基本的な考え方
私たちは、太陽光発電などの再生可能エネルギー設備の導入推進や、ZEHや防災力の高い住宅の提案を行うことで、事業活動全体での温室効果ガスの排出量削減や、異常気象による自然災害に強い住まいの提供に取り組んでいます。これらの取り組みを通して、社会全体が目指す「2050年のカーボンニュートラル」に貢献します。
国際イニシアチブへの加盟(SBT/TCFD/RE100)
気候変動に対しての企業の取り組みは、より結果が求められる時代へと変化しています。旭化成ホームズグループは環境貢献のリーディングカンパニーを目指し、2019年に「RE100イニシアチブ」に加盟し、主に卒FITを迎えられたお客様から再生可能エネルギーを買い取ることで、2023年度に国内ハウスメーカーとして初めてRE100を達成しました。また、2023年に「TCFD」への賛同と「SBT(Science Based Targets)」の認定を取得し、カーボンニュートラルへの取り組みを進めています。これらの目標への取り組みを進める際には、当社グループだけでなく、サプライチェーン全体で取り組むことが重要になります。そのため、サプライヤーの方々にもSBT取得やそれに相当する目標設定を依頼し、主要取引先のうち約52%(2024年度末)のサプライヤーの方々に目標設定していただきました。目標達成に向け、これからもお客様やサプライヤーと共に取り組みを加速してまいります。

ヘーベルハウス・ヘーベルメゾンのZEH・ZEH-M
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、日本全体で省エネ性能向上に向けた取り組みが推進されている中、国のロードマップ※や各省庁の中も、ZEH基準の引き上げやZEH関連制度の拡大が進められています。
旭化成ホームズでも、国の方針に対応した仕様の開発やお客様への普及活動を行うことで、毎年実績を順調に伸ばしています。2024年度は断熱仕様を強化し、断熱等性能等級6を標準化することで住まいの断熱性を上げ、冷暖房などのエネルギー消費量の削減に貢献しています。加えて、太陽光発電システム搭載の標準化により、2024年度のZEH率は90%を超えました。集合住宅においてもヘーベルハウスで培った技術を展開し、ZEH基準の賃貸住宅の普及を継続しており、マンションのZEHである「ZEH-M」の建築実績も伸びています。
また、近年自然災害の発生頻度が上がり、規模や被害が極大化しています。そこで、災害後の生活を維持するために注目されるのが「トータルレジリエンス(総合防災力)」です。トータルレジリエンスとは、不意の災害時に生命と財産を守り、迅速な復旧やエネルギー自給を可能にする総合的な防災力のことを指します。特に、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の高い断熱性能や自立型エネルギーシステムを活用することで、エネルギー消費を抑えつつ災害時の在宅避難を現実的にする住まいが実現できます。このような住まいを通じて、「レジリエントな健康・快適住宅の普及」を目指した取り組みを進めています。
※「脱炭素社会に向けた住宅・建築物における省エネ対策等のあり方・進め方に関するロードマップ」

ATLASのZEH-M
旭化成ホームズは経済産業省が策定したZEHロードマップに基づき、年間で消費する住宅のエネルギー量が正味(ネット)で概ねゼロ以下となるZEH-M(ゼッチ・マンション)の普及に取り組んでおり、「ZEHデベロッパー」に登録されています。旭化成ホームズが分譲する新築マンションにおいては「ZEH-M Oriented」以上を標準(JV等一部の物件は除く)とすることを決めております。ZEH-M化物件の2024年度における棟数実績は3棟(累計4棟)となっており、2027年度までに累計18棟まで拡大する見込みです。
※「ZEHデベロッパー」とはZEH-M普及の役割を担うマンションデベロッパーや建設会社等を指します。
分譲マンションにおける今後の目標今後の目標


