設備診断 製品紹介
高圧ケーブル活線絶縁診断装置(LINDA)
LINDA : Live wire Insulation Diagnoser
LINDAとは3kV、6kVの高圧配電線路の絶縁を活線下で測定する装置です。LINDAシリーズは、200以上の事業所における特別高圧、高圧受電設備で採用いただいている絶縁監視装置であり、高圧ケーブルの絶縁状態を監視し、絶縁劣化の傾向を観察することで、突発事故を未然に防止します。
特徴
LINDA導入による傾向監視でコンディションベースメンテナンスを実現します。
- 測定・データ処理などを完全自動で実行し、測定精度を自己診断して異常があれば測定を中止し、警報を出す
- 診断結果・装置の異常時にアラーム(警報)を出す
- 各種報告書(絶縁抵抗傾向グラフ、日・週・月報)を作成
- 1台のLINDA測定器で最大90回線まで測定できるため、マルチ型で大規模なシステムが経済的に構築
- シース絶縁抵抗が0.1MΩまで測定可能(一般にはシース絶縁抵抗が10MΩ以下になると正確な測定ができません)
導入効果
- 電気設備の劣化傾向管理が可能になります。
- 耐用年数ではなく、高圧ケーブルの絶縁抵抗傾向監視を日常的に行う事で高圧ケーブル更新計画の検討が可能になります。
- 電気設備定期点検の周期延長提案を行う際のツールとしてご活用ください。
LINDAシリーズ ラインアップ
種別 | 形式 | 構成 | 測定項目 | 測定頻度 |
---|---|---|---|---|
LINDA-1000 | ポータブル | 測定装置 | 系統絶縁、本体絶縁、シース絶縁 | 随時 |
LINDA-1500 | 据置型 | パソコン、測定盤、切替盤 | 系統絶縁、本体絶縁、シース絶縁 | パソコンで 任意設定 |
測定機能、および測定回路
測定機能
- 本体絶縁測定(Rx) : ホイートストンブリッジの原理で測定する
- シース絶縁抵抗(Rs) : 遮蔽銅テープと対地間を測定
- 系統絶縁抵抗(Rt) : 系統全体の絶縁を一括して測定
測定回路
測定は直流電源重畳方式により、直流50Vの測定用電流を系統のEVT(GPT)中性点から重畳し(遮蔽層→絶縁体→導体)ホイートストンブリッジの原理で絶縁抵抗を測定します。
適用要件
- 特別高圧受電設備(特高トランスが無い場合、電力会社送電系統に測定電圧が流出して測定不可となります)
- 高圧配電系統にEVT・GTRを有している事(高圧ケーブル遮蔽銅テープ→高圧配電系統→EVT・GTR中性点を経由して測定ループを形成させるため)
事例
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停電周期延長 導入事例
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