第32回宮崎県柔道選手権大会
垣田 同門対決を制し見事 優勝!!
野田 惜しくも敗れ 2位!
田中 意地の 3位入賞!
2月15日(日)に『第32回 宮崎県柔道選手権大会』が宮崎市/KIRISHIMAツワブキ武道館(旧宮崎県武道館)において開催されました。
結果詳細につきまして下記の通りご報告いたします。
2回戦
野田 | ○ 一本 (体 落) |
弓家 (宮崎産経大) |
土屋 | ○ 一本 (足 払) |
水元 (宮崎工高) |
田中 | ○ 一本 (片羽絞) |
長友 (宮崎刑務所) |
小林 | ○ 一本 (払 腰) |
田原 (宮崎県警) |
西田 | ○ 僅差 (指導3) |
後迫 (宮崎工高) |
垣田 | ○ 一本 (背負投) |
井野 (宮崎工高) |
3回戦
田中 | ○ 一本 (一本背負投) |
青木 (宮崎工高) |
野田 | ○ 一本 (背負投) |
田中 (宮崎県警) |
土屋 | ○ 一本 (横四方固) |
中村高明 (宮崎県警) |
小林 | ○ 一本 (大外刈) |
林田 (宮崎県警) |
西田 | ○ 判定 (3-0) |
中村宏也 (宮崎県警) |
垣田 | ○ 一本 (内股透かし) |
大畑 (宮崎県警) |
4回戦
田中 | ○ 一本 (横四方固) |
杉田 (宮崎県警) |
野田 | ○ 一本 (背負投) |
土屋 |
小林 | ○ 一本 (小外掛) |
西田 |
垣田 | ○ 一本 (小内掛) |
猪俣 (宮崎県警) |
準決勝戦
田中 | 一本 ○ (背負投) |
野田 |
田中(左組)は初戦より得意の寝技を中心に順当に勝ち上がってきた。対する野田(右組)は同門の土屋を圧巻の背負投で沈め準決勝戦に駒を進めてきた。
試合開始より両者は釣手(田中:左手、野田:右手)で間合いを取り相手の出方を伺う。お互いに手の内を知っているだけに技が出せない様子。野田は【背負投】や【大外刈】と攻め、対する田中は【巴投】や【背負投】を仕掛ける。開始1分を過ぎ田中が釣手(左手)で背中を持って引き寄せ距離を縮める。野田は左へ動きながら距離を保つ。場外際へ移動した瞬間、野田が【背負投】に入れば一瞬で田中が宙を舞う。田中は必死で右手を畳についてこらえるも野田が押し込み【一本】。野田が決勝戦へ駒を進める。


小林 | 一本 ○ (背負投) |
垣田 |
小林(左組)は4回戦で西田に勝利しここまで勝ち上がってきた。垣田(左組)は安定した力を発揮して準決勝戦へ。
先程同様に手の内を知り尽くしている両者。先に仕掛けたのは垣田。小林も【内股】で応戦する。垣田は引手(右手)で袖ではなく相手の脇付近を持ち、距離を保ち釣手(左手)で襟を持つ。そして、低くしゃがみ込んで【背負投】を掛け、さらに【小内刈】と続けて攻める。防御姿勢の小林に対し開始1分40秒、【指導1】が宣告。その後も攻撃を緩めず垣田のペースで試合は進む。小林も流れを変えようと積極的に前に出て攻めようとする。垣田は小林の動きを読み前に強引に出てきたところを狙いすまし低い【背負投】を掛ければ小林たまらずゴロンと転がり【有効】。そして、残り時間も2分を切ったところでもう一度低くしゃがんで【背負投】を掛け一旦はこらえた小林だったが垣田が強引に押し込み【一本】となり決勝戦へ駒を進める。


3位決定戦(九州予選出場権争い)
田中 | ○ 一本 (一本背負投) |
小林 |
準決勝戦で敗れた両者は3月開催の『九州選手権大会』の出場権を掛けて3位決定戦で激突する。
お互いに負けられない戦いとなり試合前より引き締まった表情で開始線に立つ。
試合開始からすぐに戦いは決着した。
田中(左組)と小林(左組)は開始より激しい組手争いをする。小林は引手(右手)で襟を持ち、対する田中は釣手(左手)で小林の引手を上から抑え込むようなかたちで持つ。小林は抑えられない様に引手(右手)の拳を内側へ回すような動きをしながら田中の狙いを封じる。小林有利な組手かと思われた次の瞬間、押し込んでくる小林の力を利用し、左回転しながら低くしゃがみ込んで【一本背負投】を掛ければ見事に回転し【一本】の宣告。20秒という早い決着だったが両者の思いがぶつかり合う気迫溢れる試合だった。
決勝戦
野田 | 有効 ○ (小外刈) |
垣田 |
決勝戦は、土屋と田中に勝利した野田(右組)と小林の挑戦を退けた垣田(左組の対戦となった。試合巧者同士の対戦でしかも今大会最後の1戦となり会場全体も2人の戦いに注目する。
試合開始よりケンカ四つの組手になる両者は釣手(野田:右手、垣田:左手)で有利な間合いをつくろうと攻防を繰り返す。なかなか接近して技での攻防は見られないが一つ一つの動きに緊張感を感じる。この状況で先に仕掛けたのは垣田。釣手(左手)で意表をついて奥襟をつかみ野田の頭を下げさせ【隅返】を仕掛けると大きく回転するものの腹ばいでポイントなし。会場がどよめく。防御姿勢が続く野田に対し開始1分15秒で【指導1】が宣告。野田もここからペースを上げ攻撃に転じるが強引に【小外掛】を掛けるとバランスを崩し垣田がすかさず押し込んで【有効】を奪う。その後もお互いペースを譲らず試合終了。一瞬の隙を逃さなかった垣田の勝利となった。


最終結果
優勝 | 垣田 恭兵(旭化成)*九州大会出場 |
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2位 | 野田 嘉明(旭化成)*九州大会出場 |
3位 | 田中 貴大(旭化成)*九州大会出場 |
4位 | 小林 督之(旭化成) |
九州柔道選手権大会出場者
増渕 樹 |
辻 玄太 |
西潟 健太 |
垣田 恭兵 |
野田 嘉明 |
田中 貴大 |