第57回九州柔道選手権大会

西潟 実力を発揮して見事 優勝!!
増渕 惜しくも敗れ 3位!
垣田 5位入賞!

3月8日(日)福岡県福岡市/福岡武道館において開催されました『第57回九州柔道選手権大会』についての結果をご報告させていただきます。

2回戦

増渕 ○ 一本
(隅 返)
森内
(熊本県警)
垣田 ○ 有効
(背負投)

(鹿児島県警)
野田 ○ 一本
(体 落)
長谷川
(日本文理大学)
西潟 ○ 一本
(浮 落)
黒木
(日本大学)
田中 ○ 優勢
(背負投)
伊禮
(沖縄刑務所)
優勢 ○
(足 払)
梅野
(長崎刑務所)

3回戦

増渕 ○ 一本
(内 股)
藤原
(長崎県警)
垣田 ○ 一本
(縦四方固)
柴崎
(福岡県警)
野田 ○ 一本
(内股返し)
後小路
(福岡県警)
西潟 ○ 一本
(袈裟固)
濱田
(鹿児島県警)
田中 ○ 判定
(2-1)
松雪
(福岡県警)

準々決勝戦

増渕 ○ 一本
(大内返し)
垣田
野田 一本 ○
(横四方固)
青山
(福岡県警)
西潟 ○ 一本
(払 腰)
田中

準決勝戦

増渕 一本 ○
(内股透かし)
青山
(福岡県警)

増渕(左組)の対戦相手は巨漢の青山選手(右組)。
開始より増渕は釣手(左手)を相手の釣手(右手)の下から上に突き上げ170kgの相手の上体を上下に動かし揺さぶる。開始1分、技での攻防がない両者に【指導1】が宣告される。その後、増渕はペースを上げ先に釣手(左手)を持ち右に回りながら引手(右手)を掴む。十分に組んだところで得意の【内股】を仕掛けると跳ね上げた左足を透かされてしまい、背中から畳に落ちて【一本】の宣告。一瞬の隙を突かれまさかの準決勝敗退となった。

西潟 ○ 一本
(合 技)
*大内返し/袈裟固
七戸
(九州電力)

西潟(左組)の対戦相手は2014年世界選手権大会100kg超級で銀メダルを獲得した七戸選手(右組)。 ケンカ四つの両者は開始より釣手(西潟:左手、七戸:右手)での争いが続く。西潟は積極的に前にでて組みにいく。両方の襟を掴むと引き寄せて自分の間合いをつくる。しかし、両者技が出ず開始1分と2分にそれぞれ【指導】が宣告される。その後は西潟が【大外刈や支釣込足】で攻めるもポイントには至らず。徐々に西潟ペースの試合になり焦りが出た相手は開始3分20秒、組み際に飛び込みながら【大内刈】を仕掛ける。西潟は相手の動きを読み左に捻りながら【大内返し】で技有のポイントを奪いそのまま【袈裟固】に抑え【一本】。実力者に勝利し決勝戦へ駒を進める。

出場決定戦*勝者は全日本選手権大会出場

垣田 ○ 技有
(背負投)
田中

当部同士の戦いとなった全日本選手権出場決定戦。
垣田(左組)は引手(右手)を袖ではなく脇を突くようにもつ。対して田中(左組)は釣手(左手)を持ちにいく。膠着状態が続くと思われたが垣田が先手をとる。引手で襟を持ち上下に揺さぶり田中の上体を動かし、伸びたところに【背負投】を仕掛けると大きく回転し【技有】を奪う。その後、田中も【巴投】で崩し寝技で応戦する。残り時間も少なくなり、田中は間合いを詰め接近戦を仕掛けていく。垣田は前後左右に動き、強引に前に出てきたところに【巴投】を掛ければ体側より落ち【有効】を追加。そして、そのまま試合終了となり垣田が勝利し全日本選手権大会の出場権を獲得した。

野田 僅差 ○
(指導2)
江藤
(福岡県警)

もう1枠の出場決定戦は、野田(右組)と長身の江藤選手(右組)。
2月の宮崎県選手権大会より好調を維持している野田は開始より見上げる程大きい相手に対し臆する事なく前に出て組みにいく。相手の釣手(右手)を徹底的に引手(左手)で下げさせ自分の間合いで戦う。大きい相手は不十分な組手だが強引に【大外刈】を仕掛けてくるも冷静にかわす。野田は【支釣込足】や【大内刈】で相手を崩し、懐に入り込んで【背負投】を仕掛けるが、ポイントならず。2分を経過し間合いの取り合いが続く。投げることが厳しくなった相手は前にでて場外へ押し出そうとする。場内にまわり込もうとするが「待て」が入り、野田に対し【指導1】が宣告。そして、残り1分を切り、再度場外に出たとし野田に対し2つ目の【指導】が宣告され、ポイントでリードされる。その後、ペースを上げて攻めていくも相手にさばかれ試合終了。僅差で敗退し、全日本選手権への出場はかなわなかった。

決勝戦

西潟 ○ 一本
(袈裟固)
青山
(福岡県警)

他を寄せつけない圧倒的な内容でここまで勝ち上がってきた西潟(左組)。対するは、野田と増渕に勝利し勢いに乗る巨漢の青山選手(右組)。
身長では西潟が少し上回るが、体重では40kgほど青山選手の方が重い。開始より西潟は様子をうかがうことなく相手に向かっていく。相手は少し後退する。距離を詰め釣手(左手)と引手(右手)で両襟を掴み相手の頭を自分の胸へ引き寄せる。そして、得意の【支釣込足】で崩し、そのまま胸を合わせ押し込み【有効】を奪う。そのまま寝技へ移行し【袈裟固】に入り【一本】となる。オール一本勝ちで今大会での初優勝に華を添える。

最終結果

九州柔道選手権大会最終結果

優勝 西潟 健太(旭化成)
2位 青山 正次郎(福岡県警)
3位 増渕 樹(旭化成)
3位 七戸 龍(九州電力)
5位 垣田 恭兵(旭化成)
5位 江藤 大暁(福岡県警)

全日本柔道選手権大会出場者

西潟 健太
増渕 樹
垣田 恭兵
左から全日本柔道選手権大会出場を決めた垣田、増渕、西潟

旭化成 陸上部