グランド・スラム東京大会

66kg級 髙上 世界王者に勝利し優勝!!
100kg級 羽賀 世界王者の貫録を見せつけ優勝!!

12月4日(金)~6日(日)に東京都/東京体育館において『2015年グランドスラム東京大会』が開催されました。

出場選手は下記の通りです。

【出場選手】

  • 66kg級髙上 智史
  • 81kg級海老 泰博
  • 90kg級吉田 優也
  • 100kg級羽賀 龍之介
  • 100kg超級王子谷 剛志

試合結果については下記の通りです。

66kg級

2回戦

髙上 ○ 有効
(背負投)
MUKANOV
(カザフスタン)

3回戦

髙上 ○ 一本
(合 技)
BETA
(ポーランド)

4回戦

髙上 ○ 一本
(背負投)
髙市
(日本)

4回戦の相手は今年の世界選手権代表の髙市選手と対戦。
【指導2】を先行される苦しい展開だったが、ラスト30秒となったところで得意の「背負投」が見事に決まり【一本】勝ち。

準決勝戦

髙上 ○ 有効
(袖釣込腰)
OLEINIC
(ポーランド)

準決勝戦の対戦相手は、OLEINIC選手(左組)。
ケンカ四つの組手になる両者。相手は、開始より釣手(左手)で奥襟から背中を持ち距離を詰めて接近戦をしようとする。髙上は、釣手(右手)で距離を保ち、足技などを仕掛けて相手の動きを止める。そして、開始1分58秒、一瞬の隙をついて「袖釣込腰」に入り【有効】を奪う。リードした髙上は、指導を2回受けるも勝利し、決勝戦へ駒を進める。

決勝戦

髙上 ○ 技有
(肩 車)
海老沼
(日本)

決勝戦の対戦相手は、世界選手権を3度制している海老沼選手(左組)。
ケンカ四つの組手になる両者は、釣手を持ち合う。そして、開始早々に髙上が低く「肩車」を掛ければ相手は転がり【有効】となる。リードされた相手は前に出て「内股」を仕掛ける。髙上は冷静に「足払」「小内刈」「大内刈」などを使い、狙いを阻止する。開始1分52秒、釣手を持って「肩車」を仕掛けると勢いよく回転し【技有】を奪う。リードを広げた髙上は開始3分過ぎに「内股」で【有効】を奪われる。相手はどんどんペースを上げ反撃を仕掛けてくる。防御にまわった髙上に【指導】が宣告される。前に出て接近戦を仕掛けてくる相手の力を利用し「背負投」を掛け【有効】を追加する。そのまま終了となり、優勝を決める。

81kg級

2回戦

海老 ○ 一本
(送襟絞)
LIMA
(ポーランド)

3回戦

海老 一本 ○
(大 腰)
WANG
(韓国)

開始より攻勢に試合を進める海老は、開始30秒に仕掛けた「巴投」で相手を回転させ【有効】と宣告されたが取り消しとなった。その後も積極的に指導2つを奪っていたが一瞬の隙を突かれ「大腰」を受けてしまい無念の一本負け。

90kg級

1回戦

吉田 ○ 反則
(指導4)
BENAMADI
(アルジェリア)

2回戦

吉田 ○ 一本
(大内刈)
LIPARTERIANI
(ジョージア)

3回戦

吉田 ○ 技有
(内股返し)
BROWN
(アメリカ)

4回戦

吉田 一本 ○
(大外刈)
GONZALEZ
(キューバ)

2013年世界王者との対戦となった。両者とも右組の相四つとなるが、組手争いが厳しくなかなか組み合えない。開始48秒、相手が組み際に「大外刈」を掛け反応できずに真後ろに倒れ【一本】となり無念の敗退となった。

敗者復活戦

吉田 棄 権 ○ VOPROSOV
(ロシア)

100kg級

2回戦

羽賀 ○ 一本
(袈裟固)
HU
(中国)

