ペットにも生活習慣病が増加
ペット研究会ではこれまで、「ペットと住環境調査」や「マンスリーペット調査」を行ってきました。
それによると、現代ペットオーナーの関心事は「健康」「病気」、心配事は「老化」「病気」などと答えた人が多く、ペットの健康に対する意識の高まりがわかります。
また、犬、猫共に、5割以上のペットが過去に何らかの病気を経験しています。
さらには、7割以上のペットオーナーが将来のペットの病気を心配しています。
具体的には、内犬・内猫共通で「肥満」「循環器障害」が、また内犬では「関節炎」、内猫では「虫歯・歯周病」や「消化器系障害」などが、将来心配な病気として挙げられています。
ペットを家族として大切に飼う人が増えたことや、獣医療の高度化によるペットの長寿化の結果、ペットにも人とほぼ同じ、癌、生活習慣病(肝臓、心臓、糖尿)、痴呆、白内障などの病気が増えているという報告があります。
老化に関わる病気は致し方ないとしても、室内飼いの増加による運動不足やストレスが原因の「肥満」「循環器障害」などについては、対処ではなく予防の観点からの家づくりが今後ますます大事になってくると思われます。