受託開発・製造のソリューション事例

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微小フライングスポットレーザー光を用いたシートや、円筒状製品の外観検査装置の開発

用途例:感光体ドラム表面の微細な傷やピンホールの検出

<開発背景>
レーザープリンタやレーザー複合機に使用される感光体ドラムは、印刷不良の原因となる微細な傷やピンホールなどの欠陥有無を検査する必要がありましたが、当時はカメラ等のセンシング方法では、ミクロンオーダーの欠陥は検出できませんでした。そこで当社のコア技術であるレーザーを活用した検査装置を開発。微細な欠陥も逃さず検知することで、お客様の製品品質の確保に貢献しました。

レーザーの散乱を応用した油中の粒子濃度計測による、油劣化診断装置の開発

用途例:油圧機器で使用する作動油におけるNAS等級確認の簡便化

<開発背景>
油圧機器(プレス機器・圧延機等)で使用する作動油はNAS等級で管理されています。この規格を満足していないと、機器の動作不良や破損することがあるため、予防保全の観点からもNAS等級を満足することは必須でした。しかし、NAS等級を調べるには、外部の分析機関に依頼するか高価な機器を導入しなければなりませんでした。そうしたお客様の不便を解決する手段として、当社は得意なレーザー技術を駆使し、簡易的にNAS等級相当の値を測定する商品を開発。お客様からは、低価格で利便性の高い商品ということで好評を博しました。※NAS等級:作動油の汚染度規格

電気伝導度計測による、船舶造水装置用の塩分濃度計の開発

用途例:遠洋船舶内における飲料水製造時の品質検査

<開発背景>
遠洋での航海では飲料水確保のため海水から飲料水を作ります。その際、塩分濃度が高ければ飲用には使用できないため、その濃度を計測することが必要でした。当社では、電気伝導率の測定という技術により塩分濃度計を開発。乗員の方々に安全な飲料水を供給するという役割の一翼を担いました。

ミリ波による、果実の糖度測定装置の開発

用途例:マンゴーを傷めずに完熟度を計測する機器

<開発背景>
地方自治体から「農工連携」というテーマのもと、マンゴーを傷めずに完熟度(育成状況)を判断する方法がないか、という要求からスタート。これまでは完熟度(育成状況)を確認するためには、マンゴーを切断し果汁によって糖度を計測するしか方法がなく、商品を無駄にしなければなりませんでした。そこで、ミリ波診断技術をもつ大学、ご要望のあった自治体との産・学・官の連携による技術研究を開始。当社はミリ波無線技術を提供し試作機を完成させることで研究に寄与しました。

スペクトル拡散を利用した測距技術の開発

用途例:車両間の測距

<開発背景>
鉄道系研究機関から、基礎技術研究としての依頼のあった案件です。連結作業を効率化するため、車両間の距離を測りたいとのご要望でした。この研究は、当社がスペクトル拡散という無線技術を保有していることからお声がけをいただき、共同で推進しました。