モデルハウスに暮らしたい

モデルハウスに暮らしたいvol6:特別編3 のきのまent.

HAUS

解放感ある1Fデッキ空間にゲストを招きたくなる家

今回われわれ編集部が訪ねたモデルハウスは、ヘーベルハウスの2F建て住宅「のきのまent(エント)」。建物の手前まで来たところで、思わず「アメリカの家みたい!」と叫んでしまった。

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駐車スペースからエントランス、さらにはその奥に広がるデッキスペースの風景が、ロサンゼルスの郊外によく見られるような解放的な家のイメージに直結したからだ。

エントランスを抜けると、すぐそこから玄関ポーチを兼ねた屋外デッキにつながる。そのデッキ空間が、張り出したキャノピーによって軒下空間を形成している。

なるほど、これが"のきのま"というわけだ。ヘーベルハウスは、中庭、ベランダの半屋外空間、屋上に至るまで、住空間を外へ「ひらく」ことで自然の恵みを取り込み、愉しく暮らすためのアウトドアリビング提案を積極的に行っているが、1Fスペースにその要素を上手に取り入れたのが「のきのまent」なのだろう。

実際に見学すると、考え抜いて設計されていることがよくわかる。

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駐車場からエントランスにかけてレイアウトされたサークル状のステップもユニーク。
外構(写真上部)でほど良い目隠しもしている。

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玄関へのアプローチ。ここに使用する床材も「のきのま」空間と同じく、
耐久性と意匠性を兼ね備えたアルミ樹脂複合デッキだ。

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エントランスを抜けると、広々とした1Fのデッキスペース「のきのま」が現れる。
軒下なので多少の雨でもパーティーを行える。個人的にはここにソロテントを張りたくなった。

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1Fデッキの上に大きく張り出したキャノピー(最大幅2.6mを確保できる)。
これによって広々した軒下空間ができあがっている。

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デッキスペース「のきのま」からつながる1Fリビング空間。
ワイドなガラスを使用した幅2.7mの掃き出し窓が、より解放感を与えている。
ここからキッチンにもひとつながりになっている。

現実問題として、週末などにゲストを我が家に招く場合、部屋が片付いていなかったり階上でドラ息子が昼寝していたりすると、「これ以上先はご遠慮ください」と願いたいことがある。

できるだけ生活臭や生活のアラを見せずにハレ化を演出したいと思うのも、招く側の本音だ。

「のきのまent」の1Fデッキは、そういう現実問題にもきちんと対応してくれる。

ゲストを招いてちょっとしたパーティーを行うには十分な広さを持つうえ、デッキから直接キッチンとダイニングにつながっていて、その空間の範囲でコミュニケーションを完結できる。玄関土間や階上など他の室内スペースに招き入れる必要がないのだ。

軒下だから少々の雨の日だって問題なくパーティーを行える。そこもよく考えられている。

ヘーベルハウスは奥深い...。

「室内の幸せ感と外観の武骨感の対比もヘーベルらしい家ですね」

1F玄関奥にある土間クローク。でもクロークにしておくには勿体ない。ミニテーブル&チェアを持ち込み、男の空間に創り変えたい。

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一緒にモデルハウスを見学した小野里編集長。左下の写真はサーモマイルドによって仕切られた1Fリビングにて。右下写真は2Fへ上がる様子。

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「内観の幸せ感と、外観の武骨感の対比が面白いですね」と感想を述べていた。外観をあらためて見ると、その指摘通り、「VT目地」という目地の「志野(しの)」という色を用いたタテブロック型の外壁がたしかに武骨な表情を見せていた。

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●1F床面積:55.59㎡(16.8坪)
●2F床面積:60.62㎡(18.3坪)
●延床面積:116.21㎡(35.2坪)

35坪ほどの単世帯住宅に(床面積を増やすことなく)「のきのま」空間を創りだすため、サニタリースペースは2Fに配置。これによって「洗う→干す→しまう」といった洗濯動線がスムーズになるので奥さんも納得。さらに1Fの間取りにゆとりが出るため、収納計画も充実するなど様々なメリットが生まれるのだ。

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ヘーベルハウスのきのまent
富士山麓にある旭化成ホームズ・住宅総合技術研究所の敷地内に立つモデルハウスの一棟。1Fに「のきのま」を備えた解放的な家。1F道路側の窓は、室内が丸見えにならないよう、引き違い窓になっている(外から見た窓の高さは1.7mほど)。これもよく考えられた設計だ。

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HailMaryこちらのコラムはHailMary10月号に掲載されています。

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