骨粗鬆症はどんな病気?
症状と痛みについて
骨粗鬆症の症状
骨粗鬆症では腰や背中の痛みをともなうことが多く、腰痛があるため受診して骨粗鬆症がわかるという場合も少なくありません。
腰痛について
自覚症状
としての腰痛
病気やけがで自覚症状のある人の「自覚症状」のうち、
腰痛は男性で第1位、女性では肩こりに次いで第2位といずれも上位にあります。
性別にみた自覚症状:上位5症状(複数回答)
腰痛の原因
となる病気
ひとくちに腰痛といっても原因は骨粗鬆症だけではありません。
腰痛を起こす病気には次のようなものがあり、医師による適切な鑑別診断が必要です。
腰背部痛を起こす疾患
骨粗鬆症と腰痛について
骨粗鬆症では
その8割以上で
腰や背中に何らかの
痛みがあります。
- 骨粗鬆症患者における腰背部痛の有無
- 治療を受けていることが確認された骨粗鬆症患者1,000人(女性91.3%, 60歳代37.0%, 70歳代28.1%が中心)について, インターネットアンケート調査をしたところ, 返答は697人から得られた.
骨粗鬆症の
腰痛とは
どんな症状?
骨粗鬆症において腰痛は大変多くみられる重要な症状で、具体的には図のようなときにあらわれます。
骨粗鬆症になると
なぜ腰痛が起こるの
でしょうか?
骨粗鬆症では骨が弱くなります。
その結果ちょっと転んだり、負担がかかるだけで背骨が徐々につぶれること(圧迫骨折)があり、この際には強い痛みを伴います。(急性の痛み)
一度圧迫骨折を起こすと、さらに次の圧迫骨折を起こす危険性が高まります。
こうして圧迫骨折が重なることで背中や腰が曲がると、腰の痛みも起こります。(慢性の痛み)
骨粗鬆症の腰痛が
引き起こす悪循環
(QOLの低下)
腰痛があると日常の動作(ADL)に影響を及ぼし、その結果、骨や筋肉が弱くなることにつながります。
それが原因で新たな骨折を起こし、また痛みが引き起こされます。
このように骨粗鬆症の腰痛から悪循環を起こし、生活の質(QOL)が低下してしまいます。
また痛みが続くと不安な気持ちから気分が落ち込み、意欲が低下することもあります。
腰痛を自覚したら、医療機関を受診して適切な診断のもとで治療を受けることが望まれます。