3回戦

羽賀 ○ 反則
(指導4)
BEN KHALED
(チュニジア)

4回戦

羽賀 一本 ○
(三角絞)
GVINIAVILI
(ジョージア)

準決勝戦

羽賀 ○ 一本
(内 股)
GASIMOV
(アゼルバイジャン)

世界ランク1位の強豪選手との対戦となった。開始より相手は両袖を持ち、「肩車」を仕掛ける。羽賀に組まれてしまうと不利になるため、片手から「肩車」を仕掛けてくる。開始1分10秒に羽賀に対し【指導1】が宣告。焦ることなく、間合いを計りながら連続の足技で相手を揺さぶる。そうして迎えた開始1分58秒、伝家の宝刀「内股」を仕掛ければ相手は高く跳ね上がり背中から畳に落ちて【一本】。世界王者の貫録を見せつけ決勝戦へ進出。

決勝戦

羽賀 ○ 一本
(袈裟固)
HU
(中国)

2014年グランドスラム東京王者との対戦となった決勝戦。身長が低く低重心の相手であるために開始より低い姿勢での組手争いが展開される。そんな中でも羽賀は「小内刈」「大内刈」で攻め込み相手のバランスを崩す。相手は羽賀の間合いになることを嫌い後退する。開始から2分も経たないうちに組み合わない相手に対し、3回の【指導】が与えられる。後がない相手は「一本背負投」など仕掛けてくる。羽賀は足技で崩し寝技へ移行し攻める。後半に2つの【指導】を受けるが危なげなく勝利。常に相手をコントロールし試合を制した羽賀の強さが際立つ大会となった。

100kg超級

1回戦

王子谷 ○ 一本
(体 落)
ABDURKAKHMONOV
(タジキスタン)

2回戦

王子谷 ○ 技有
(内股返し)
KAMBIEV
(ロシア)

3回戦

王子谷 一本 ○
(横四方固)
七戸
(日本)

2014年・2015年世界選手権銀メダルの七戸選手との対戦。前に出ていきたいところだが相手に主導権を握られ、開始18秒と38秒にそれぞれ【指導】を宣告される苦しい立ち上がりとなる。そして、開始から1分が経過しようとしたとき相手が掛けた「内股」をこらえきれず右体側より落ち【有効】を奪われ、そのまま「横四方固」で抑え込まれてしまう。20秒が経過し【一本】。無念の敗退となる。

敗者復活戦

王子谷 僅差 ○
(指導2)
MATIASHVILI
(ジョージア)

最終結果

60kg級

優勝 髙藤 直寿(日本)
2位 MUDRANOV(ロシア)
3位 志々目 徹(日本)
3位 KIM,Won Jin(韓国)

66kg級

優勝 髙上 智史(日本)
2位 海老沼 匡(日本)
3位 髙市 賢悟(日本)
3位 DAVAADORJ(モンゴル)

73kg級

優勝 秋本 啓之(日本)
2位 AN,Changrim(韓国)
3位 TATALASHVILI(ジョージア)
3位 MOGUSHKOV(ロシア)

81kg級

優勝 TCHRIKISHVILI(ジョージア)
2位 LEE,Seungsu(韓国)
3位 永瀬 貴規(日本)
3位 WANG,Ki‐Chun(韓国)

90kg級

優勝 ベイカー茉秋(日本)
2位 GONZALEZ(キューバ)
3位 西山 大希(日本)
3位 GWAK,Dong Han(韓国)

100kg級

優勝 羽賀 龍之介(日本)
2位 CHO,Guham(韓国)
3位 GASIMOV(アゼルバイジャン)
3位 MARET(フランス)

100kg超級

優勝 原沢 久喜(日本)
2位 七戸 龍(日本)
3位 上川 大樹(日本)
3位 BONDARENKO(ウクライナ)

旭化成 陸上部