全身性エリテマトーデス(SLE)では、病気の勢い(疾患活動性)、症状や臓器障害の種類や程度、合併症など、全身の状態を考慮して治療方針が決められます。
そのため、実施する治療法、薬剤の選択とその使用量・使用方法は、個々のSLE患者さんで異なります。また、治療効果が得られたかどうか、病状の変化などによって、治療法や薬剤を変更しながら治療が進められます。
治療にあたっては寛解※1を目標に、まずは疾患活動性を落ち着かせることを目指します。加えて臓器障害をどれだけくい止めることができるのかが大きな目標の一つになります。
【SLE治療のながれ】
厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業 自己免疫疾患に関する調査研究(自己免疫班)、日本リウマチ学会 編.全身性エリテマトーデス診療ガイドライン 2019, 2019(南山堂)より改変
※1 寛解(かんかい):病気の症状がほとんどない状態