ご計画から完成までのストーリー
15年前から続く信頼感、新たな発想をご要望に
ご両親様から引き継がれた築30年の鉄骨造マンションの建て替えを計画されたI氏。
「老朽化によるリフォーム等で収益性の低下がありましたし、子どもたちへの相続を考えて予定より早めの建て替えを決めました。自分で描いたイメージ画と共に要望したのは、1)土地を嵩上げして存在感を出す、2)無駄のないデザイン、3)最新設備をフル装備、4)優れたコストパフォーマンス…等。旭化成ホームズは3社に相談をした中の1社でした。同社とは15年前に自宅2棟と賃貸住宅2棟を建ててからの長いお付き合いです。当時の担当の方から引き継がれた営業担当が、まだ建築予定はなかったのに足繁く通ってくれていて、今回の話が出たときにいつもの笑顔がぱっと思い浮かんでプランの提案を依頼しました」とI氏はおっしゃいます。
I氏のご要望にお応えすべく、営業がご提案したのは中庭を囲むように建物を配した4階建てのプランです。
ひとつのフロアに1LDK、2LDK、3LDKと異なる間取りの住戸を配し、戸数は緑地の推進に関わる条例の制約を受けない全19戸としました。I氏からいただいた具体的なご要望はもちろん、『旭化成っぽくないものを』といったいくつかのキーワードを、設計をはじめ社内の各担当者に伝え、プランに反映させることに注力しました。
中庭を設けて生まれたさまざまなメリット
I氏からいただいた『旭化成っぽくない』『無駄なデザインは不要』というキーワードをもとに、さまざまなアイデアで魅力を高めたプランを創りあげました。
住戸は南に向けて並べるだけでは必要な戸数を満たせないので、西側に向けた住戸も設けました。ただし単に並べただけでは共用部の廊下が無駄に長くなってしまいますので、各住戸を雁行させながら配置し、廊下を極力コンパクトに収めました。さらに中庭をとり、そちらに部屋を向ける住戸を設けています。こうして住戸配置や共用部を調整していった結果、生まれたのが中庭を囲むプランです。
外観はエントランスなど部分的に外壁色を変えることで建物にコントラストをつけ、北側の角部屋にバルコニーをまわすなどの工夫で、存在感をより高めました。
「他社からもさまざまな提案がありましたが、旭化成ホームズの素晴らしい提案を見て依頼を決めました。なかでも決め手となったのは中庭を設けたこと。廊下や部屋の配置、住戸数を工夫することで建築費を大幅に抑え、すっきりとした外観、存在感が表現されていました。私が抱いていたイメージからさらに魅力を高めた間取り、デザインに大変満足しています」とI氏。
建築時から申し込みがあり、完成後はすぐに満室になって順調な経営をスタートされています。「建て替え前のマンションには17戸の立ち退きがありましたが、提携の弁護士を紹介してもらい、スムーズに行うことができました。営業・設計と一緒に夢を形にしていく楽しさを味わうことができました」との言葉をいただきました