第101回日本陸上競技選手権大会

2017年6月23日~25日/大阪市

第101回日本陸上競技選手権大会
第101回日本陸上競技選手権大会

今夏ロンドンで行われる世界陸上競技選手権大会の代表選手選考会を兼ねた第101回日本陸上競技選手権大会が6月23日(金)~25日(日)の3日間、大阪市・ヤンマースタジアム長居で開催されました。

第101回日本陸上競技選手権大会

大会初日に行われた男子10000mに旭化成からは今季日本ランキング1位の鎧坂哲哉、2位の市田孝。そして、村山謙太、大六野秀畝、茂木圭次郎の5人が出場しました。

世界陸上参加標準記録(27分45秒00)を日本人選手で唯一突破している村山紘太が左脚の故障で欠場したこともあり、3位以内に入って7月のホクレン・ディスタンスチャレンジで参加標準記録を突破して代表入りを目指す選手が多く、スローペースの展開となりました。
5000mを14分36秒で通過した直後、大六野がペースを上げると遅れる選手が出始めました。
ペースが落ちると横手健選手(富士通)、7000mで設楽悠太選手(Honda)が先頭に出るなどして集団が14人に絞られました。
残り4周直前で市田孝がスパートして、1周64秒にペースアップすると粘っていた大六野が遅れ、市田、大迫傑選手(Nike ORPJT)、上野裕一郎選手(DeNA)、佐藤悠基選手(日清食品グループ)の順となりました。
9200mで上野選手がスパートすると佐藤選手が対応できず、3人の熾烈な優勝争いとなりましたが、大迫選手がこの種目2連覇し、残り200mを切って市田をかわした上野選手が2位、市田は3位となりました。
ゴールデンゲームズinのべおかの走りで期待された鎧坂哲哉は7位、積極的なレースをした大六野は9位、粘りの走りを続けた茂木は17位、前半は前でレースを進めた村山が18位でゴールしました。

第101回日本陸上競技選手権大会

大会3日目に行われた3000m障害には市田孝、宏兄弟が出場しました。
兄の孝は、昨年この種目に初めて挑戦した順天堂大学記録会で旭化成記録(宮崎県記録)を33年ぶりに更新。走力もあることから期待されました。
スローペースとなり、集団での障害越えに不安があったのか途中先頭に立ちペースを上げる場面もありましたが、やはり技術のいる種目のため専門にやっている選手が強く、2連覇中の潰滝大記選手(富士通)がスパートすると対応できずに後退してしまい、さらに最後の水濠で転倒するアクシデントにも見舞われ10位。
弟の宏は、練習で障害にぶつかる不運に見舞われて力を発揮できませんでした。

第101回日本陸上競技選手権大会

同じく3日目に行われた5000mには、初日の10000mにも出場した鎧坂哲哉と大六野秀畝が出場しました。
オープン参加を含め15人の出場となり、10000m同様、順位狙いのスローペースの入りとなりました。
鎧坂が先頭に立ちペースアップをはかるも続かず、その後は先頭が次々に入れ替わり、ペースの上げ下げの激しいレース展開となりました。
3000mを8分27秒、4000mを11分16秒で通過すると先頭集団は7人に絞られましたが、鎧坂と大六野も先頭集団でしっかりとレースを進めました。
ラスト500mで中村匠吾選手(富士通)がスパートすると大六野と松枝博輝選手(富士通)はそれを追いましたが、残念ながら鎧坂は遅れてしまいました。
今シーズン好調の松枝選手が残り150mで中村選手をかわし、そのまま優勝。
大六野も最後までよく粘り、中村選手を抜いて準優勝。鎧坂も6位入賞を果たしました。

第101回日本陸上競技選手権大会成績

男子10000m
3位 市田 孝 28分39秒00
7位 鎧坂 哲哉 28分47秒96
9位 大六野 秀畝 28分50秒60
17位 茂木 圭次郎 29分11秒56
18位 村山 謙太 29分24秒04
男子5000m
2位 大六野 秀畝 13分50秒07
6位 鎧坂 哲哉 13分53秒87
男子3000m障害
10位 市田 孝 8分59秒44
12位 市田 宏 9分06秒97

選手のコメント

<市田孝選手のコメント>

10000mでは、残り1周のペースアップについていけずに目標の優勝には程遠い悔しいレースになりました。
3000m障害でもハードリングに課題が多く残り、中途半端なレースをしてしまいました。
次のレースで参加標準記録を突破し、世界陸上出場を果たせるよう頑張ります。
応援ありがとうございました。

<大六野選手のコメント>

大六野秀畝

5000mで2位に入賞する事ができました。
世界陸上に挑戦するチャンスはまだあるので、気持ちを切り替えて頑張りたいと思います。
応援ありがとうございました。

旭化成 柔道部