ポータブル振動診断器Vibro-Collector® (MD-330)
回転機器の振動傾向管理に必要なデータを効率的に収集・解析します。
2021年TPM優秀商品賞開発賞受賞!
※当製品は旭化成テクノシステム株式会社と旭化成エンジニアリング株式会社の共同開発製品です。
特長
- 1.小型軽量化(本体450g+プローブ180g)により本体重量は従来モデルの1/2程度。ボタン配置を工夫し、本体操作は片手で可能です。
- 2.IC-TAGリーダーライター機能を搭載。計測する回転機器の情報を現場で読み込み、現場作業の効率化を図ります。
- 3.現場で発生する共振現象の原因究明に有効なトリガ機能を実装し、固有振動数などが簡単に計測できるようになりました。
- 4.インバータノイズ処理機能が加わり、インバータモーターのノイズ影響を低減。解析ロジックに基づいて異常を的確に判断できます。
操作性に優れた小型ポータブル振動診断器
小型軽量化とわかりやすいインターフェイスで優れた操作性を提供します。
※管理ソフトMachine Trend Master(MTM)により効率的なデータ管理が可能となります。
押し圧一定の高感度プローブ(特許第3919645号)により、固定センサー並みの広帯域で安定した測定(補正方式採用)が可能です。30kHzまでの高周波数帯まで測定可能になり、軸受異常を早期に検出します。
旭化成エンジニアリング株式会社および過去11万件の自社工場データベースから、転がり軸受異常を判定する独自基準値(AMD判定基準)を作成しました。
IC-TAGリーダーライター機能が作業を省力化
ICタグへ情報(機器名称、機器固有番号など)を書き込み、機器近辺に設置。計測時にはMD-330をかざすだけでICタグから情報を読み込めるため、入力作業を省いてミスを防止します。
※IC-TAGリーダーライター機能には管理ソフトMachine Trend Master(MTM)が必要です。
固有振動の測定も簡単
共振現象などの異常解析に必要な回転機器の固有振動数を打撃加振法により測定できます。ユーザーの要望に応えて、新たに実装した機能です。
センサーの信号が任意の設定レベルを超えるとFFT解析を開始するので、簡単に測定可能です。
インバータモーターのノイズ処理が可能
インバータモーターは異常がなくてもインバータノイズの影響で振動レベルが高くなりレベル判定が難しくなります。解析ロジックで、インバータノイズを処理した数値を表示し、異常有無を正しく判断できます。
※インバータノイズ処理機能には 管理ソフトMachine Trend Master(MTM)が必要です。
※インバータノイズ除去方法、およびインバータを含む設備の診断方法は旭化成エンジニアリング株式会社の特許となります。特許第6450575号
仕 様
測定 | 加速度:1k~30kHz、速度:10~1kHz、変位:10~1kHz、ベアリング加速度:5k or 10k~
30kHz、クレストファクタ:5k or 10k~30kHz ※周波数帯は高感度プローブ使用時
FFT手動・自動取得機能、生波形手動・自動取得機能 ※前期モデルVibro-Collector®とデータ互換性があります。 |
---|---|
傾向グラフ表示 | 振動値をメモリ保存し、傾向グラフを表示 |
FFT解析 | 加速度、速度、加速度エンベロープの同時解析 ライン数:800、1600、3200、6400 平均化回数:1、2、4、8 フィルタ、周波数レンジ可変 |
波形解析 | 加速度、速度、ベアリング加速度モードの同時計測 生波形保存計測時間:標準、2倍、4倍、8倍 |
トリガ解析 | 生波形レベルが一定値を超えた時点で解析 |
フィールドトレンド解析 | 振動値をリアルタイムにトレンド表示 |
メモ入力機能 | 測定点別に電圧、電流などの数値入力 |
詳細メモ機能 | 異常音の有無などメモ的な項目を保存 |
ルート測定 | あらかじめ設定した順序で測定 |
システムチェック機能 | バッテリ残量表示、メモリチェック |
対応ピックアップ | 高感度プローブ、固定センサー(MD-17) |
出力 | イヤホン |
外径寸法 | H170mm×W120mm×D30mm |
重量 | 本体:450g、プローブ:180g |
バッテリ | ニッケル水素電池 単3型×4本(市販推奨品)連続動作:5時間程度 |
通信IF | USB |
使用環境/保護等級 | 0~40℃ IPX4相当 |
管理ソフトMachine Trend Master(MTM)基本仕様
設定メニュー | 機器台帳(測定点、測定方向、管理基準値など)、点検ルート設定 | |
---|---|---|
測定・解析メニュー | 測定器への点検データ アップロード・ダウンロード | |
測定値一覧表示 | ||
傾向管理 | モード別(振動・その他)傾向グラフ、位置、方向、機器の比較可能 | |
3方向比較グラフ | ||
解析 | FFT、生波形、フィールドトレンド | |
その他 | 各データの出力機能(Excel、Csv)データベースファイル共有によるクライアント/サーバー型での使用 | |
オプション | ベアリングデータベース | |
インバータノイズ処理機能 | ||
必要スペック | Windows10(32、64bit) |
管理ソフトMachine Trend Master(MTM)表示例
遠隔自動診断(A-RMDs®)
Vibro-Collector®MD-330で測定されたデータを、管理ソフトMachine Trend Master(MTM)を介してインターネット上のA-RMDs®システムに送信することで、弊社サーバーから解析報告書をダウンロードすることができます。
※ご利用には別契約が必要です。
※ここに掲載しているオプション製品は旭化成エンジニアリング株式会社製です。