玄関アプローチをかねたアウトドアリビングのある家
ヘーベルハウス「のきのまent(エント)」新発売
~家族と街とをつなぐ“中間領域”を提案~
旭化成ホームズ株式会社
旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都 新宿区、代表取締役社長:川畑 文俊)は、アウトドアリビングと玄関アプローチを兼ねた半屋外空間「のきのま」を提案する戸建住宅「ヘーベルハウス のきのまent(エント)」を本年5月1日より発売します。
「のきのま」とは、玄関を大きく引き込むことで創られる広いアプローチ空間を大きくせり出した深い軒で覆い、床をウッドデッキなどのテラスとして仕上げた新たな空間の名称です。大きな開口部で1階リビングと空間をつなげ、外構により道路側からの視線を適度に遮ることで、庭が取りにくい敷地でも、子どもの遊び場、DIYの作業、レジャー用品の整備など家族が楽しむ「アウトドアリビング」として様々な用途に活用できます。
さらに、近隣住民や来訪者を招き入れコミュニケーションを図る「エントランス」としても活躍します。当社が実施した、戸建住宅に暮らす核家族の “地域交流に対する志向”に関する調査では、子育て世代と熟年世代において、災害時の助け合いや防犯面の安心感から、近隣との交流志向が高いことがわかっています。しかしながら、リビングや玄関土間などの屋内に招き入れることは望まない方が多く、応対する場所は屋外の「玄関先」が希望と回答しています。今回の商品は、家の外と中との中間領域として「のきのま」を提案することで、家族と街とがつながるきっかけにもなることを目指しています。
本商品の発売にあたり、「のきのま」の利便性を高めるアイテムとして、意匠性の高い「システム屋外デッキ」や「大判タイル」、ハンモックなどを吊り下げられる「ハンギングフック」などの外装アイテムを仕様化しました。また、1階のリビングには、大開口の「2.7m巾掃き出し窓」、道路から室内の人が見えずに十分な明るさが得られる「2.4m巾引き違い高窓」なども新たに提案しています。
Ⅰ.開発背景
1)アウトドアリビング提案の更なる強化
従来当社では『賢くひらく』をコンセプトに、「中庭」やベランダの半屋外空間「そらのま」、「屋上利用」など、住まいの一部を外へと開くことで自然を室内に取り込み、家族が楽しく暮らす提案を積極的に訴求してきました。特に、2階リビングに開放感をもたらす「そらのま」は、都市部の限られた敷地条件でも気軽に楽しい「アウトドアリビング」を実現できることから高い評価を得ています。
当社のお客様の単世帯住宅において2階にリビングが設置される割合は年々増加し、現在約2割以上に達しますが、依然8割近くが1階リビングの間取りです。今回は、最もニーズの多い1階にリビングを設けるプランでの「アウトドアリビング」のあり方を拡充し、家族以外もアクセスしやすいという地上階ならではの特長を活かした提案をします。
2)住宅地の現状
既存の住宅地は、分割され売却されるケースなど面積に余裕のない敷地条件も多く、道路に面してオープン外構で駐車スペースを設け、そのすぐ後ろに建物を配置する例が多くみられます。その結果、せっかく大きな窓があっても、プライバシー確保のためにカーテンやシャッターを“閉めっぱなし”にする家が散見されます。敷地に充分な余裕があれば、1階リビングに面して庭を計画したり、外構計画で外からの視線を遮ることも容易ですが、庭がない場合はプライバシー確保に工夫が必要です。
3)適度な距離を保った地域との交流
1階リビングの充実を図るにあたり、近隣住民も含めた来訪者との関係性に着目します。
当社くらしノベーション研究所では、核家族で持家戸建住宅に居住する世帯を対象とした『住宅地における地域交流に関する調査(2018年)』を実施しました。その結果、特に子どもが小学校低学年までの世帯と熟年世代で地域交流への志向が高いことがわかりました。子どもの学齢が低い世帯は、「学校情報などの情報交換のため」や「子供を通じたつながりを持ちたい」といった理由が大きく、「災害時の助け合い」や「地域防犯」は世代を問わず高い割合を示します。また、近隣の方の接客場所としては、自宅で接客機会のある人の約7割が「建物外」での接客を希望しており、その理想は「玄関先」と回答しました。
今回は、このような近隣住民との適度な距離を保った交流を望む傾向を踏まえ、「のきのま」を住居内部に立ち入らない中間領域として、来訪者を受け入れる空間となるよう提案します。それにより、例えば既存の住宅地に新しい住民が引越し加わっていく時なども、その街や人との関係性を作るきっかけとなるなど、戸建住宅の玄関に新しい価値を生み出すことを目指します。
◇調査名称:住宅地における地域交流に関する調査
◇調査実施時期及び方法:2018年3月にWEBアンケート調査を実施
◇調査対象:核家族で持家戸建住宅に居住する既婚男女
(対象エリア:関東、東海・中部、関西、中国、九州北部 有効回答数 1,200件)
<調査の詳細はこちらをご覧ください>
Ⅱ.「のきのまent」概要
1)アウトドアリビングと玄関アプローチを兼ねた一体空間「のきのま」
1階より大きく張り出した2階キャンティー居室とシステムキャノピーがつくる最大深さ2.6mの広々した軒下空間です。玄関ポーチを兼ねた「システム屋外デッキ」や「大判テラス」で床を仕上げます。さらに外構で高さ1.6m程度の塀や生垣を施し、程よくプライベート感を保てる半屋外空間をつくります。
<日常の活用:エントランスとしての機能>
大きな荷物を抱えて帰宅する際や、雨具の準備、ベビーカーの折り畳みなど、毎日の玄関行為をし易くします。また、ご近所の方などが立ち寄った際には、室内に入らなくても気軽に腰かけコミュニケーションする、エントランスロビーとしての役割も果たします。
<週末の活用:アウトドアリビングとしての機能>
家族でくつろぐ、子どもが遊ぶなど、「室内リビング」での行為と、DIYをするなど、「庭」での行為のどちらもしやすく、家族の週末イベントの場となります。
2)プライバシーを守りながらも開放的な室内リビング
室内のリビングには、「のきのま」に向かって2.7m巾のワイドなガラスの掃き出し窓を設けることで、視線を広げ開放感あるリビング空間となります。子供たちが「のきのま」で遊ぶ姿にキッチンからも目が届き安心です。また、道路側には床から1.2mの高さで2.4m巾のワイドな引き違い窓を提案します。外からの窓の高さは1.7mほどの高さになるため室内の様子が見えず、1階でありながらプライバシーの守られた居心地のよい空間となります。
Ⅲ.モデルプラン(単世帯住宅・35坪)
通常の30~35坪の単世帯住宅に、床面積を増やすことなく「のきのま」の空間を創りだすため、浴室・洗面などのサニタリースペースを2階に配置することが特徴です。サニタリーが2階にあることで、「洗う→干す→しまう」といった洗濯動線がスムーズであるほか、1階の間取りにゆとりをもたらし、LDKの風通しや、収納計画が充実するなど、様々なメリットがあります。
Ⅳ.その他
- 構法
- ハイパワード制震ALC構造、ヘーベルシェルタードダブル断熱構法
- 販売地域
- 関東、東海、関西、山陽、九州北部
- 発売日
- 2018年5月1日
- 販売目標
- 250棟(年間)
- 展示場
- 富士プロトコレクション(静岡県)