水中コンクリート打設のプレパクト工法を開発した、米国INTRUSION PREPAK社の子会社 CONSTRUCTION TECHNIQUE社(コンテック社)の開発による技術です。
我が国では、昭和45年(1970年)に”ファブリフォーム®”として導入され、現在は旭化成アドバンス(株)が本工法の技術開発、普及を行っています。
高強度の合成繊維で出来ています。
タイプにより補強部の強度は異なりますが、標準基布部は、3cm幅の引張強度1.47kN以上としています。
マット注入時の流動性セメント・モルタル圧力に耐えられる強度としています。
あくまで安定した斜面に於ける、浸食防止と使用します。
土圧を考慮する必要にない45度(1割勾配)までを標準とします。
斜面に置かれた滑りと抵抗力により考えます。
自立安定が図れない場合は、不足滑動力を鉄筋杭を打ち込むことなどにより滑動抵抗力を補います。
条件頂けましたら、弊社にて検討いたします。
RJタイプで可能です
マットは一枚の大きな版構造として抵抗しますので通常タイプは追従しません。
マットを特殊加工しブロック状にし、ある程度の沈下に対応可能です。
0.023 (CX)~0.028 (FP) 程度です。技術資料参照下さい。
設計外力(流速や風波高)に対するマット自重の抵抗力で安定計算を行います。条件等頂けましたら、弊社にて検討いたします。
ファブリフォーム®は、「建設物価」「積算資料」に掲載されております。(マット単価)
布製型枠協会の歩掛に準じております。
布製型枠協会において、「標準歩掛かり表」を公表しております。
特殊条件の場合は、ご相談下さい。
メーカー間において「布製型枠協会」を組織し、工法の普及や技術向上につとめております。
弊社も「布製型枠協会」会員です。
可能です。
長年の袋体注入経験を有する、専門の工事スタッフが、対応いたします。
但し、法面整形渡しにおいてマット敷設、注入作業が主となります。
可能です
ただし、安全作業が出来ることが前提です。
可能です
しかし、モルタルやコンクリート注入時におけるアルカリ余剰水の流出が考えられますので、 充分な対策が必要です。
ダイバーの安全作業を考慮すると 1.5m/sec以下を目途としています。
流水は、マットの施工精度に大きな影響を及ぼしますので 充分な検討が必要です。
コンクリート標準仕様書に準じてください。
注入材は、余分な水分が絞り出され、且つ表面に布(ファブリフォーム®)があり、より安全側に寄与します。
注入材は袋体(ファブリフォーム®)のなかで構造体を形成しますので、ドライでなくても施工可能です。
ポンプ車の配管、圧送可能な範囲で可能です。
ファブリフォーム®の作業に必要な資材は全て人力にて運ぶことが可能です。
よろこんでお伺いいたします!!
オランダで開発され、昭和48年に我が国に『ソルコマット®』として技術導入され、現在では、全国にある製造・販売パートナーと協力し、工法の普及に努めています。
幅が1.2mまたは1.6mで、長さが2m~最大8mまで20cmピッチで受注生産可能です。地域によって規格が異なりますので、詳しくはご相談ください。
高強度の網目状の織布、または不織布があります。植物の根の生育を妨げず、背面土砂の吸出しを防止します。
耐久性のある接着剤で固着固定されています。
美しい山河を守る災害復旧基本方針のC表に記載された護岸工であり、公的にも認められた工法です。
美しい山河を守る災害復旧基本方針で4m/secまで適用可能と記載されております。
1:1.5~緩勾配を標準勾配とします。現場条件により別途ご相談ください。
法尻部については、突込みや水平垂れ部を設けます。いずれも現場条件に拠りますので、別途ご相談下さい。
斜面に置かれた滑りと抵抗力により考えます。自立安定が図れない場合には、アンカーピンにより滑動抵抗力を補います。
鉄筋棒(D16mm程度)をコの字型に加工したものを使用します。詳しくはご相談下さい。
ソルコマット®はフレキシブルであるため、下部地盤に追従します。
