イマドキの共働き家族とは?

イマドキ家事は平日スキマ時間に。休日は完全オフ:25年の変化 妻の休日編

1.朝家事&夜家事でタイムマネジメント
25年前共働きママは休日もパワフルに家事

洗濯機をまわす回数の比較
居間の掃除は主にいつしますか?

25年前の共働き家族の妻たちは、休日をどのように過ごしていたのでしょうか。
1989年に行ったDEWKS調査によると、当時の共働き家族の妻は、休日も家事をパワフルにこなしていたことがわかります。
たとえば洗濯機をまわす回数は、平日に比べて休日のほうがぐっと増えています。

また「仕事の忙しさ」を妻の1週間の勤務時間をもとに(1)25時間未満、(2)25〜35時間、(3)35時間以上の3者に分けて比較すると、週35時間以上働いている「多忙な妻」ほど、家事を夜や休日にシフトさせる傾向がみられます。
たとえば、勤務時間が最も長い「35時間以上」の妻は、居間の掃除をするのは「休日」と答えた人が最も多くて37%、次に「平日の朝」が36%、「平日の夜」が23%となっています。
当時はいまのように静音タイプの掃除機などない時代ですが、2割以上の人が平日の夜に掃除を行っています。

2.平日の食事の献立は短時間モノ

いまも昔も平日の家事で、共働きの妻の頭を最も悩ませているのが「食事の用意」ではないでしょうか。
東京ガス(株)都市生活研究所が、2011年に20~40代で末子が小学生以下の女性を対象に、共働きママと非共働きママ別に、家事の時短・省手間化について調査を行っています。
それによると、共働きママは、食事の用意について、平日と休日を使い分けている様子がうかがえます。
下図のように「平日の食事は短時間で作れることを重視して献立を考えている」と答えた人(「あてはまる」+「ややあてはまる」)が、非共働きママが59%だったのに対し、共働きママでは70%でした。

平日の食事は、短時間で作れることを重視して献立を考えている

3.イマドキ家事は平日スキマ時間に、休日は完全オフ

平日は仕事の帰りが遅くなっても、子どもが幼い場合は食事や就寝の時間を後ろ倒しにすることはむずかしく、子どもの生活リズムをできるだけ崩さないよう、手早く食事の用意をすることが課題になっているようです。      
一方、休日に家族と一緒にとる食事については、共働きママも非共働きママも「家族がおいしいと思う料理をつくる」「食材をバランスよくとる」が上位にあがっていることから、どちらも休日の家族との食事を大切にしていることがわかります。
さらに「できるだけ自分で作りたいから」(時間や手間を省きたい)と答えた人の割合が、非共働きママより共働きママのほうが多い点も注目です。
共働きママにとって休日の食事は、単に食事という以上の、家族が顔を合わせる大事な時間ととらえているのではないでしょうか。

休日、家族と一緒にとる食事の用意で重視していること

休日、家族と一緒にとる食事の用意で、時間や手間を省きたいと感じる理由

ポイントは 平日のスキマ時間

この他前述した「洗濯」については、共働きママは朝~昼に洗濯派と夜に洗濯派が半々だったのに対し、非共働きママは75%が朝~昼に洗濯をしているという結果もあります。
最近は、休日にまとめて家事を消化するよりも、平日のスキマ時間を活かした朝家事や夜家事で家事を消化し、休日は徹底的にオフの時間として過ごすのが、共働き夫婦にとっての望ましい方向のようです。

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