新卒採用

かけがえのない
「答え
生み出したい。

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総合職/技術系

研究開発

技術本部 第二技術部

松原 宏志

2006年入社|工学部 社会空間システム学専攻修了

私の仕事

その1棟をつくる
“最適解”のために
何十人にでも、
耳を傾け続けます。

「わいわい」。旭化成ホームズの研究開発は、たくさん話す仕事です。データや数値だけでは見えてこない利点や課題を見つけるため、それぞれの工程を担う各部門の担当者のスケジュール表から空き時間を探し出して、相談・提案するため足を運ぶのも日常茶飯事。一般に言う「黙々」とは真逆の仕事です。

私が手がけているのは、ヘーベルハウスの2階〜5階建ての構造躯体に関する「研究開発」と「標準設計」です。研究開発は、新しい工法や部材を開発する仕事。そして標準設計は、開発された工法や部材が、実際に建物として組みあがった際に、設計した通りの構造性能を発揮できるよう、製造方法や現場での施工方法などのルールを定める仕事です。

標準設計された部材は何万種類もあり、どの部材にも営業、設計、製造、物流、工事……とあらゆる部門の、何十人もの意見が反映されています。「工場に設備を新設して製造するか、既存の設備を活用するか」「現場での工事ミスを防ぐ工夫はあるか」。そもそも「お客様にとっての価値を備えられているか」。それらと向き合う標準設計は、言わばさまざまな観点から見た“最適解”を導き出す仕事です。

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私のターニングポイント

点と点がつながれば、
新しい“答え”に
たどり着けると
知りました。

実は、設計担当から研究開発部門に異動したばかり頃の私は「黙々」タイプ。研究開発の経験が浅い自分が、踏み込んだ発言をしていいのだろうかと遠慮していたんです。その相手が他の部門の方であればなおさらです。「どんな課題があるのか」と聞いたり、「こういう方針はどうか」と提案するのも、都度ためらってしまうような状態でした。

そんな私の背中を押してくれたのが、当時の部長。「人を巻き込むことを、ためらっていないか? 会社やお客様にとって良いことだと思えるなら、自分の意見やアイデアをどんどん提案してみなさい」。この言葉で勇気を得た私は、以前から取り組みたいと考えていたテーマについて、大学との共同研究を提案し、進めることに。この経験は、新たな知見を得るだけでなく「自分も相手も“わかっているつもり”と思わずに、とにかくていねいに書く・話す・聞く」という、協働して研究開発を進める上で欠かせないコミュニケーションの基礎を見直すきっかけとなりました。

そんな折、私は工法を変更するプロジェクトに挑む機会を得ました。導入が検討されていた新しい工法には、現場で施工する際の安全性を高められるメリットがありました。しかしこの工法への切り替えには、製造設備の変更から現場への運搬方法まで、さまざまな部門との大がかりな調整が不可欠でした。各部門に納得してもらうには、どの工程にとってもメリットがあることが大切だったのです。
そこで私は試算結果を持って各部門を訪ね、この新しい工法への意見を募りました。すると試算上は問題ないように見えても、実際にはいくつもの課題があると判明。でも、一つの課題を丁寧に分析すると、別の課題も解決できるヒントが得られました。結果として、さまざまな視点で見ることで、複数の課題を一挙に解決するアイデアを生み出せることに気づいたんです。

そうして各部門の知見をヒントに、新しい工法への変更を実現。施工時の安全性向上だけでなく、営業から工事までの各部門がメリットを得られるようになりました。人を巻き込めば、自分一人では乗り越えられない課題を解決できると実感し、大きな自信となりました。

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私の夢

より安全で快適な住宅を、
多くの方に届けたい。

6歳の頃。両親に連れられ、初めて住宅展示場を訪ねたのですが、そこで見た光景はキラキラと輝いていて、子どもながらにすごくかっこいい!と思ったんです。その時以来、ずっと住宅に関わる仕事がしたかったんです。より高い性能を持つ安全、安心、快適な住宅を、たくさんの方にお届けしたいと思い描いています。それを研究開発や標準設計で実現するのが、私の夢です。

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学生の皆さんへ

「自分のアイデアが、
生きている」
その手応えを実感
できる仕事です。

私は大学院の修士課程で建築構造を学びました。この課程の修了生には、ビルや公共建築を手掛けるゼネコンを選ぶ方が多いのですが、子どものころからの夢、そして、使う人との距離が近い住宅の仕事に就き、学んだことを生かしたいと考え旭化成ホームズを選びました。

もちろんビルや高層建築の構造設計にも「クライアントの思いに応える」というやりがいがあります。でも、その建物を実際に「使う人」の声が聞けるのは、住宅ならではの良さ。また建物の規模が小さい分、「自分が考えた構造・工法が、この住まいを支えている」と実感できるところも、自分に合っていると思えたんです。

また旭化成ホームズが、構造分野での学会発表に積極的で、オリジナリティがある研究を数多く発表していたところも決め手になりました。そんな「自分らしさ」を存分に発揮できるオープンな風土が、旭化成ホームズの魅力です。

【 私の休日 】

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自宅の庭で、野菜や果物を育てています。作物が実ったら子どもと一緒に収穫して、料理して食べるんです。そんな農作業の醍醐味は、思った通りに育たないこと(笑)。まるで科学実験のように正確な分量で肥料を与えても、うまく実らなかったり、予想以上の収量になったりするんです。理論だけでは結果を予測できないところにわくわくします。

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