廃油を原料とした次世代バイオ燃料「リニューアブルディーゼル」を活用した
実証トライアルを開始
旭化成ホームズでは、輸送分野における脱炭素化の推進策として、廃食油などを原料とした次世代バイオ燃料を活用するリニューアブルディーゼル車の実証トライアルを2024年9月に実施しました。伊藤忠エネクス株式会社、センコー株式会社の3社共同で取り組み、住宅メーカーとしては国内初の導入となりました。リニューアブルディーゼル燃料は従来の石油由来燃料(軽油)と比較して、最大約90%のCO₂削減効果を見込める環境にやさしいエネルギーです。
2024年度のトライアル(2024年10月~関東、2025年1月~関西)では27,701kmを走行し、55662.29トンキロ※ 相当の削減に貢献しました。2025年度以降もリニューアブルディーゼル車の運行を続けることでCO₂削減に貢献し、環境にやさしい物流の実現を目指していきます。
※トンキロ(ton-kilometer)は、貨物輸送の環境負荷を評価する指標で、貨物の重量(トン)と輸送距離(キロメートル)を掛け合わせた数値です。輸送効率の改善やCO₂排出量の削減に向けた取り組みの成果を測るために活用されます

環境省より「エコ・ファースト企業」に認定
2024年4月10日に旭化成ホームズグループは、環境省より「エコ・ファースト企業」に認定されました。「エコ・ファースト制度」とは、自社の環境保全に関する取り組みを約束し、その取り組みが先進的で独自的かつ、波及効果を有すると環境大臣に認定された企業です。旭化成ホームズグループは「LONGLIFE」を軸とした「いのち・くらし・人生」を支え続ける商品・サービスの提供を通して持続可能な社会の実現に貢献することを目指しており、次の4つ項目を「エコ・ファーストの約束」として掲げました。
- 再生可能エネルギーの活用等を通して、脱炭素社会の実現に貢献します。
- 循環型社会の実現に向け、「住み続ける」「引き継ぐ」「住み継ぐ」の価値を高め続けます。
- 生態系ネットワークの再生・保全を積極的に推進します。
- 従業員や子供たちへの教育、地域の繋がりを活用した環境意識の向上に積極的に取り組みます。
今後も、これらの取り組みを、グループ一体となって推進していきます。

賃貸住宅「Ecoレジグリッド」でのJ-クレジット制度の活用
旭化成ホームズの賃貸住宅「Ecoレジグリッド※1」は、太陽光発電設備を搭載したZEH-Mに蓄電池を設置し、入居者が太陽光発電の再生可能エネルギーを利用すること(自家消費)を促進するオリジナル商品です。
2024年1月には、自家消費の効果を見える化するため、「J-クレジット制度※2」の登録を取得しました。Ecoレジグリッド1棟あたりのCO₂削減効果は約5.4t/年※3の見込みで、およそ一年に一度の頻度で「J-クレジット」の獲得を予定しています。獲得した「J-クレジット」は、旭化成ホームズグループ或いはサプライヤーの脱炭素化を推進するための販売等に使用し、その利益は環境・社会貢献活動に充当します。2025年度の環境・社会貢献活動は「人もペットも幸せな社会」の実現に向けた内容を予定しています。
今後も、J-クレジットの制度活用を通じて、サステナブルな社会の実現に向けた多角的な活動を推進していきます。
※1 Ecoレジグリッド|ZEH対応ヘーベルメゾン|HEBEL HAUSの賃貸住宅 ※2 J-クレジット制度事務局サイト:https://japancredit.go.jp/ ※3 J-クレジットプロジェクト計画書(プログラム型排出削減プロジェクト用)ver. 4.0の算定方法に基づき算出

施工現場使用電力の再生可能エネルギーへの切り替え
旭化成ホームズは、国際的イニシアチブRE100の取り組みの一つとして、全国で着工するHEBELHAUSの施工現場で使用する電力を、2024年8月から「ヘーベル電気」の実質再生可能エネルギー※1に切り替えました。2024年度に施工現場で使用した電力は約4.7GWhで、再生可能エネルギーに切り替えることで削減するCO₂排出量は1,980t※2に及びます。
「へーベル電気」の実質再生可能エネルギーは、ヘーベルハウス・ヘーベルメゾンの屋根に搭載している太陽光発電電力の余剰分を買い取り、活用したものです。つまり、これまでHEBEL HAUSを選んでいただいたことで作り出された価値が、再生可能エネルギー電力という形で、新たにHEBEL HAUSを建築されるお客様まで間接的に届けられます。私たちは、この取り組みを通じて、大切なお客様が生み出した価値を新たなお客様へと丁寧につなぎ、「環境貢献」の輪を大きく広げていきます。これにより、事業だけでなく、人と社会、地球環境のLONGLIFEの実現を目指していきます。
※1 卒FIT等の太陽光発電から得られる非化石証明書を使用した実質的な再生可能エネルギー ※2 電気事業者別排出係数(特定排出者の温室効果ガス排出量算定用)-R5年度実績-を用いて算出


