心地よく健やかに住まうこととは?

二世帯住宅は省エネ住宅!夕食場所の共有は家族の満足度にも省エネにも効果的。

二世帯の同居家族は単世帯別居家族と比較して2割省エネ

二世帯同居家族は、大家族であるので消費エネルギーも多い、というイメージがあるかもしれません。しかし、同じ人数でも単世帯別居家族の2軒分より消費エネルギーが少ないことが、調査によりわかっています。

単世帯住宅と二世帯住宅のエネルギー消費量

たとえば6人家族が一緒に二世帯住宅に暮らす場合と、2人家族・4人家族が別々に2軒の住宅に暮らす場合のエネルギーを比較すると、二世帯住宅の方が2~3割少ないという結果が出ています。
単世帯住宅から二世帯住宅(6人)への変化は、太陽光発電で言えば4.3kW分に相当し、年間光熱費の差は約8.2万円となります。

単世帯と二世帯で消費するエネルギーを比較すると、二世帯の方が2~3割少ないという結果に。

二世帯住宅のエネルギー消費が小さくなる理由は、次の2つが考えられます。

1.単世帯住宅と二世帯住宅では、建物の面積がちがう 2.二世帯住宅は、よりくらしが近づく

1について、二世帯住宅は、2つの世帯が別々の住まいに暮らすことに比べて外壁面積、窓面積が減少することで建物の熱損失が減り冷暖房の効率も上がるため省エネルギーになると考えられます。

建物が1つになることによる『熱環境の変化』

延面積と所有する家電・冷暖房機器・照明の量は関係があります。
そして、それらの量は、エネルギー消費量と関係がみられます。

建物の延面積とテレビ・エアコン所有台数の関係テレビ所有数とエネルギー消費量

両世帯のくらしが近づくと心も近づくだけでなく地球にもやさしい。

平日の夕食場所とエネルギー消費量

2については、2つの家族が同居することにより、時に食事を共にしたりすることも増えることからエネルギー効率が高まるといえます。
たとえば二世帯同居の住まいでも、平日の夕食の場所が同じ場合、別々の場合と比較して、年間のエネルギー消費量は21%減ります。
親世帯と子世帯でキッチンが別々に2つある二世帯住宅は人気ですが、時には両世帯で集合して食事をするなどのシーンはある家族が多く、そのような家族のコミュニケーションも省エネに繋がります。

夕食後の過ごし方と暮らしや家族関係に対する満足度

実際に、二世帯住宅に住んでいる人の16%は、キッチンが2つあっても平日の夕食を一緒にとっています。
暮らしの「場」を重ねることは、平日の夕食だけでなく、夕食後の過ごし方や休日の過ごし方にも関わってくると思われます。
さらに、皆で一緒に過ごすことは、暮らしの満足度にも関係があるという調査結果が出ています。
夕食後、一緒に過ごす親子同居家族は、暮らしや家族関係に対する満足度が高くなることがわかりました。
空間と時間を重ねることは、満足度にも関係すると言えそうです。

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