環境監視機器(油検知器)

油流出を検知するセンシング技術で、環境汚染を早期発見、企業損失を防ぐ
油の流出・漏油事故の発生は、河川や海の環境を脅かすだけでなく、環境・社会・ガバナンス(ESG)への対応が不十分な企業としてイメージの低下や損害賠償などにつながり、事業に深刻なダメージを及ぼすリスクがあります。当社が環境監視機器の生産を開始したのは1976年。当時の日本における「環境との共生」を目指す製品の草分けでした。油の絶縁性を利用するというシンプルな仕組みの中に、筺体デザインをはじめとする当社独自のノウハウを詰め込んだ環境監視機器は、その後50年にわたり基本的な構造を変えることなく、発売以来改良を重ね国内外で約30,000台の販売実績を誇るロングセラーになっています。1997年にはミクロン単位の油膜を検知する非接触レーザ反射方式の装置を開発。薄い油膜監視のニーズに応えると同時に、誤報によるトラブルの防止で高い評価を得ています。
ところでエポラームシリーズとは?
- Qエポラームは何をする商品なのでしょうか。
-
水面上にある油を検知する為の装置になります。
工場(製紙工場、セメント、化学プラントなど)で頻繁に使用される油や燃料が漏れたりした際に、環境への流出影響を防ぐため、常時監視する役割を担っております。 - Qなぜ当社はエポラームを開発したのでしょうか?
- 日本国内で当時(1970年代)、消防法の改訂で排水の油流失防止が施行され、その市場ニーズを受けて開発着手いたしました。
- Qなぜエポラームというネーミングにしたのでしょうか?
- 重要な出来事や変化が起こったことで特徴付けられる時代という「Asahi」「EPOCH」「Alarm」の組合せの造語で現在の「エポラーム」という製品名が誕生しました。


エポラーム®シリーズHistory

製品ラインナップ
- 油膜検知器
エポラーム®M
LMD-3000 - 排水溝、マンホール、浄水池、貯水池、プール、ピット などの油漏れや油の流出事故を未然に防止するために開発された、非接触レーザ光反射方式の油膜検知器です。ミクロンオーダーの油膜を検知出来ます。
波立ち・水流がある場合でも無調整で 0.3~4m の水位変動に対応可能です。また、静水面では 6m までの水位変動に対応できます。
- 油漏れ検知器
エポラーム®C
CSH-3005 - 石油や油類を大量に備蓄しているタンクヤード等での油漏れや油の流出事故を未然に防止するために開発された油漏れ検知器です。
発売以来改良を重ね国内外で約30,000台の販売実績を誇るロングセラー商品です。
- 油漏れ検知器
マイクロエポラーム®
CSH-1505 - 地下トンネル、地下洞道などで、スペースの少ない地下ピットや排水ピット用に開発した屋内用の小型油漏れ検知器です。
エポラーム®Cで培った油検知のノウハウが生かされた商品です。
- 液層検知器
エポラーム®B
CS-0305 - タンク底部に沈んだ油や水、排水ピットに流れ込んだ化学溶液など、比重の異なる2種類の液層からいずれかの液体を検知するために開発された検知器です。 5mm以上の液層を検知できます。
性能一覧
検知対象 | 浮上油 | 沈降油 | ||
---|---|---|---|---|
方 式 | レーザ方式/非接触 | 静電容量方式/接触 | ||
検知距離 | 0.3~4.0m | ─ | ─ | ─ |
最大検知能力 | 油膜 数μm | 油層 3mm | 油層 5mm | |
最大流速(m/秒) | 2.0 | 0.2 | ─ | |
サイズ(㎜) | Φ185×547H | Φ300×140H | Φ150×60H | Φ25×max2,000H |
適合製品 | エポラーム®M LMD-3000 |
エポラーム®C CSH-3005 |
マイクロ エポラーム® CSH-1505 |
エポラーム®B CS-0305 |