RE100 Leadership Award 2024
旭化成ホームズグループは、事業活動で使う電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指す世界的な企業連合である「RE100」に2019年より参加し、カーボンニュートラルの実現へ貢献する取り組みを進めてきました。2024年9月26日に、RE100が主催する国際的な表彰制度RE100 Leadership Awards 2024においてその取り組みが高く評価され、国内企業として初めて※1「RE100 enterprising leader Award」を受賞いたしました。
当社は都市部を中心に建設しているHEBEL HAUSへの太陽光発電設備設置を積極的に推進するとともに、独自の電力供給サービス「ヘーベル電気」によってHEBEL HAUSの屋根で発電した電力を買い取り、当社の事務所、工場、展示場および建築現場の電力などに活用する取り組みを進めてきました。ヘーベル電気による電力買取量は当初の想定以上となり、2023年度に国内ハウスメーカーとして初めて※2RE100達成を実現しています。「RE100 Leadership Awards 2024」においては、都市部の住宅に太陽光発電設備を積極的に導入し、エネルギーの地産地消を促進するスキームが高く評価されました。今後も、カーボンニュートラル実現に向け、事業を通じた取り組みを継続していきます。
※1 日本に本社を置く企業として(2024年9月11日当社調べ) ※2 RE100に参加する国内ハウスメーカー(2024年7月31日当社調べ)

サプライヤーへの再生可能エネルギー電力供給
旭化成ホームズは、2023年7月にSBTイニシアチブの「1.5℃目標」認定を取得し、サプライチェーン全体で排出する温室効果ガスの継続的な削減を目指しています。サプライチェーン全体で脱炭素化を推進するため、「へーベル電気」では、「ヘーベルハウス・ヘーベルメゾンの部材製造にかかわるCO₂排出量削減(スコープ3)」の取り組みとして、2024年10月からサプライヤー向けに再生可能エネルギー電力を供給するサービスを開始しました。いち早く本取り組みにご賛同いただいた、ボルト・ナットなどを扱う株式会社ヤマザキ(本社:東京都目黒区)、鉄骨部品・外階段等を扱う大和工機株式会社(本社:山梨県笛吹市)へ、既に再生可能エネルギー電力供給を開始しています。
旭化成ホームズは、協力施工店やお客様へのCO₂排出量が少ない電力の供給を通じて、サプライチェーン全体の脱炭素化を推進していきます。
「気候変動アクション環境大臣表彰」先進導入・積極実践部門 緩和分野にて受賞
旭化成ホームズは、環境省主催の令和6年度「気候変動アクション環境大臣表彰」にて「ハウスメーカー由来の電力事業による循環型エネルギー社会の実現」の取り組みが評価され、先進導入・積極実践部門 緩和分野を受賞しました。「気候変動アクション環境大臣表彰」は、環境省が気候変動の緩和(温室効果ガスの排出抑制対策)および気候変動への適応(気候変動の影響による被害の回避・軽減対策)に関し顕著な功績のあった個人又は団体(自治体・企業・NPO/NGO・学校等。共同実施も含む)や、脱炭素社会構築に貢献するイノベーションの卓越したアイデアと、その迅速かつ着実な社会実装が期待できる確かな実績・実現力を有する者について表彰するものです。


