イマドキの共働き家族とは?

「家事の合理化」は今や夫も意識:25年の変化 夫婦の関係編

1.節約したい家事時間、充実させたい家族との時間

節約したいと思う時間(複数回答1992年)

「節約したいと思う時間」に関する調査で、昔も今も妻は「家事」をあげる人が多くなっています。
昔と今の違いは、昔は夫で家事をあげる人がほとんどいなかったこと。つまり、家事をやっている夫自体がほとんどいなかったと考えられます。(1992年 DEWKSnet調査)
そしてフルタイム世帯の妻も昔は、たとえば「夕食作り・後片付け」の時間を節約したいという人が一番多かったものの、その割合は4人に1人と、多数派ではありませんでした。これは、昔の妻はたとえフルタイムワーカーでも、食事作りに手を抜いてはいけないという意識があったためでしょう。

現在では半数近くの妻が夕食作り・後片付けの時間を節約したいと答えていて、掃除、洗濯もそれぞれ高い割合になっています。
ここで注目したい変化は、フルタイム世帯では掃除、洗濯をあげた夫が大きく増えたことにあります。
かつて「家事の合理化」は妻の問題だったのが、今や夫の問題にもなったわけです。
夫婦共に生活のタイムマネジメントを必要とし、生まれた時間を家族のコミュニケーションに使いたいという意識が見られます。

節約したいと思う時間(3つまで回答2013年)

2.「夫婦一緒の時間を充実させたい」20年間で夫婦逆転

充実させたい時間(3つまで2013年)

それに対して現在充実させたい時間では、夫、妻とも「家族のだんらん時間」を6割の人があげており、断然多いという結果が出ています。 今は子どもが塾通いなどで忙しくなっているため、食事時間がずれるなど、家族で一緒に過ごす時間が理想よりも少ないのだと思われます。
また、「夫婦一緒の時間」についての希望が、20年間で夫婦逆転したという現象が見られます。 
1988年と2008年の調査結果を比較すると、夫は上昇(30.6%→39.3%)したのに対し、妻は下降(35.2%→26.2%)。
夫と妻の希望、意識に、ギャップが生じています。

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