使用方法(射出成形機用)
使用方法
基本的な使用方法は、「回転パージ」を推奨します。
回転パージはスクリュー回転によるシリンダーとスクリューの全体的な洗浄方法です。
■ポイント
背圧 | 高め(スクリューが後退しない程度) |
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スクリュー位置 | 前進限 |
スクリュー回転数 | 成形時の回転数 |
温度 | 前材料の成形温度 |
■洗浄操作
1.前材料を全量排出 |
前材料が残っていると洗浄効果は低下します。ホッパーや供給ラインにも残っていないことを確認して下さい。 |
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2.ホッパー掃除を行い、アサクリンを投入 |
投入量の目安は下表を参照下さい。 |
3.回転パージにて洗浄 |
背圧:高めに設定 スクリュー位置:前進限 スクリュー回転数:成形時の回転数 温度:前材料の成形温度 |
4.目視にて前色が抜けたことを確認 |
成形機を停止する場合は、シール手順に従って成形機を停止して下さい。 |
5.後材料の温度へ変更(必要に応じて) |
温度変更がある場合は、ここで温度変更をします。 |
6.ホッパー掃除を行い、後材料投入 |
ホッパーや供給ラインにも残っていないことを確認下さい。 |
7.回転パージにて排出 |
洗浄時と同じ方法で行います。 |
8.目視にてアサクリンが排出されたことを確認 |
アサクリンが完全に抜けたことを確認下さい。 |
9.成形にて確認 |
成形品が良品であることを確認して下さい。 |
■使用量の目安
成形機の容量とアサクリンの使用量 【試験条件】洗浄温度:240℃/使用樹脂:ABS |
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成形機容量(型締力) | アサクリンUの使用量(kg) |
80トン | 0.4 |
125トン | 0.6 |
550トン | 2.5 |
800トン | 5.0 |
1,250トン | 7.0 |
3,000トン | 16.0 |
洗浄温度とアサクリンの使用量 【試験条件】成形機:型締力125トン |
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成形温度(℃) | アサクリンUの使用量(kg) | 樹脂(例) |
180~230 | 0.4 | PS, PP, PMMA, POM等 |
230~250 | 0.6 | ABS, AS等 |
250~310 | 0.8 | PA, PPE, PC, PBT等 |
上記洗浄方法で、「洗浄力が不足していると思われる」「異物の排出が続く」
「後材料へのアサクリンの残留が多い」等の問題やご不満がある場合は遠慮なくご相談ください。
グレードの選定、洗浄方法を含めて最適化のお手伝いをいたします。