ペット研究16年の変化

ペットは家族から社会、自然の一員へペットフード

改正を重ねてペットの権利を確立した動物愛護法。「ペットは家族の一員」に

改正を重ねてペットの権利を確立した動物愛護法。「ペットは家族の一員」に
改正を重ねてペットの権利を確立した動物愛護法。「ペットは家族の一員」に

旭化成ホームズでは、1998年にペット研究会を発足し、ペットと暮らす家の研究を始めました。
翌1999年には動物愛護法が改正されます。1973年に制定された「動物の保護及び管理に関する法律」から名称を「動物の愛護及び管理に関する法律」と変え、飼い主責任の強化や普及徹底などが図られました。
最初の法律がつくられた当時、日本ではペットはモノに近い扱いだった側面があります。
しかしその後、社会状況の変化と共に、ペットの位置付けも変わってきたと言えます。
少子高齢化で家族数が減少し、管理・競争社会から受けるストレスが増す中、ペットを「家族の一員」として認識、一緒に暮らす人が多くなりました。
また、折しも阪神淡路大震災が起き、被災した人が仮設住宅などでペットと触れ合うことで癒され、ペットが人間に与える力にも注目が集まるようになります。
旭化成ホームズがペットの研究を始めたのは、こうした社会のニーズの高まりに応えられるような、ペットと共生できる家のあり方を考え、提案するためでした。

業界初のペット共生住宅「ヘーベルハウス プラスわん・にゃん」発売(2000年)

ペット研究会立ち上げから2年後の2000年、その成果として業界初のペット共生住宅「ヘーベルハウス プラスわん・プラスにゃん」を発売。
「ペットは家族の一員」という言葉の火付け役となりました。
具体的には、ペットとその家族がふれあいやすい設計、ペットが暮らしやすい設計と仕様、ペットの世話がしやすい設備と仕様、近隣へ配慮した設計など、ペットにも住み手にも暮らしやすく、ふれあいやすい住まいを提案しました。

業界初のペット共生住宅「ヘーベルハウス プラスわん・にゃん」発売(2000年)業界初のペット共生住宅「ヘーベルハウス プラスわん・にゃん」発売(2000年)

ペットは「家族の一員」から「社会の一員」へ。プラスわん・にゃんをリニューアル(2003年)

最初のペット共生住宅は、ペット好きの人のための家として新しい提案と評価され、多くの報道がされました。
しかし、ペット共生社会の進展とともに、ペット好きの人のためだけでなく、嫌いな人にも配慮する家づくりであるべきではないかという課題が浮かび上がります。
当時のペット研究会の各種調査でも、ペットオーナーと非オーナーとでは、ペットに対する意識に差があることがわかってきました。
たとえば「ペットオーナー宅を訪問したときに感じること」では、「なにかいやなこと、迷惑なことがあった経験がある」と答えている人が犬、猫共にペットオーナーではほぼ4割以下なのに、非オーナーでは7割以上、猫に関しては8割近い非オーナーがいやな経験をしたと答えていました。
また、「近所のペットからの迷惑」に関しては、ペットオーナーでは「感じていない」と答えている人が多数派だったのに対し、非オーナーでは「迷惑」が多数派となっています。
こうした調査によりわかったペットオーナーと非オーナーの意識のギャップを重く受け止め、旭化成ホームズでは「ペットも社会の一員」と位置づけ、2003年にプラスわん・プラスにゃんをリニューアル。
犬との共生では来訪者が迷惑や不安を感じない「来訪者配慮型ペット共生住宅」を、猫との共生では猫を家の中で飼うことで近隣に迷惑をかけない、また猫も外の環境に触れられる「家ネコ支援型ペット共生住宅」を提案しました。

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