専用の吊り金具を用いて、クレーン等により敷設を行います。
マットを現場加工、ないしはモルタル充填により対応いたします。
敷設箇所にが直線部の場合は300m2程度ですが、曲線部を含んでいる場合には200m2程度となります。
施工に特別な技能は必要ではありませんが、必要に応じて専門スタッフが施工指導に御伺いいたします。
ソルコマット®は透水性が良いため浮力抵抗が小さく、水中施工が可能です。ただし、水深が深い箇所、敷設精度を要する箇所では、潜水夫が必要となります。歩掛りについては別途ご相談下さい。
土は土木材料として、一般的に鉄やコンクリートと比較して引張り抵抗力やせん断力が小さいものです。そこで、盛土の際に土中に補強材を入れてこの欠点を補ったものが補強土壁工法です。(下図)
締固めによる密度増加や地盤安定処理が土自体の強度に起因する強度定数(C、φなど)を増加させるのに対して、補強土壁工法は、補強材のせん断・引張りにより見かけの土の強度を上げることで盛土全体の安定を確保する工法です。
TRIGRID®EXは、岡三リビック株式会社の製品です。
旭化成アドバンス株式会社は、TRIGRID®EXを用いた補強土の営業活動、技術指導等を行っております。
総称をジオグリッドとも呼ばれております。
実績としては法面勾配が3分と5分が多数を占めます。また法面勾配は1分まで可能です。鋼製壁面材は、条件により各種勾配の対応が可能です。ただし、鋼製枠形式は壁面工として連続した剛性を有しないことから、鉛直の壁面には適用していません。
「建設物価」「積算資料」に掲載されております
国土交通省土木工事積算基準でジオテキスタイル補強土壁工は施工パッケージとして記載されています。
(一般財団法人)土木研究センターにおいて「ジオテキスタイル補強土工法普及委員会」が組織されております。
旭化成アドバンス(株)は委員として参加しています。
一般的に下記の条件があれば可能です。
・図面・・・縦断図、平面図
・盛土材料・・・内部摩擦角(φ)、単位体積重量(γ)、粘着力(C)
・基礎地盤・・・地盤条件、
・上載荷重・・・荷重の種類と大きさ
詳しくは、別途ご相談下さい
TRIGRID®EX補強土壁の安定計算は「ジオテキスタイルを用いた補強土の設計・施工マニュアル(第二回改訂版)」(一般財団法人 土木研究センター)に準じた設計計算となっております。
ジオテキスタイルを用いた設計は旧建設省が中心となって考案した手法であり、国内では唯一公的な設計法です。また、土木研究センターではこのマニュアルに準拠した設計ソフト(GEO-W2013,GEO-E2013)を販売しており、このソフトを用いて設計を行っています。
ダム湖堰堤のように、貯留水位面の急速な水位低下が起こる場合(残留水圧の考慮)、現在のGEO-W2013では機能上対応出来ません。
それ以外の場合・箇所には対応使用可能ですが、浸水部では浮力を考慮するとともに、浸食・洗掘防止対策が必要です。 浸食・洗掘対策例としては以下のものがあります。
1. 盛土材に透水性の良い砕石を使用
2. 壁面の前面にフトンカゴの設置
3, 根入れを大きくとる
補強土壁の天端計画面が、縦断(道路の延長方向)勾配を有する場合の処理には次のようないくつかの方法が考えられます。
1. 擁壁天端を縦断勾配に合わせる場合は壁面材を縦断勾配に合わせて切断し天端部品で処理を行うか、植生土のうで処理を行います。
2. 壁面材を切断せずに上載盛土の高さを変化させるなどの方法があります。
ボックスカルバートやヒューム管の大きさ、位置を考慮し設計することもできます。
壁面材を少しずつずらしてセットし対応します。
2m幅壁面のみ使用・・・R20m程度
1m壁面(現場カット加工)併用・・・R10m程度
を目安とします。
ジオメタフレーム®をクリッパー等で現場切断加工して調整してください。
設置条件、場所、壁高、使用する盛土材等の各条件に基づいて、円弧すべりを抑止し、引き抜けないだけの長さ、および補強領域を疑似擁壁と見なした、転倒、滑動、支持力を満足する底面長を検討し双方を満足する敷設長に設定しています。
