ポリアミド(PA)の改質に適したグレード

旭化成のタフテック Mシリーズは、ポリアミド (PA)に柔軟性・耐衝撃性を付与する改質用途として最適なグレードを紹介しています。

ポリアミド(PA)の改質に適したグレード

PAの耐衝撃性改善に
最適な️Mシリーズ️

変性SEBSであるタフテック® Mシリーズは、ポリアミド中に微分散することで、耐衝撃性、柔軟性を付与することが出来ます。また、ポリアミドの吸水を抑制し、靱性を向上させることが可能です。

ポリアミド(PA)の改質に適したグレードの詳細


ポリアミドの耐衝撃性改善に最適なグレード

タフテック® Mシリーズは、スチレン量の違いから、4つの推奨グレードを提供しています。


タフテック® Mシリーズによる耐衝撃性・柔軟性付与

ポリアミドは機械的強度や耐熱性、耐薬品性などに優れ、射出成形用材料として自動車や工業部品、家庭電化製品向けなど幅広い用途で使われています。一方で低温環境下での耐衝撃性、吸湿による機械物性への影響に課題があります。

タフテック® Mシリーズは、変性SEBSです。SEBS主鎖にグラフトした無水マレイン酸がポリアミドと反応するため、変性SEBSがポリアミド中に微分散します。これにより、耐衝撃性、柔軟性を付与することが出来ます。

左図:タフテック® M1913をPA66に加えることでシャルピー衝撃強さが大幅に増加し、PA66の耐衝撃性が顕著に改善。
右図:PA66に添加したタフテック® M1913が微分散した様子。

PA66の耐衝撃性改善 タフテック®はPA66に細かく分散

タフテック®MシリーズによってPAの⁨⁩⁨⁩⁨⁩⁨⁩吸水抑制が可能

ポリアミド(PA)は、吸湿による機械物性に影響を受けやすいという課題があります。そこでタフテック® M1913を添加することで、ポリアミドに対して、優れた耐吸水性を付与することができます。タフテック® M1913を添加したポリアミドは、添加していないものと比較して、水に浸漬した際の重量変化率が低くなります(下図)。

タフテック® M1913を加えたPA66またはPA6を水に浸した後の重量変化率。タフテック®を添加すると、添加しない場合に比べて重量変化が小さくなる(ポリアミドの吸水が抑制された)。
【吸水試験条件】
23℃ 1週間 試験片を水に浸漬後、表面についた水分をふき取り重量を測定

タフテック®の添加により、水浸漬後の重量変化を小さく

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