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暮らしのコツ

TASK LIGHT LAMPS FOR ALL

フェードアウトする灯り

スマートフォンで光をコントロール

2012年10月末、革命的な新世代LED電球「hue」が発売されました。今のところ購入できるのは、アメリカとEUの一部のアップルストアとアップルのオンラインショップだけ。この電球のいちばんの特長は、専用アプリをダウンロードしたスマートフォンやタブレットをコントローラーとして使い、フルカラーLED電球の調光、光の質や色を手元で自由に変えられることです。タイマー設定で、朝は目覚まし時計代わりに太陽のようなクールで強い光で目覚め、夜は灯火のような落ち着いた光へ、ディナータイムはロマンチックな明りに、ライフスタイルに合わせて光の質と量を自在にコントロール。アプリのカラーパレットで光の「色」を選べるのはもちろん、タブレット画面に映しだされた写真をカラーパレット代わりに、ポインターで写真の中の色を選び「hue」の発光色を瞬時にその色に変えることもできます。壁の色を塗り替えるのは大変ですが、光の「色」で部屋を染め替えることができるのです。「hue」は一般的な電球ソケットのE26口金に、取り付けられるので特別な照明器具は不要。ただし、残念ながら日本での発売は未定です。リンク先の動画で「hue」の楽しみ方が分かります。「hue」

光で暮らしの色を楽しむ

経済発展が続くインドでは、暮らしの中の「色」がビジネスになろうとしています。ムンバイを拠点とするアジアン・ペインツ社は、米ビジネス誌で「アジア優良企業200社」に選ばれたインド名門企業。同社はもともとは塗料を中心とした化学会社ですが、2008年にオープンした「色」の専門店「Asian Paints Colour Store」の成功で「色」の専門企業としても知られるようになりました。このショップでは、エントランスホールでゲストが選んだ「色」に反応し、1、2階のファサードにランダムに連なる「スパークリングサークル」の発光色が変化します。光の「色」によって空間のイメージを一変させる仕掛けはRGBフルカラーチェンジLED。来店者は自在に変化する光の色に包まれて、カラーイメージを体感することができるのです。「Asian Paints Colour Store」
カラーライティングで空間の「色」を変えて楽しむ、LEDを使った演出照明器具はこれから増えていくかもしれません。光の「色」はデジタル制御だけではなく、カラフルなシェードやフィルターの透過光で楽しむこともできます。今回は「色」も美しい照明器具。白い光だけではなく、夕食後のダイニングテーブルやベッドサイドの灯りに好みの「色」を与えて、夜の時間を楽しみましょう。

light stand

TONIC/ALBUM(ルミナベッラ)

ボトルの中にハートの発光体が浮かんでいるように見えるガラスの照明器具。実際にはボトルとハートは一体で、ハートの背後に光源の差し込み口が。ボトルに水を入れると、ゆらぎの中でハート形の光が漂っているように見えます。4色の付属インク(red、blue、green、violet)でボトルの水を着色すると、光の色や強さを変えることができます。お気に入りのフレグランスをプラスして香りを楽しむことも。

φ10×高さ20cm。光源は小型ハロゲンランプ(12V G4 20W)。
付属インク4色。¥29,400 Cassina Ixc. Design store

TONIC/ALBUM(ルミナベッラ)
MISS SISSI table lamp/FLOS

MISS SISSI table lamp/FLOS

クラシックな照明スタンドのフォルムにポップな素材と色。1991年にフィリップ・スタルクがデザイン、今も人気商品として知られる小型照明器具です。ポリカーボネート製のシェードとボディはホワイト、パープル、レッド、ブルー、イエローの5色から選ぶことができます。ギフトにもおすすめ。

φ14.3×高さ28.4cm。光源はE14ホワイトボールランプ(40W)。
¥19,425  Cassina Ixc. Design store

TAKE/KARTELL

2枚のポリカーボネート立体成形板で光源を挟み込んだシンプルな構造の照明器具。光がベッドサイドにエレガントな照明スタンドの形を浮かび上がらせます。上から漏れた明りが天井に描き出す光の影も印象的。色はcrystal、green、smoke、red、 orange、blue、yellow、whiteの8色(whiteのみ半透明仕上げ)。

幅17.5×奥行き18.5×高さ30cm。光源はシャンデリア球(40W)
¥12,000。 カルテルショップ

TAKE/KARTELL

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