総合職/技術系
設計担当
千葉支店
名倉 健司
2013年入社|工学部 建築学科卒
「つくる」前に「聴く」。
どれだけ聴けるかが、
設計の腕の見せ所です。
図面とにらめっこしながら、プランを組み立てていく……設計といえば、皆さんそんな姿をイメージするのではないでしょうか。私もかつてはそうでした。でも、最近はこう考えるようになりました。設計の仕事って、「聴く仕事」だな、と。
私たちが手がける設計にはたくさんの条件があります。ご家族構成、ご年齢、それぞれの生活スタイル。ご予算、敷地の広さや方位、建築基準法をはじめとするさまざまな法規。特に法規については、2年前に一級建築士の資格を取得した後も、さんざん苦しめられています(笑)。正直、これらの条件をクリアしながら、お客様のリクエストすべてを叶えるのは至難の業。だからこそ、少しでも100%に近づけるために、お客様の「真のご要望」に耳を傾けることが大事なんです。
ただ難しいのは、そういう本音って、「ここは何帖がいいですか?」などといった表面的なご要望を伺うだけでは掴めません。だから私は「食事はどこでどんな風にとっていますか」「1日のタイムスケジュールはどんな感じですか」など、踏み込んだこともたくさん伺っています。そういうコミュニケーションの先に、その方の本当のご要望を叶えられる住まいができると考えています。
家をつくるとは
どういうことか。
お客様の真剣さを
目の当たりにして
知りました。
忘れられないお客様がいます。入社3年目。まだ設計担当ではなく、工事担当だった頃のことです。
工事担当の仕事には、敷地の地盤調査結果をもとに、必要に応じて地盤改良工事を行うという大事な工程があります。もちろんそのお客様にも地盤改良工事を行うことは伝えていました。ただ、「予定していた工事を○日から行います」とはお伝えしていなかった。目に見える部分ではないですし、自分がしっかりと現場管理しておけば、あえて具体的な日時まで事前にお伝えする必要はないと考えてしまったのです。
でも、それは私の勝手な思い込みでした。工事が無事に完了したことをお伝えすると「どうして教えてくれなかったんだ!」とものすごい剣幕で怒られました。あのときのお言葉は、今でもはっきり耳に残っています。
昨今では、日本のさまざまな地域で豪雨災害が発生し、お客様もかつて氾濫した河川の近くにお住まいでした。だからこそ、建物の強度に直結する地盤改良の工事をご自身の目で見届けたいという思いをお持ちだったのです。配慮が至らなかったことへの申し訳なさでいっぱいになると同時に、大いに反省しました。お客様にとっては、かけがえのない「一棟」。家づくりに携わるものとして、それまでも十分に意識していたつもりだったのですが、私はあのお客様の真剣さを目の当たりにして、あらためて、家をつくるとはどういうことか、一生に一度の買い物をするお客様に対して自分たちはどうあるべきなのか、その“責任の重さ”を学ばせていただいたと思っています。
何棟設計しても、
次の一棟への真剣さが
変わることはありません。
後日談ですが、そのお客様は会社を経営されており、その後、事業に必要な2棟目の家づくりを当社に任せてくださいました。また今では設計担当として、お客様に「名倉さんに担当してもらえてよかった」というありがたいお言葉をいただくこともあります。毎回、100%のご満足を目指している分、そのお言葉は本当にうれしいことです。でもそこで慢心してはいけないと思っています。 何棟設計しても、次の一棟への真剣さは変わりません。一人ひとりのお客様にしっかり向き合い、もっとご満足いただけるヘーベルハウスを届けたい。シンプルですけれど、それが今の私の目標なんです。
「人」を大切にする。
「人間性」を見てくれる
会社だと思います。
私はハウスメーカー、ゼネコン、不動産、家具メーカーまで幅広く企業を見た上で、当社を選びました。理由は三つあります。まず、実際に使う人の声が直接聞ける建築に魅かれたこと。次に、ヘーベルハウスは強度や設計自由度が高いことも魅力的でした。そして三つ目に、この会社は「人」を見てくれること。採用面接でも私の仕事に対する意気込みや、「こうしたい」という意志をまっすぐ受け止めてくれました。この印象は入社してからも変わりません。
手前味噌な表現になってしまうのですが、当社には「いい人」が多いと思います。人に対して丁寧で、困っていると助けてくれる先輩が多い。お客様に「御社っていい人ばかりですね」と言っていただけたときは、なんだか照れくさかったですけどね(笑)。お客様も仲間も大切にする。そんな職場で設計として成長したい方は、ぜひ一緒にやりませんか、と伝えたいです。
【 私の休日 】
もともとは、プラモデルをつくるなど手を動かすことが好きなのですが、最近はもっぱら子供と一緒に過ごす日々です。下の子(1歳)が歩けるようになったので、上の子(3歳)と一緒に公園で遊ぶのが定番ですね。その後は夕食を振るまうのがお決まりのコース。得意料理はカレーですが、今後はさらにレパートリーを増やせたらと思っています。