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yellow 楽園写真家が語る「楽園のあかり」特別編

リゾートホテルでは心身ともにリラックスできて、ぐっすりと眠ることができる。それは、リゾートホテルの「夜のあかり」と関係があるのかもしれません。世界のリゾートを写真に収めてきた「楽園写真家」の三好和義さんに、これまで撮影してきた「楽園」の印象深い「夜のあかり」について語っていただくコラム「楽園のあかり」。これまで6件のホテルやお宿の夜の光景を紹介していただきました。今回は一回お休みして、三好さんがこれまで手がけた写真集を紹介します。「楽園のあかり」連載は、来月からセカンドシーズンに入り、再び三好和義さんにご登場いただく予定です。

焚き火や囲炉裏の火を囲むと、なぜか心が和み、落ち着いた心持ちになりませんか。かつて日本の家屋で用いられていた明かりは、目線と同じか、さらに低い位置に置かれてた灯火でした。もともと日本人は、低く、弱く、温かい光とともに夜を過ごしていたのです。しかし戦後の高度成長期には、高い位置に強い照明器具を付け、部屋全体を合理的にくまなく照らす手法が採り入れられてきました。明るさが豊かさの時代だったのです。近年はさらに、パソコンや携帯のモニターなど、非常に明るい「光の面」を目のすぐ間近で見ながら暮らしています。私たちが暮らす「光」の環境は、ここ50年ほどの間で急激に変化しています。そして、かつてはなかったさまざまな光の刺激が、私たちの体内時計や生活リズムを乱しているとも言われています。「モルディブの空港は、細長い島に滑走路があるだけだ。道があったり、町があったりという島ではない。ホテルに行くには、ボートに乗るしかない。ボートで走っていると、島の見え方がおもしろい。はじめヤシの木が2、3本ちょこっと水平線にかすんで見える。そのうち5本、10本と見えて、砂浜がないのかと思うと、近づくにつれて、白い砂が浮いたり、沈んだり見えてくる。地球が丸いせいだ。」三好和義さん著「RAKUEN」後書きより 疲れた心と体をリフレッシュしてくれるリゾート。三好和義さんが撮影されたホテルやお宿では、ロビーも客室も、刺激の少ないオレンジ色の穏やかな照明が使われ、小さなキャンドルや灯火などを「灯り」として使う例もありました。こうした「あかり」の環境も、私たちの心を和ませ、リラックスさせる大切な要素の一つなのです。三好さんのお話は、電気照明や灯火だけでなく、月や星の自然の光にも及び、太陽が沈んだ後でも、私たちはさまざまな自然光に包まれて暮らしていることに気づき、それを楽しむ気持ちを思い出させてくれました。中学時代には戦後の名写真家・土門拳の「室生寺」(1954年、美術出版刊)の写真に感銘を受け、一人で境内を訪れてカメラを構え野宿したこともあるという三好さん。三好さんの写真は、10代半ばから注目されるようになり、高校時代、銀座ニコンサロンで開いた個展「沖縄・先島」は、当時の写真展開催の最年少記録。27歳で木村伊兵衛賞を当時最年少で受賞します。この受賞作品が写真集「RAKUEN」でした。


RAKUEN 三好和義写真集

インド洋のセイシェル、モルディブの島々。その色と光を収めた三好さん最初の写真集。木村伊兵衛賞を受賞。「楽園」の写真の原点です。価格2100円、小学館刊。

三好和義楽園全集
RAKUEN THE COLLECTED WORKS

三好さん最初の写真集「RAKUEN」から20年、これまでの作品から選りすぐりの写真を中心にまとめられた「楽園」写真の集大成。価格4410円、小学館刊。


月の桂離宮(DVD付)

満月の桂離宮。古の佳人が見た光景を体験する写真集。NHKハイビジョン特集「桂離宮 知られざる王朝の美」を収録したDVD付き。価格4935円、小学館刊。

三好和義さんの「RAKUEN」ホームページにも写真集の紹介があります。同サイト内の「RAKUEN STORE」ではサイン入りの写真集を購入できます。

Kazuyoshi Miyoshi
Kazuyoshi Miyoshi

三好和義

みよし・かずよし ● 1958年徳島生まれ。85年初めての写真集「RAKUEN」で木村伊兵衛賞を受賞。以降「楽園」をテーマにタヒチ、モルディブ、ハワイをはじめ世界各地で撮影。その後も南国だけでなくサハラ、ヒマラヤ、チベットなどにも「楽園」を求めて撮影。その多くは写真集として発表。近年は伊勢神宮、屋久島、仏像など日本での撮影も多い。近著は「京都の御所と離宮」(朝日新聞出版)。日本の世界遺産を撮った作品は国際交流基金により世界中を巡回中。

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