補強土壁工に用いる補強材の最小長さは、マニュアルでは次の様に定められています。
補強土壁における補強材の敷設長は各段同一長さを原則とします。一方で、安定した自然地山に近接して補強土壁を設置する場合、部分的に不同長となる計画も可能です。ただし、最下段の底面幅は締固め度の確保、施工時の作業性等の観点から、施工に支障のない幅として0.4Hかつ3.0m以上の長さを確保するものとします。
補強土壁上部に緩勾配盛土を設けその上部に設置することが望まれます。
但し、補強土壁上部に直接設置する場合は、法肩から適切な距離を設けて設置することが必要です。
土中式の場合、法肩からの距離は、土かぶりを考慮し決定しますが、50cm以上とすることが多いようです。
壁面工前面が洗掘や掘返しまたは将来悪化するおそれがない、岩盤などに基礎を設ける場合を除き、基礎の根入れ深さは原則50cm以上とします
可能です。
ただし、その盛土を十分、調査・検討をし、TRIGRID®EX補強土壁が構築されても十分安定することを確認する必要があります。(滑りや沈下など)
可能です。
谷部などで斜面が急峻な箇所などで地山や岩盤の掘削量を低減させる目的や、ダム付近に設置される補強土壁で、壁下部を場所打ちコンクリート基礎として水の浸透をなくす為に用いられる一般的な方法です。
この場合、補強土壁の自重を上載荷重として負載させて、基礎工の安定性の検討をすることが必要です。
TRIGRID®EX:芯材に高強度ポリエステル(PET)繊維を使用し、ポリプロピレン(PP)樹脂を被覆して複合させ、格子構造に構成したジオグリッドです。
ジオメタフレーム®:溶融亜鉛10%アルミニウム合金めっき鉄線(φ6mm)を主材料としています。
TRIGRIDR®EXは土中では紫外線劣化がないために半永久的といえます。また、ジオメタフレーム®は郊外地帯で86年以上と考えています。
JIS H8641の溶融亜鉛めっき解説によれば、郊外地帯でめっき付着量500g/m2の場合の亜鉛メッキの推定耐用年数は、86年となっています。 10%のアルミニウムを含有しているため、一般的な付着量500g/m2のめっきよりも耐久性が優れていることを確認しています。
TRIGRID®EXは、環境ホルモン(内分泌撹乱作用を有する)と疑われる化学物質は一切・添加しておりません
補強土壁工法は、コンクリート擁壁と比較するとかなり軽量な構造物といえます。したがって剛な構造物と比べ、原地盤の沈下や変形に対して、はるかに大きな追随性を有しています。 しかし、どのような軟弱地盤(又は錐崖地帯)でも適応可能という訳ではなく、補強土壁の規模と原地盤の軟弱さの程度によって施工できるか否かの判断をすることになります。補強土壁工の安定計算で求まった必要地耐力以上の地耐力があることを平板載荷試験等によって確認してください。
充分な対策が必要です
TRIGRID®EX補強土壁は、施工時および施工後も長期に渡って流入水による支障を来すことのないようマニュアルに準じた排水対策を十分に講じておく必要があります。
1. TRIGRID®EX補強土壁の基底部には盛土内の間隙水圧を防ぐため基盤排水層を設ける
2. 地山に接して片盛となる場合などでは、地山掘削面に沿って排水工を設ける
3. 水の流入が予め予想される場合には、盛土内水平排水工(パブリックドレーン®)、長繊維不織布(ポシブル®)等の対策を講じておくことが重要です
TRIGRID®EX補強土壁は、その規模(上載盛土を含んだ壁高さ)にもよりますが、コンクリート擁壁のように岩着や同程度の地盤上に構築するのは必要条件ではありません。TRIGRID®EX補強土壁を構築しても全体の安定が保たれる地盤であればよいのですが、支持地盤が補強土壁を支持するのに十分な地盤がでてこない場合は
1. 地盤を良質土、礫等で置き換える
2. 地盤を化学的改良する。(深層混合処理工等)
3. 計画そのものを再検討して根入れを深くする
4. マットレス工法(ジオエース®)を併用する
等、現地の状況にあわせて対処します。
