部屋26℃が実現できていることを確認しました。
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【実測データ公開】酷暑でもエアコン1台で全部屋26℃を実現!
https://www.asahi-kasei.co.jp/asu/learning/article016/index.html/
本記事は、上の関連記事に続く第2弾。厳冬期にあたる2024年12月末に、再び「甲州街道モデル体験棟」で温度・湿度データを実測した結果を公開します。
<測定条件詳細>
●測定日:2024年12月25日 08:00~12月26日 08:00
●床面積:106.82㎡
●エアコン(リビングに1台設置)
(暖房室温設定条件:21℃/風量自動)
●2階居室出入口ドア:すべて開放
●人の在籍:2名(模擬発熱発湿体にて対応)
●日常生活で発生する水蒸気量を加湿器1台で再現(約500ml/h)
1.エアコン1台での【各部屋の温度・温度差】【相対湿度】【絶対湿度】【表面温度】をチェック
1)【温度・温度差】室内の平均温度は全室20~23℃。各部屋の温度差は±1℃
まずは、1日の外気温度と平均室温の推移を比較。朝晩の外気温は0℃近くまで冷え込みましたが、平均室温は一日を通して約22℃を維持しました。
次に、各部屋別に計測した室内の平均温度です。屋外が最低気温0.8℃となった朝6:30の時点でも、全部屋で、Asu-hausが理想とする冬の室温(20~23℃)の範囲内だったことが分かりました。
最高室温は2階トイレの22.3℃、最低は寝室の21.3℃で、その差は±1℃の範囲内に。一般的に寒くなりやすい水回りでも快適な室温が維持されていました。家の中では、24時間、どこにいても室温の極端な違いにさらされることがなく、ヒートショックが起きにくいことが分かりました。
ちなみに、世界保健機関(WHO)は、2018年に発行した「住宅と健康に関するガイドライン」において、寒さによる健康影響から居住者を守るために「家の中の最低温度を18℃以上に保つこと」を強く勧告しています。その点でも、Asu-hausの室温は安心できる数値を示しています。
2)【相対湿度】1日を通じて約50%を維持
続いて「湿度」を見てみましょう。湿度は「相対湿度」「絶対湿度」の2種類に分けることができます。まずは、一般的に天気予報などで使われている湿度を表す「相対湿度」からチェックしていきます。
室内の相対湿度は乾燥する冬でも1日中50%を維持。Asu-hausが理想とする40~60%の相対湿度の範囲内に入っていました。有害な微生物を増大させない最適な相対湿度は40~60%とされています。断熱性能・気密性能の高いAsu-hausであれば、その湿度域を維持し、健康的な住環境が維持できることが明らかになりました。
ところで上のグラフを見ると、夜間~翌朝の時間帯である18:00~09:00の間は、室内よりも室外のほうが相対湿度が高いことが分かります。「時間帯によっては、外のほうが適切な湿度になるのでは?」と感じる方がいるかもしれません。
この現象には「水蒸気」が関係しています。空気中の水蒸気は、その気温ごとに含むことができる量の限界(飽和水蒸気量)が決まっています。相対湿度は、飽和水蒸気量の中で、水蒸気の割合が何%であるかを示したものです。
空気には、冷たくなると保持できる水蒸気の量が低下する性質があるため、同じ量の水蒸気であっても、温度が下がると飽和水蒸気量に近づくため、相対湿度は高くなります。
したがって、気温が低下する18:00~09:00では、一日を通して約22℃に保たれたAsu-hausの室内より、室外の方が相対湿度は高くなり、外気温が高くなる日中の09:00~18:00の間は、室外のほうが相対湿度は低くなるのです。
さらに、部屋別の1日の平均相対湿度を見てみても44.8%~53%となっており、Asu-hausが理想とする40~60%の相対湿度の範囲内に収まっていることが見て取れます。
3)【絶対湿度】1日を通じて9g台~約10gを維持
