「あたたかい暮らし」が体験できる、学べる「快適空間ラボラトリー」2018年2月1日リニューアルオープン

2018年1月31日
旭化成建材株式会社

 旭化成建材株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堺 正光、以下「旭化成建材」)快適空間研究所※1では、昨年1月に開設した「快適空間ラボラトリー」※2を2月1日にリニューアルオープンいたしますのでお知らせします。

1.経緯

 旭化成建材では、「日本の家は寒い」という事実を社会的課題としてとらえ、断熱材事業を通じて「あたたかい暮らし」(温熱環境に優れた空間での新しいライフスタイル)の実現を図ることを断熱材事業の重要な事業戦略の一つとしています。

 快適空間研究所では、その活動の一環として、2017年1月に自社のフェノールフォーム断熱材「ネオマフォーム」を用いた施設「快適空間ラボラトリー」をネオマフォーム工場の近接地に開設しました。

 オープン以来、夏・冬ともエアコン1台による全館空調での快適な温熱環境体験や、分かりやすい温熱性能に関する展示が好評を博し、断熱材ユーザーである工務店等の12月末までの来場者が1,400名を超えました。また、来場者からの体験・展示施設としての評価が大変高いことなどから、展示内容を充実させ、リニューアルする運びとなりました。

2.リニューアルの内容

1)「展示棟」

 「展示棟」は、断熱材、窓、換気装置などの素材・設備展示の他、説明パネルや実験模型などにより、これまで生活者には分かりにくいとされてきた温熱環境や断熱性能に関する知識を楽しく学ぶとともに、「ネオマフォーム」の良さなどを理解していただく場です。

 今回のリニューアルでは、これまで未展示の床用断熱材「ネオマジュピー」と本年1月16日から発売開始した最高性能断熱材「ネオマゼウス」の展示を追加しました。これでネオマブランド3商品のコンテンツが揃ったことになり、断熱材ユーザーのニーズにより幅広く対応したプレゼンテーションができるようになります。※3

2)「体験棟」

 「体験棟」は「ネオマフォーム」を用いた高断熱住宅(UA=0.20(W/m2・K))で、夏・冬ともエアコン1台の全館空調で家全体が快適な温熱環境を実現しています。この1年「体験棟」で取得した快適性に関する温熱環境要素である「温度」「周壁温度」「気流速度」などの実測データ(一部実測データをベースとしたシミュレーション)を、数値だけでなく画像や図面、動画などで見える化したことで、通常であれば目に見えない要素を意識しながら、各部屋間の温度差の少なさや快適な気流速度などを体感できるようになり、来場者にとってはより納得感が増すこととなります。

3.今後の活動予定

 これまで「あたたかい暮らし」の実現を推進するために、主に工務店等の断熱材ユーザーの皆さまに対して、温熱環境や断熱性能の重要性などの情報発信を行ってきましたが、今後はそれらの方々に加え、建築を学ぶ学生や生活者の方々に対しても「快適空間ラボラトリー」やHP等を活用し、情報を発信していく予定です。

 その第1弾として、2018年2月13日、14日の2日間にわたり、「快適空間ラボラトリー」敷地内で、「住まいの断熱」と「セルフビルド」をテーマに「断熱タイニーハウス」ワークショップを実施します。(主催:株式会社エネルギーまちづくり社※4他、共催:旭化成建材株式会社、後援:茨城県境町観光協会)このワークショップでは、断熱あり、なしの小屋(タイニーハウス)3棟を参加者と共に学びながら楽しく組み立てていきます。ここでは、地域の方々や学生の参加を見込んでおり、断熱性の異なる小屋を自らの手でつくることや、温熱性能の違いなどを体感していただくことで、より多くの方に温熱環境の良い住まいに興味をもっていただきたいと思っています。

「快適空間ラボラトリー」(手前:体験棟 奥:展示棟)
「快適空間ラボラトリー」(手前:体験棟 奥:展示棟)
展示棟内展示
展示棟内展示
気流速度データ
気流速度データ
以上