米国SPI Pharma, Inc.社との医薬品添加剤における事業提携について

2015年12月15日
旭化成ケミカルズ株式会社

 旭化成ケミカルズ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小林 友二)は、添加剤事業の強化拡大を図るため、医薬品添加剤他の製造販売を行う米国SPI Pharma, Inc.(本社:デラウェア州、社長:Rana Kayal、以下「SPI社」)との間で医薬品添加剤における事業提携に合意し、日本と北米において2016年1月より両社の製品を相互に販売していくことを決定しましたので、お知らせします。

1.背景

 当社の添加剤事業部では、医薬品等で主に錠剤の賦形剤として用いられる結晶セルロース「セオラス」※1を展開しています。「セオラス」は、成型性と流動性のバランスに優れており、中でも、低い打圧(錠剤を生産する際の圧力)、かつ少量添加で錠剤に必要な硬度を付与できる高機能品は、口腔内崩壊錠(以下「OD(Orally Disintegrating)錠」※2)など、さまざまな錠剤に応用することができます。当社は、高機能品を中心にさらなる事業強化とグローバル市場での拡大を目指しています。
 一方、SPI社は、OD錠に適した賦形剤で崩壊性や服用感に優れたマンニトール※3「Mannogem(マンノジェム)」や口腔内崩壊錠用プレミックス製剤である「Pharmaburst(ファーマバースト)」等の製品を有しており、欧米を中心に幅広く事業を展開しています。
 両社は、今後、相互の高機能品、販売チャネル等を補完し合うことで、さらなるグローバル展開が可能になると判断し、事業提携に至りました。

2.日本と北米での相互販売

 当社はSPI社の「Mannogem」と「Pharmaburst」の日本での独占的代理店となり、SPI社は当社の「セオラス」や「セルフィア」※4等の米国・カナダにおける医薬品添加剤の独占的代理店となります。

3.将来の展望

 日本・アジア市場でリーディングポジションにある当社と北米・欧州に強いSPI社とは、両社の販売網の補完と市場開拓に取り組んでいくとともに、互いの高度な技術を活用した製品開発の検討を共同で実施していきます。当社は、今後も製剤開発への貢献とヘルスケア市場でのプレゼンス向上を目指してまいります。

4.SPI社概要

  1. (1)
    名称
    SPI Pharma, Inc.
  2. (2)
    本社所在地
    米国デラウェア州ウィルミントン市
  3. (3)
    代表者
    Rana Kayal
  4. (4)
    事業内容
    医薬品(制酸剤など)、医薬品・健康食品向け添加剤の製造、販売
  5. (5)
    出資
    Associated British Foods plc(100%)
  6. (6)
    事業拠点
    米国、フランス、インド
以上