におい検知器 (NSD-1000)
悪臭・有害物質の漏れ常時監視
におい検知器:NSD-1000は、悪臭物質や揮発性有機物質の漏れ ・流出を常時監視する装置です。
悪臭防止法の特定悪臭物質や大気汚染防止法で規制されている揮発性有機化合物(VOC)等の微小濃度変化を検知することで、安全の確保や漏洩事故への迅速な対応が期待できます。
風向風速計オプション装着時
特 長
1. 屋内外を問わず有害物質の漏れや流出の可能性がある場所に設置することで24時間の監視ができます。
2. 微小濃度変化を確実にとらえることで、迅速な事故対応が可能になります。
3. 出力値記録機能や判定閾値(2レベル)の設定を備え、適切な検知判定が可能です。
4. 風向風速計(オプション)を使用すれば、においの流出源や、においが滞留・拡散しやすい自然条件などの判断に役立ちます。
5. 出力値記録用SDカード(オプション)には、においの発生状況を解析するソフトを搭載。記録された出力値を取り込むことで、時々刻々と変化するにおいと風の状況を分かりやすく描出します。
6. 試薬等の消耗品がなく、センサ交換とフィルター交換を1回/年交換するだけです。
主な仕様
検知原理 | 酸化物半導体方式 |
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検知時間 | 120秒以下(検知対象物質により異なります) |
出 力 | 接点出力:ドライ接点 3点 [ERR(エラー)、 ALM(ガス警報)、 WAR(ガス注意)] 、 電流出力:DC4~20mA 1点 |
データ保存 | メモリーカード:2GB(10秒周期で約1ヶ月) |
周囲環境 | 動作温度:-10~50℃、湿度:20~80%RH |
電 源 | AC100V ±10% 1φ50~60Hz 50VA以下 |
構 造 | 防水・密閉構造(IP65相当)、屋外設置可 |
重 量 | 約7kg |
検知方法
検知対象物質の濃度変化の大きさを計測し、しきい値以上の濃度変化が発生した場合、におい検知と判定し通報します。(通常濃度からの濃度変化をとらえる検知装置で、絶対濃度を測定する計測器ではありません)
検知物質
下表は検知対象物質の例です。()内は検知可能な濃度変化量を示しており、単位はppmです。赤字は特定悪臭物質です。
アンモニア(10) |
硫化水素(0.3) |
トルエン(0.3) |
キシレン(1) |
アセトアルデヒド(1) |
プロピオン酸(1) |
吉草酸(0.03) |
二硫化メチル(1) |
酢酸エチル(1) |
トリメチルアミン(1) |
メチルメルカプタン(1) |
スチレン(10) |
イソ吉草酸(0.1) |
メチルエチルケトン(1) | イソブタン(50) |
アクリル酸ブチル(10) | エチレングリコール(10) | ジエチレングリコール(10) | tert-ブチルメルカプタン(0.3) |
外形図・システム構成
アプリケーション例
消臭剤噴霧装置の始動システム
接点出力を活用し、消臭剤噴霧のトリガーとして使用する例です。
携帯電話によるにおい警報通知システム
接点出力を活用し、悪臭の発生を携帯メールでお知らせするシステム例です。