第58回九州実業団陸上競技選手権大会
2015年5月16日~17日/北九州
第58回九州実業団陸上競技選手権大会が5月16日(土)、17日(日)の2日間、北九州市立鞘ヶ谷競技場で開催されました。
大会初日に行われた男子1500mに村山謙太が出場しました。
スタートしてすぐに先頭に立ち、400mを60秒とハイペースで通過。
その後は少しペースが落ちて、松田選手、平田選手(ともに黒崎播磨)に後ろにつかれましたが、一度も先頭を譲ることなく、3分50秒39で優勝しました。
男子10000m2組には、足立知弥、本田匠、松尾良一、中嶋和希の4人が出場しました。
前半は、本田がレースを引っ張り、大きな集団で進みました。
5000m過ぎに中嶋が先頭に出ましたが、ペースが落ちたところでレースが動き始めました。
足立は終盤まで先頭争いに加わり、復調を感じさせる走りを見せました。
中嶋、松尾も最後まで粘り強く走り、自己記録を更新しました。
本田は後半、腹痛(差込み)で失速し、21位でゴールしました。
男子10000m3組には、出口和也、市田孝、市田宏、吉村大輝、有村優樹、大六野秀畝、村山紘太の7人が出場しました。
スタートしてすぐにタヌイ選手(九電工)、アベラ選手(黒崎播磨)が飛び出しました。
村山紘太が1000m過ぎからタヌイ選手を追いかけようと、第2集団から抜け出しました。
村山紘太は一気にタヌイ選手に追いつきましたが、3000mから遅れ始め、その後はペースを落とし、単独での走りとなりました。
第2集団は安定したペースで市田孝、大六野が積極的にレースを進め、日本選手権参加標準記録(28分27秒00)の突破を目指しました。
8000m過ぎに後ろの集団が村山紘太に追いつきました。
9000mに市田孝がペースを上げて仕掛けるとラスト勝負が始まり、最後は村山紘太が意地の走りを見せ、日本人トップでゴール。
村山紘太、大六野、市田孝は自己記録更新とともに、日本選手権参加標準記録も突破しました。
出口は自己記録には僅かに及ばす7位でした。
有村、吉村、市田宏も自己記録を更新しました。
大会2日目に行われた男子5000m2組には、大西智也、茂木圭次郎が出場しました。
気温が高い中で行われたため、レースはラストの勝負となりました。
終盤まで勝機をうかがっていた茂木がラスト1000mからスパートを掛けました。
しかし、少しペースが落ちたラスト500mから大西がペースアップし、そのまま逃げ切りトップでゴール。
茂木は2位でした。
男子ジュニア5000mには、荒毛喬也が出場しました。
荒毛は落ち着いたレース展開を見せましたが、ラスト勝負で僅かに及ばず2位でした。
第58回九州実業団陸上競技選手権大会成績
男子1500m | ||
---|---|---|
1位 | 村山謙太 | 3分50秒39 |
男子5000m2組 | ||
1位 | 大西智也 | 14分13秒97 |
2位 | 茂木圭次郎 | 14分16秒84 |
男子10000m2組 | ||
4位 | 足立知弥 | 29分26秒25 |
7位 | 中嶋和希 | 29分31秒82 [自己新] |
11位 | 松尾良一 | 29分34秒92 [自己新] |
21位 | 本田匠 | 30分54秒15 |
男子10000m3組 | ||
2位 | 村山紘太 | 28分12秒31 [自己新] |
4位 | 大六野秀畝 | 28分13秒17 [自己新] |
5位 | 市田孝 | 28分17秒09 [自己新] |
7位 | 出口和也 | 28分20秒77 |
9位 | 有村優樹 | 28分35秒61 [自己新] |
11位 | 吉村大輝 | 28分42秒67 [自己新] |
13位 | 市田宏 | 28分48秒58 [自己新] |
男子ジュニア5000m | ||
2位 | 荒毛喬也 | 14分33秒09 |
選手のコメント
<松尾選手のコメント>
今回は、29分20~30秒を目標に設定して走りました。
前半はリズムに乗れず、足が詰まってしまってしまい、走りづらさを感じました。
後半は勝負の仕掛け合いに無駄に反応して力を使ってしまい、本当の勝負所で参加できずに終わりました。
今回は反省点が多かったですが、自己ベストを30秒更新できたのも応援してくださる皆さまのおかげです。
これからもよろしくお願いします。
<市田孝選手のコメント>
目標にしていた日本選手権の参加標準記録を突破することはできましたが、ラスト勝負で負けてしまい、まだまだ力不足でした。
日本選手権では、勝つレースをしたいです。
応援ありがとうございました。
<市田宏選手のコメント>
先頭を行く外国人選手の強さやスピードの違いに圧倒され、世界で戦うことの厳しさを痛感しました。
今回も自己ベストで走れましたが、最高な条件の中でこの結果はとても残念です。
しかし、このような結果になった要因を新しく感じることができたレースになりました。
応援ありがとうございました。
<吉村選手のコメント>
今回は自己記録更新を目指し挑んだレースですが、前半は後方でリズムを作り、後半は積極的に前を追いかけて粘りのレースを行った結果、目標通り記録更新する事ができました。
今後もさらに記録を縮めていけるよう頑張りたいと思います。
<有村選手のコメント>
10000mのレースで、久しぶりに自己ベストを更新できました。
しかし、練習量も足りておらず、後半5000mの走りは課題の残るものとなりました。
また基礎からしっかりと積み重ねていきたいです。
<大六野選手のコメント>
今回の大会では、日本選手権の参加標準記録を切ることができました。
自己ベストを出すことができましたが、結果に満足せず、日本選手権でも頑張りたいと思います。
<村山謙太選手のコメント>
今回のレースは、先週のGGNが終わった後でスピードを意識したレースでしたが、目標としていたタイムは出せませんでしたが、速い動きで疲労もなく走れました。
日本選手権に向けて、怪我や体調不良に気をつけて頑張ります。
<村山紘太選手のコメント>
約1年ぶりの10000mのレースでしたが、自己ベストを更新することができました。
これからも応援よろしくお願いします。
<中嶋選手のコメント>
今回は10000mに出場しました。
前半は余裕を持って走ることができました。
しかし、5000m過ぎて集団を引っ張ってから余裕がなくなり、ペースが上がってから対応するのが遅れ、先頭集団で勝負することができませんでした。
自己新記録で走れたので次に繋がる走りはできたと思います。
ご声援ありがとうございました。
<大西選手のコメント>
先週のGGNの時より身体の状態も上がってはいましたが、昼間のレースで暑かったこともあり、順位を優先して走りました。
結果は最後の切り替えがうまくいき、優勝することができました。
先週今週と2つのレースを走り、確実に状態を上げていくことができているので、このままさらに状態を上げていきたいと思います。
応援ありがとうございました。