「ヘーベル電気 節電&昼電トライアル」を8月より開始
2050年カーボンニュートラル達成に向けて、再エネの導入拡大や主電源化が進められています。しかし、再エネにおける主要な電源である太陽光発電は、天候によって発電量が変動するため、1日の中で電力使用が多くなる夕方は電力使用の抑制(節電)、逆に太陽光発電が盛んな昼間は発電した電気が余らないように電力使用の促進を行うことが求められています。
ヘーベル電気は、契約していただいているお客様に対して、電力需要がひっ迫する時間帯に節電を呼びかける「節電トライアル」や、再エネが豊富な時間帯に電力使用の促進を呼びかける「昼電トライアル(昼電※)」を行い、合計4,523邸に参加いただきました。2024年度は、特に電力需給ひっ迫の恐れが予想された2024年9月13日の節電要請において、社会全体の電力需給バランス安定化に貢献することができました。このような取り組みの結果、節電トライアルでは約18,000kWh(1,660世帯分/日の使用量に相当)削減することができ、昼電トライアルでは約1,000kWhの電力使用を昼間にシフトすることができました。今後も、再エネを最大限活用したこれらの取り組みにより、電力安定供給に貢献していきます。
※昼電は旭化成ホームズの登録商標


ARIOS 邸別住環境シミュレーションシステム
旭化成ホームズでは、日照や採光、通風、日射、室温、暖冷房を科学的に検証できるヘーベルハウス独自の邸別住環境シミュレーションシステム「ARIOS」※を活用し、室内環境を設計段階で可視化することで省エネ対策に活用しています。ARIOS暖冷房シミュレーションを活用することにより、35坪程度の住宅において、お客様の生活スタイルによっては、年間を通してエアコン2台で快適に過ごすことが可能になります。また、シミュレーションでは快適な室温を実現するために最適なエアコンの容量や台数を、イニシャルコスト・ランニングコストを算出することで選定できます。
また、近年、住宅の高気密・高断熱化が進む中で、エネルギー消費を抑えつつ健康で快適な住環境を提供する技術が重要視されています。東京都では2025年度から省エネ基準適応が義務化される社会的背景を受け、住宅の断熱性能や環境への配慮がより一層求められるようになっています。
このような社会情勢に対応するため、ARIOSを活用し、設計段階で日照、通風、採光などの環境要素を科学的にシミュレーションしながら、快適な住環境を実現する技術開発を進めています。自然の光や風を効果的に取り入れ、適切なエアコン計画を行うことで、冷暖房や照明などのエネルギー削減に貢献し、快適で持続可能な住まいを実現します。
※Asahikasei Real Integrated Organization and Simulation


既存住宅への太陽光発電設備の設置
旭化成ホームズグループでは、建築・入居後のお客様に提供しているサービスの一つとして、太陽光発電設備の設置から将来にわたる余剰電力の買い取りまですべてを完結できる体制を整備しています。
昨今、既存住宅における太陽光発電設備については、自家消費を目的とした設置が増加しており、パネル性能の向上や自然災害への不安や対策によっても設置が進んでいます。そのため、新たな太陽光パネルの設置件数は増加傾向にあり、2024年度に既存住宅に設置された太陽光発電の総搭載量は2,880kWでした。今後は、「レジリエンス性の確保」や「脱炭素化の推進」を目指し、太陽光発電設備の拡大だけでなく、太陽光発電を既に搭載されている住宅に向けた蓄電池設置商品の充実も図っていきます。60年の長期間にわたり安全・安心にお住まいいただくため、グループ力を活かした太陽光発電設備の設置を今後も強化していきます。

脱炭素社会の実現に向けたリフォームの取り組み
旭化成リフォームは「LONGLIFE」の実現に向け、高経年の建物で健康で快適な暮らしを実現するための「断熱化」をお客様と共に推進しています。「断熱化」とは、快適な住環境を実現するために、高性能な断熱材と施工技術を駆使し、住まいの温度変化を抑えることであり、ユニットバスの更新時や1階ワンフロア、または住まい全体のリフォームの際に標準として取り入れ、住まい手の健康向上とともに建物のエネルギー効率の向上を図ります。また、旭化成リフォームは、快適な温熱環境に加えて、暮らしの快適性や空間の豊かさにも配慮することが、これからの住まいにとって重要だと考えています。そうした住まいの質への配慮と、断熱性能が向上した既存物件へのリフォーム需要の高まりを踏まえ、2024年4月に全改装商品「いえもよう」を発売しました。既存の建具を生かしつつ、最新の設備や内装材でリフォームすることで、快適性と暮らしの豊かさの実現を目指しています。さらに、解体範囲を最小限に抑えることで、産業廃棄物の削減につなげるとともに、脱炭素社会への貢献も目指していきます。

