• TOP
  • 採用
  • 社員インタビュー
  • 坂梨嘉彦

Story 社員インタビュー

  • 仕事中の写真
  • 自転車を押している写真
  • 機械を操作している写真
  • 他の社員と話している写真
  • 社員との集合写真

坂梨嘉彦 Yoshihiko Sakanashi

製品開発センター
工学研究科 機械システム工学専攻 2008年入社

世界とたたかえるモノづくりを、宮崎で。大切な家族と仲間に支えられながら。
坂梨嘉彦は、スマホ事業のプロジェクトリーダー。彼のチームは、カメラのレンズ位置を制御するICの開発を担当している。画質向上や機能追加のため、小さなスマホに内蔵されるレンズのサイズは大きく、重くなる一方。それでいて、ICに求められるピント合わせの速度は、1000分の1秒単位。世界市場での競争に勝ち抜くために、回路設計はどんどん複雑化し、難しくなっていると坂梨は言う。「それでもなんとかみんなでアイデアを出しあって、新しい機能を回路図に落とし込んでいく。それが僕たちの仕事。難しいけれど、やりがいがありますね」。
そう話す坂梨は、畑違いの学部から入社した。大学時代の専攻は、機械設計。同期のほとんどが重工業か自動車業界に就職するなかで、この会社を選んだ。「出会いは合同説明会。たまたまブースに座ってみたら、すごい熱量で自社製品のことを説明されて、おもしろそうだなと思ったんですよ。特に響いたのは、『世界とたたかおう!』という言葉でした」。坂梨は宮崎出身。だが当初は地元での就職をあきらめていた。大学で学んだことを活かすためには、県外に出ないと仕方ない―そう思い込んでいたからこそ、宮崎で、世界を相手にしたモノづくりができることに、強い驚きと魅力を感じたのだった。
電子回路の設計は未経験。当初は不安だったが、じっくりと時間をかけた研修期間が不安を払拭してくれた。その後、さまざまなプロジェクトを経験しながら、多くの学びを吸収。特に印象に残っているのは、オーディオ事業を担当していたときの、ある経験だと言う。チームで新たな回路の開発に成功。今までにない優れた性能を備えていたが、活かし方がわからなかった。回路は結局、電圧や電流を出すだけの部品。活きる場所がないと、売れない。その場所をチーム全員で懸命に探し続けた結果、意外にも、自動車のある悩みを、その回路が解決しうることがわかったのだという。当時の坂梨には目からウロコの体験だった。「それまでは、顧客から要望されたものを作る、という意識だったんです。でも僕たち設計が、どこに使うか、どう売っていくか、という意識を持っていいし、むしろ必要なんだと実感しました。その経験をぜひスマホでも活かしていきたいですね。これからは、言われたものだけを作るんじゃなく、僕たち設計の想像力がもっと重要になってくると思うから」。
そんな坂梨の原動力は、大好きな宮崎で過ごす家族との時間。32歳のとき、会社から自転車で15分の場所にマイホームを購入。休日には二人の子どもを連れて青島へ行き、リフレッシュしているそうだ。子どもたちもいつかはスマホを手にするのだろう。そのとき、胸を張れる製品を作っていられるように。坂梨は今日も、世界とたたかう現場へ、自転車で軽やかに通い続けている。

Story社員インタビュー