
【調査結果あり】全館空調で玄関・洗面所・廊下含む全空間の住み心地満足度向上!採用者と非採用者の住環境意識調査

全館空調の家と、そうではない家の住み心地はどの程度変わるのでしょうか。GREENOVATION推進室は「全館空調採用者と非採用者の住環境意識・満足度調査」を実施。その結果、全館空調を採用した理由の第1位は「家中が1年中快適な温度に保たれるから」で回答者の半数を超えたこと、全館空調を検討しながらも採用しなかった理由の第1位は「設置費用が高いから(49%)」となったことなどが分かりました。
本記事では、全館空調を採用した人と、採用を見送った人の住まいの温熱環境に対する満足度を比較し、空調に対する多様なニーズを探っていきます。
<調査の概要>
1.調査の目的:全館空調と個室エアコンの満足度を比較によって、全館空調の実態を探る
2.調査時期:2025年2月6日~13日
3.調査方法:WEBアンケート調査
4.調査対象:首都圏在住 30-79歳 (東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)
5.調査対象数:10年以内に戸建を新築した方297名
全館空調サンプル数
全館空調採用者(機械室ありの全館空調と回答された方) 97
全館空調非採用者(全館空調検討したうえで非採用と回答された方) 200
1.全館空調を採用した・採用しなかった理由は?
まずは、全館空調を採用した・しなかった理由についてです。
1)全館空調を採用した理由の第1位は「家中が1年中快適な温度に保たれるから」で半数を超える
全館空調を採用した方に採用した理由の第1位は「家中が1年中快適な温度に保たれるから」で51.5%、第2位は「清潔な空気環境を確保できるから」で38.1%)、第3位は「各部屋の温度差が少ないから」で35.1%。家全体の温熱環境や、空気の質に関する項目がTOP3を占める結果となりました。
第1位の結果から、全館空調採用者は、これまでの個別エアコンででは実現できなかった「家中」「1年中」快適であることと、第3位から「各部屋の温度差の少なさ」を求めていることが分かります。また、第2位からは、部屋の温度だけでなく「空気質」の良さを求めていることも判明しました。
2)全館空調を検討しながらも採用しなかった理由の第1位は「設置費用が高いから」で49%
全館空調を検討しながらも採用しなかった方に理由を聞いたところ、第1位は「設置費用が高いから」で49.0%とほぼ半数。第2位は「光熱費が高いから」で37.0%でした。さらに第4位に「使わない部屋や使わない時間も空調をするのがもったいないから(26.5%)」が入っていることから、全館空調採用にあたり、経済的負担を懸念する方の多いことが読み取れます。第3位は「メンテナンスが大変だから」で31.5%。メンテナンスの手間を懸念する方も多いことが分かりました。
2.全館空調採用者・非採用者、住まいの満足度は?
次に、全館空調を採用した方と、しなかった方の満足度の比較です。
1)全館空調採用者の住まいの満足度は約95%、温熱環境への満足度は約80%と非常に高い
全館空調採用者の住まいに対する全体的な満足度は、「非常に満足している」「やや満足している」を合わせると約95%と大変高い結果となりました。特に「非常に満足している」と回答した方は45.4%で半数近くとなり、非採用者の「非常に満足している」と比べると約20ポイントも高くなっています。
年間を通した家全体の温熱環境(涼しさ・あたたかさ)に対する満足度も、全館空調採用者と非採用者の間には差が生じています。全館空調採用者は「非常に満足している」「やや満足している」を合わせると約80%となった一方、非採用者は「非常に満足している」「やや満足している」を合わせて約70%と、約10ポイントの開きがありました。
特に際立ったのが「非常に満足している」です。全館空調採用者が40.2%だったのに対し、非採用者は16.5%と2.5倍近くの差がつきました。全館空調が涼しい(あたたかい)快適な住環境をつくり、それに対する高い評価が示されています。
3.全館空調採用者・非採用者、温熱環境満足度の差が大きい場所は?