EcoゾウさんClub+
「EcoゾウさんClub+」は、2002年から提供している、家庭で使った電気やガスなどのエネルギー消費量、CO₂排出量、太陽光発電量を分かりやすく見える化するサービスです。
本サービスでは、家庭で使用するエネルギーの管理システムであるHEBEL HEMSとも連携し、時間帯別や部屋別で電力消費量を可視化することで、各家庭で楽しみながら省エネ活動に取り組んでいただけます。本サービスの拡大を通じて、お客様の環境意識の向上だけでなく、社会全体のCO₂排出量削減にも大きく貢献することを目指しています。
2024年8月には、スマートフォンからも使いやすいようにデザインを一新し、2025年3月時点で累計7,000人にWebサイトをご訪問いただいています。今後もコンテンツを充実させ、一人ひとりが環境のためにできることをさらに見つけやすくし、日々の活動を継続しやすい仕組みを整えながら、お客様と共に地球を守る活動の輪を広げていきます。


ワクワクしながら、Ecoな未来へ EcoゾウさんClub+ | HEBELIAN NET.
長距離輸送の脱炭素化―配送効率化
旭化成ホームズでは、長距離輸送における脱炭素化の一環として、輸送車両のトレーラー化やドリー式ダブル連結トラックの導入、輸送ルートの効率化を進めています。特にダブル連結トラックの導入は、CO₂削減効果に加え、運行台数や運転時間の削減により、深刻化するドライバー不足の解消にも大きく貢献する取り組みです。
加えて、2023年度8月からは、積水ハウス、積水ハイム、センコーとの住宅物流における協業により、長距離輸送ルートの共同調達・共同輸送の検討を開始しました。これにより、車両台数削減や積み替え中継地の共同活用を実現し、輸送ルートの効率化を推進しています。
さらに、2025年度には出荷メーカーごとの調達輸送のルート集約や調達ルールの見直しを行い、運行台数のさらなる削減と、CO₂排出量の低減を目指します。今後も、自社でのさまざまな取り組みを通じて、脱炭素化やドライバー不足等の社会課題へ貢献していきます。

社用車の電動化(HV化)について
旭化成ホームズグループは、旭化成グループの環境貢献方針に則り、業務利用車による環境負荷を低減するため、使用するリースカーを原則としてハイブリッド車(HV)のみに限定しています(一部の工事専用車両を除く)。
また、旭化成ホームズでは、業務で使用する私有車について、従来の一人一台の車利用を前提とせず、安全や環境等に配慮した最適な移動手段(公共交通機関等の活用、車の要否・台数等)を各部場が判断することとしています。24年度末時点でリースカーのHV化率は91.3%となっており、2028年3月までに私有車を廃止してリースカー(HV)に段階的に切り替える予定です。今後も社用車の電動化を含めた、業務利用車による環境負荷低減の取り組みを推進し、事業活動の脱炭素を推進していきます。
旭化成住工栃木製造部の環境貢献への取り組み
旭化成住工では、基礎鉄筋の生産を行う新工場(栃木製造部)において、気候変動の対応として使用電力のグリーン化を目指した取り組みを推進しています。2024年7月には工場内で使用する電力を、従来の化石燃料由来の電力から、太陽光発電由来で実質CO2排出ゼロである「ヘーベル電気」へ切り替えました。
さらに、2024年10月より栃木製造部の屋根上にある太陽光発電でも従来の売電契約ではなく、自家消費型PPA(Power Purchase Agreement)契約として、旭化成住工では初めての再生可能エネルギー自家消費型太陽光発電の運用を開始しました。今後も旭化成住工では、再生可能エネルギーの導入拡大を目指すことで、エネルギー自給率の向上や気候変動対策に貢献し、持続可能な社会の実現を目指します。
