設備診断 製品紹介
ポータブル振動診断器
Vibro-Collector® MD-330
MD-330は、回転機器の振動から異常の兆候を読み取り、CBMを実現するためのポータブル振動診断器です。固定センサと同様の安定した正しい計測を可能にする「押し圧一定プローブ」を標準装備し、保全経験の浅い担当者の方でも、回転機器の振動傾向管理に必要なデータを効率的に収集・解析します。
特徴
小型軽量、わかりやすいインターフェイス
本体450g+プローブ180gの重量とボタン配置を工夫し、本体操作は片手で可能となりました。
IC-TAGリーダーライター機能
振動機器の情報はICタグへ事前登録(機器名称など)することで、計測時はかざすだけで情報の読み取りを行います。
固定振動数測定が簡単
共振現象などの異常解析に必要な回転機器の固有振動数を打撃加振法により測定できます。センサの信号が任意の設定レベルを超えると自動でFFT解析を開始します。
インバータモータノイズ処理機能
インバータモータは異常が無くてもインバータノイズの影響で、振動レベルが高くなり、レベル判定が難しくなります。解析ロジックでインバータノイズを処理した数値を表示し、異常有無を正しく判断することができます。
押圧一定の高感度プローブ
固定センサ並みの広帯域で安定した測定(補正方式採用)が可能です。30kHzまでの高周波数帯まで測定可能になり、軸受異常を早期検出します。
Vibro-Collector® MD-330 基本仕様
測定 |
加速度:1k~30kHz、速度:10~1kHz、変位:10~1kHz、ベアリング加速度:5k or 10k~ 30kHz、クレストファクタ:5k or 10k~30kHz ※周波数帯は高感度プローブ使用時 FFT手動・自動取得機能、生波形手動・自動取得機能 ※前期モデルVibro-Collector®とデータ互換性があります。 |
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傾向グラフ表示 | 振動値をメモリ保存し、傾向グラフを表示 |
FFT解析 |
加速度、速度、加速度エンベロープの同時解析 ライン数:800、1600、3200、6400 平均化回数:1、2、4、8 フィルタ、周波数レンジ可変 |
波形解析 |
加速度、速度、ベアリング加速度モードの同時計測 生波形保存計測時間:標準、2倍、4倍、8倍 |
トリガ解析 | 生波形レベルが一定値を超えた時点で解析 |
フィールドトレンド解析 | 振動値をリアルタイムにトレンド表示 |
メモ入力機能 | 測定点別に電圧、電流などの数値入力 |
詳細メモ機能 | 異常音の有無などメモ的な項目を保存 |
ルート測定 | あらかじめ設定した順序で測定 |
システムチェック機能 | バッテリ残量表示、メモリチェック |
対応ピックアップ | 高感度プローブ、固定センサ(MD-17) |
出力 | イヤホン |
外径寸法 | H170mm×W120mm×D30mm |
重量 | 本体:450g、プローブ:180g |
バッテリ | ニッケル水素電池 単3型×4本(市販推奨品)連続動作:5時間程度 |
通信IF | USB |
使用環境/保護等級 | 0~40℃ IPX4相当 |
管理ソフトMachine Trend Master(MTM) 基本仕様
設定メニュー | 機器台帳(測定点、測定方向、管理基準値など)、点検ルート設定 | |
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測定・解析メニュー | 測定器への点検データ アップロード・ダウンロード | |
測定値一覧表示 | ||
傾向管理 | モード別(振動・その他)傾向グラフ、位置、方向、機器の比較可能 | |
3方向比較グラフ | ||
解析 | FFT、生波形、フィールドトレンド | |
その他 | 各データの出力機能(Excel、Csv)データベースファイル共有によるクライアント/サーバ型での使用 | |
オプション | ベアリングデータベース | |
インバータノイズ処理機能 | ||
必要スペック | Windows10(32、64bit) |
管理ソフトMachine Trend Master(MTM)表示例
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測定値一覧
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傾向グラフ
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3方向比較グラフ
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フィールドトレンド
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生波形
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FFT解析
遠隔自動診断(A-RMDs®)
Vibro-Collector® MD-330で測定されたデータを、管理ソフトMachine Trend Master(MTM)を介してインターネット上のA-RMDs®システムに送信することで、弊社サーバから解析報告書をダウンロードすることができます。
※ご利用には別契約が必要です。
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