着がえるのがつらい
ワンポイントアドバイス(解説)
肩が痛くて腕が上がらない、指の細やかな動きができないなど、着替え動作がつらいこともあるかもしれません。上衣の着衣は、二番目のそで入れが、脱衣ははじめに脱ぐほうのそで抜きが、大変です。そのため、そでを通すときは、痛みが気になる側の腕から先にそでを通すとよいでしょう。
上衣のかたちは、ゆったり着られる服や、伸縮性の高い素材の服、また背幅やアームホールを大きいものはより負担なく着ることができます。服を着るときに補助として使用できる着衣エイドもあります。指先で小さなボタンを持つことが難しい場合、ボタンエイドが役に立ちます。
ボタン穴からボタンエイドを差し込み、ボタン穴に引っ張りながら通して使います。手の指が痛いときは、指の関節を保護するサポーターもあります。靴下やズボンをはくときは、屈むために下肢に負担がかかりますので、ズボンエイドやソックスエイドを使用するとよいでしょう。
ズボンエイドは、股関節・膝関節が曲げにくい方の下着やズボンの着衣や、片手でのジッパー・ボタンを留める動作を容易にします。ソックスエイドに靴下を通せたら、ソックスエイドを足元に置き、足をソックスエイドの中に入れます。ソックスエイドを引っ張り靴下をはきます。その後、ソックスエイドを抜きます。