続いて、温熱環境の部屋別満足度を見ていきます。
1)TOP3は「玄関」「洗面所・脱衣室」「廊下」。非採用者と30ポイント以上の顕著な差
全館空調採用者と非採用者の「温熱環境の部屋別満足度(大変満足)」を比較したところ、両者の間には、すべての空間において25ポイント以上の差がありました。差が大きな順に見てみると最大だったのは「玄関」で34.9%、次が「洗面所・脱衣室」で31.8%、そして「廊下」の31.2%となりました。対して非採用者の満足度は、これら3つの空間で、いずれも10~10.5%に留まりました。
TOP3の「玄関」「洗面所・脱衣室」「廊下」は、「居間・食堂」「寝室」「台所」などに比べると過ごす時間は短い空間です。にもかかわらずこれだけ満足度に差があることから、全館空調がいかに家の隅々まで快適な温熱環境をもたらしているかが読み取れます。
4.全館空調がもたらす価値は?
最後は、全館空調の価値についての調査結果です。全館空調は、快適な空気の質や温熱環境をつくる以外にも多くの長所を備えています。
1)全館空調の価値として「もっとも当てはまる」とされた項目の第1位は「インテリアデザインの邪魔をしない(43.3%)」
全館空調が提供する価値について、「非常にあてはまる」と「ややあてはまる」を合わせた割合のTOPは「家中が一年中快適な温度に保たれる」で、82.5%。「非常にあてはまる」の回答に絞ると、「インテリアデザインの邪魔をしない」が最も高く43.3%、次いで「清潔な空気環境が確保できる」が42.3%でした。
全館空調を採用すると各部屋のエアコンは不要になるため、インテリアをスッキリと見せられるのは大きな価値といえます。全館空調を採用しない場合は、壁掛けタイプの個室エアコンの設置が一般的ですが、どうしても存在感が出てしまい、インテリアの雰囲気に合わない場合も見られます。また、室外機も部屋別に設置する必要がないため、家の外観がスッキリした印象になることも大きな長所です。
一方で「光熱費が抑えられる」「乾燥しにくい」といった項目では「あてはまらない」「まったくあてはまらない」と回答した割合が他項目と比べて高く、全館空調の課題として認識されていることが分かりました。
まとめ
Asu-hausは、2025年2月に第一弾として「首都圏における戸建住宅の全館空調に関する満足度調査」を発表しました。
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本記事は、全館空調の多様なニーズを探る目的でGREENOVATION推進室が行った第二弾「全館空調採用者と非採用者の住環境意識・満足度調査」の結果を受けて制作したものです。お読みいただき、全館空調を実際に住まいに導入した方の満足度や、感じている課題など、快適性に関する実態がお分かりいただけたと思います。
近年、猛暑や酷暑の常態化により、家庭内の温熱環境が快適性だけでなく、命や健康にも大きな影響を及ぼす重要な要素となっています。特に都市部では、高温多湿な夏季における室温管理が顕著な課題になりました。在宅勤務の定着やライフスタイルの多様化により、家庭内で長時間過ごす人が増える中、温熱環境への関心が高まっています。
こうした背景から、家全体を快適な温度に保つ「全館空調」に注目が集まっています。家づくりを考えている方は、本記事と上の関連記事を参考に、全館空調の採用を検討してはいかがでしょうか。
下記から、日本最高レベルの高い断熱・気密性能を備えているため、エアコン1台運転での全館空調を実現。「夏涼しく冬あたたかい室内空間」「部屋間に温度差のない温熱環境」などを五感で確かめられるAsu-hausの甲州街道体験モデルの詳細をご覧いただけます。
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以下の記事において、個室エアコンに比べてはるかに快適な温熱環境をつくれる全館空調の仕組みや、より具体的なメリットを解説しています。合わせてご覧ください。
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