同居スタイルの決め手は夕食
住人全員が快適に暮らせる二世帯住宅をつくるためには、「同居スタイル」という漠然としたものを、できるだけ具体的にイメージすることが必要になります。
多様化した同居のスタイルを分析してみると、夕食の場所が別々か、一緒かが、家事・家計など同居スタイル全般を左右することがわかりました。
つまり、夕食の場所が別々なら、そのための買い物も別々、おのずから家計も別々になります。これに洗濯や掃除などほかの家事が連動して、家事全般が別々に行なわれています。
夕食の場所が別々なら、それぞれの場所に各世帯専用のキッチンをもつことになります。そして浴室や洗濯など水回りも独立して2つあったほうが、それぞれの生活リズムを保て、気兼ねなく生活できます。
調べてみると夕食が別々の同居家族では、朝食や洗濯もほぼ別々にしており、互いの生活全般が独立している様子がうかがえます。
逆に夕食を一緒の場所で(時間はずれても)食べる二世帯同居では、食事に連動して買い物やゴミ出しまで、家事全般を協力して行なう傾向が強まります。