アフェレーシスとはギリシャ語で「分離」という意味です。病気に深く関係している有害な物質を体外循環によって、機械的に分離して取り除き、病状を改善する治療法です。アフェレーシス療法には、主に血漿交換療法と血球成分除去療法があります。
SLEでは、血漿※1中の自己抗体や免疫複合体などを取り除いて、身体に必要な成分を再び体に戻すという血漿交換療法が用いられます。
血漿交換療法は、薬物療法では十分な効果が得られないときの補助的な治療法として取り入れられます。通常、ステロイドや免疫抑制薬との併用が必要です。SLE患者さんではループス腎炎や中枢神経ループスに対して用いられます。
【血漿交換療法】
※1 血漿(けっしょう):血液中の血球を除いた液体部分のことで、栄養素やタンパク質をはじめとした様々な成分と水でできている。