次に、もうひとつの湿度の指標である絶対湿度(縦×横×高さ各1m(=1㎥ 立米)の空間に含まれる水蒸気の「量」を「g」で表したもの)を見てみましょう。Asu-hausの室内は1日を通じて9g台~約10gとなっているのに対して、室外は2g台後半~4g台半ばとなりました。絶対湿度7g以下がインフルエンザの流行に適しているとの研究もあることから、絶対湿度の面からもAsu-hausが健康的な住環境であることが分かりました。
4)【表面温度】室温と表面温度の差は±2℃以内。外壁表面約0℃でも室内表面は21℃台に
続いて表面温度を見てみます。以下は朝8時頃に計測した台所の壁・天井付近の表面温度を示すサーモ写真です。数値は20.4℃~21.6℃で、先述した台所の平均室温21.8℃と比べると、目標の室温±2℃以内に留まっています。

次は朝7時台に計測した、東に面した2階廊下の壁・天井付近の表面温度。同時刻の外壁表面が約−8℃でも、室内側は22℃台~23℃台と、優れた温熱性能を示しています。


2.気になる1ヵ月の電気料金は
ここまで、2024年12月末に行った甲州街道モデル体験棟での測定結果を公開してきました。結果を改めてまとめてみます。
・室内の平均温度は全室20~23℃
・各部屋の温度差:±1℃
・湿度~全部屋約50%維持
・室温と表面温度の差±2℃以内
すべての項目において、エアコン1台のみの運転で、Asu-hausの理想値が実現できていることが分かりました。
では最後に、気になる1ヵ月の電気料金を見てみましょう(※1)
※1計測期間中に使用したエネルギーはオール電化住宅のため、すべて電気
1)国内の一般家庭に比べて11,000円超お得に
2024年12月の甲州街道モデル体験棟の電気料金は、8,830円でした。総務省の家計調査(家計収支編)によると、2023年1~3月の4人世帯の月別電気料金の全国平均は19,941円。日本の一般的な4人家族の電気料金と比較すると、11,000円以上の差がつきました。ちなみに、総務省の同調査が示す2人家族の電気料金15,577円と比較しても、ほぼ半分と格安です。
なお、体験棟のエアコンの使用電力量は115kWh。公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している電力料金の目安単価「31円/kWh(税込)」*で計算すると、エアコンのみの料金だと約3,500円となり、この点でもAsu-hausの優位性が明らかになりました。
*公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の公表
電気料金は契約している電力会社や電気の使用地域によっても異なるとはいえ、Asu-hausの電気料金の低さは際立っていると言えます。10~20年のタームで一般的な住宅の電気料金と比較した場合、経済的な価値も享受することができます。
まとめ
2024年8月に甲州街道モデル体験棟で行った計測結果同様、厳冬期でも、温熱性能が優れているAsu-hausなら1台のエアコンのみで健康的な暮らし、経済的なメリットの両方を手に入れられることが分かりました。
2025年4月からは、法改正による「省エネ基準適合」の義務化で、断熱等級4が最低基準となりますが、等級4、さらにその上の等級5においても、快適な温度・室温を維持するためには光熱費がかさむ可能性も。これからのスタンダードは等級6・7の住まいと言えます。
その点、Asu-hausは、標準仕様で国内最高レベルの断熱等級7。この性能は、イギリス、ドイツなど環境先進国の基準よりも高くなっています。ぜひ甲州街道モデル体験棟にお越しいただき、家庭用エアコン1台の運転だけで実現している 快適な室内環境を五感で実感してください。
下記から甲州街道モデル体験棟の詳細をご覧いただけます。
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本記事で、温熱性能に優れ、快適な室内温度・湿度で過ごせるAsu-hausは、健康的に暮らせたり、光熱費を抑えたりできることを学びました。以下の記事では、高断熱・高気密住宅の長所をより深く知ることができます。ぜひご一読ください。
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