盛土材料は下図に示す範囲のものが適用されています。
なお、最大粒径75mmを超える大粒径のものは、締固め不足の原因となる可能性がありますので、注意が必要です
また、上載盛土や補強領域よりさらに奥にある部分の盛土材料については、通常の土工事における場合と同様の材料とします。
「ジオテキスタイルを用いた補強土の設計・施工マニュアル(第二回改訂版)」(一般財団法人 土木研究センター)p71
専門の土質調査会社による試験をお勧めします。
盛土材の調査、試験は発注者が事前に計画、施工、維持管理に必要な資料を得るために行うのが原則です。
「含水比試験」、「粒度試験」、「突固め試験」、「三軸圧縮試験」は最低必要な試験項目です。
粘性土を盛土材に使用する場合は、事前に土質データーを十分に検討しTRIGRID®EXの強度・敷設長を決定する必要があります。
また、盛土材の含水比低減を目的とした盛土内水平排水工(パブリックドレーン®)や、長繊維不織布(ポシブル®)の敷設等の対策を講じておくことが重要です。
TRIGRID®EX敷設、ジオメタフレーム®の組立は人力で行いますので不要です。
ただし土工事、盛土の敷き均しにはバックホウが、締め固めには、転圧機械(振動ローラ、タイヤローラ、ランマー等)が必要です。
TRIGRID®EX補強土壁工法は他の擁壁工のように鉄筋工や型枠工等の特殊な作業はありません。壁面材の組立は人力で行いますので重機を必要としません。
できません。
施工中に雨が降り出したときには撒出し・敷き均した状態で土を締固めせずに放置することは絶対に避けなければなりません。又、締固めの後は、盛土内に降雨水が浸透しないように防水シートで養生することが望ましい対策です。 また、盛土材も含水比が上がらない様に管理してください。
雪の中での施工は避けてください。
凍った土を盛土材として使用すると融雪時期になると盛土の沈下が生じます。
盛土材は凍上する可能性がないものや、凍土の混入していないものを使用することが条件です。
ご希望に応じ、施工指導をさせていただきます。
施工の中断は可能ですが、この場合、施工端面は再開時に連続性が確保できるように、必ず養生をしてください。
壁面直近1.0m程度は壁面が大きく変形しないように軽量で小規模な締固めに適した振動コンパクタやタンパ、小型ローラ等を用いて薄層(1層の仕上がり厚さは10cm程度以下)で締固めしてください。
それより奥は、1層の仕上り厚さが20cmとなるように、撒出し厚を調整してください。タイヤローラや振動ローラ等の大型重機で施工が可能です。
TRIGRID®EX補強土壁工ではTRIGRID®EXの敷設時の緩みが補強土壁全体の変形や安定に与える影響が大きくなります。
このため敷設時における緊張は確実に行う必要があります。
与えた緊張を保持するには、アンカーピン等の固定杭でTRIGRID®EX端部を仮止めしておくことが必要です。
補強土壁工においては、雨水や地下水等の補強領域内への浸入を防止し、浸入した水を速やかに排除できる排水工を必ず設置してください。 切土面には板状排水材等の縦排水工を設置し、その法尻には暗渠排水管による縦断方向の排水溝を設置してください。
さらに、補強土壁の底面には、補強領域内への地下水及び地山からの湧水等の浸入を防止し、速やかに補強領域外に排除するために、厚さ50cm程度以上の基盤排水層を設置してください。基盤排水層の材料は通水性の良い砕石を使用してください。
作業自体は、同じ事の繰り返しになります。
しかし、次第に高所作業となりますので転落には充分に注意を払ってください。
転落防止柵の設置、危険箇所周知対策などを行ってください。
盛土材の敷均し、締固めの作業では施工機械と作業員が混在し接触事故などが発生しやすいため、安全確保の対策を行ってください。
背後の地山斜面の切土、掘削を行う際には、一時的に標準のり面勾配より急に掘削することが多いため、崩壊等を起こす危険性があります。地山の安定性の検討や土留め・支保工等の処置も検討してください。
よろこんでお伺いいたします!!