~主力商品「キュービック」が進化した新しい箱の家~
「ヘーベルハウスCUBIC roomy(キュービックルーミー)」誕生
アシンメトリックフォルムが生み出す勾配天井とロフト空間のある家

2017年5月24日
旭化成ホームズ株式会社

 旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都 新宿区、代表取締役社長:川畑 文俊)は、2階建て戸建住宅の主力商品である「ヘーベルハウス キュービック」の新モデル「HEBEL HAUS CUBIC roomy(ヘーベルハウス キュービック ルーミー)」を本年6月1日より発売します。

 「キュービック ルーミー」は、シンプルな立方体をベースとした箱の家「キュービック」のデザインコンセプトをそのままに、2階の天井を押し上げるという発想で空間を広げ、解放感のある2階リビングや使い方を楽しめるロフト空間を提案する商品です。屋根庇や軒樋が外壁面から突出しない独自の屋根システムを新たに開発し、斬新で美しい箱型フォルムを完成させました。

 新しい外観を印象付けるのは、南面を3.5寸勾配、北・東・西面を15.7寸勾配とする、これまでの「ヘーベルハウス」にないアシンメトリック(非対称)な「偏芯寄棟屋根システム」です。2種類の勾配から構成される小屋裏空間を活かし、南面の緩勾配天井による伸びやかな吹き抜け「ロフティルーフ」や、北面の急勾配天井に沿って生まれる広がりのあるロフト「ルーミーロフト」を提案し、コンパクトな都市型住宅に、遊び心も収納力もすべて詰まった新しい空間価値を実現しました。また、太陽光発電にとって有利な南側に大きな屋根面を配置することでパネルの搭載容量が増え、発電量が多くなるという合理性も兼ね備えており、ZEHの普及という時代の要請にも積極的に応えます。

 メインターゲットは、延床面積30~40坪程度の単世帯一次取得者とし、年間販売棟数250棟を目標としています。

「ヘーベルハウス キュービック ルーミー」 モデルプラン外観 (西側道路を想定)
「ヘーベルハウス キュービック ルーミー」 モデルプラン外観 (西側道路を想定)

Ⅰ.開発背景

 「へーベルハウス キュービック」は、都市の敷地を最大限活用するために庇を無くした斬新なフォルムで1982年に発売され、先進的なデザインの住宅として発売と同時に多くの注目を集めました。その後もシンプルな外観と空間創造力を進化させ続け、ALCコンクリート・へーベルの外壁が持つ量塊感ある佇まいは、「ロングライフデザイン」と呼ぶにふさわしい都市型住宅として市場の高い評価を受け、現在でも当社の販売する2階建て戸建住宅の6割以上を占める主力商品となっています。

 近年も、広さや日照など敷地条件による制約が多い都市型住宅において、その課題をクリアしつつ付加価値を高める多彩な空間アイデアを次々と提案しています。ベランダを半屋外空間として室内空間と連続させる「そらのま」や、1階と2階の中間階にリビングを設置することで屋内の立体的空間の広がりを演出する「ステップボックス」など、床面積の広さだけでは語れない魅力で、都市の住まいの空間の豊かさを追求してきました。

 都市の暮らしにおける「更なる安全・安心と豊かさ」を問い続けながら進化を続けてきたロングライフ住宅「ヘーベルハウス」は今年で45周年を迎えます。この機会に、ロングセラーとして長く愛される主力商品「へーベルハウス キュービック」に広々した(roomy)勾配天井とロフトという付加価値を持たせ、新たな屋内空間の豊かさを提案する新商品を発売しました。

「キュービック」シリーズ

Ⅱ.「へーベルハウス キュービック ルーミー」概要

1.外観の特徴:これまでにない新しい「ヘーベルハウス」

 「キュービック ルーミー」のアシンメトリックでユニークな外観を印象付けるのは、軒樋が飛び出さずに外壁ヘーベルの垂直ライン上に収まるようにこだわって開発された、異なる勾配面の組合せで棟部分を偏芯させた「偏芯寄棟屋根システム」です。一般的な「軒の出る屋根」とは全く違うすっきりとした外観を実現し、それでいてどこか愛嬌のある、これまでの「ヘーベルハウス」にない新しいフォルムです。

 また、南面の緩やかな勾配の屋根面が大きいため、30坪程度のコンパクトな建物でもZEH化に必要な約5kWの太陽光パネルを搭載することができます。本年5月より「ヘーベルハウス」に標準搭載された新断熱仕様「ヘーベルシェルタードダブル断熱」との組合せによって、ZEH基準も効率よくクリアできます。

「キュービック」シリーズ

2.室内空間の特徴:勾配天井の広がりとロフト空間

 立方体のキュービックの天井を押し上げ隆起させるという発想で室内空間を縦方向に広げ、更に棟を北側に偏芯させ頂点をずらすことで生まれるアシンメトリックな外観の住まいは、コンパクトな2階リビング室内に実際の空間以上の広がりと落ち着き感を演出します。

 コンパクトな住まいの小屋裏にロフトを設ける場合、屋根中央に棟の頂点がくる通常の寄棟形状では、室内の中心にロフトをつくらざるを得ず設計上の大きな制約となりますが、棟が北側へずれる「偏芯寄棟屋根システム」では、ロフトを北側に寄せることで天井の高い部分を最大活用できます。

 程よい広がりで部屋に安らぎと解放感をもたらす勾配天井の吹抜けを「ロフティルーフ」、コレクション陳列など様々な用途で楽しめる空間を「ルーミーロフト」と名付け、これらの魅力がつまった2階リビングを実現しました。

室内空間の特徴:勾配天井の広がりとロフト空間1
室内空間の特徴:勾配天井の広がりとロフト空間2

Ⅲ.モデルプラン

モデルプラン
1階床面積
53.51m2(16.18坪)
2階床面積
50.16m2(15.17坪)
ロフト床面積
11.80m2(3.57坪)
延床面積
103.67m2(31.36坪)
建築面積
56.86m2(17.20坪)

Ⅳ.その他

構法
ハイパワード制震ALC構造、ヘーベルシェルタードダブル断熱構法
販売地域
関東、東海、関西、山陽、九州北部
発売日
2017年6月1日
販売目標
250棟(年間)
展示場
住宅総合技術研究所(静岡県)
以上