基本的な考え方
近年、異常気象等により、従来経験したことがないような大規模災害リスクが顕在化しています。 住まいを通じて人々の暮らしを支える旭化成ホームズグループでは、日頃の防災対策に加えて、大規模災害が発生した場合に備えてリスク管理をすることが重要と考えています。また、リスク管理を進化させ、災害に強い未来をお客様と一緒に築いていくことに取り組んでいます。
レジリエンス・アワード最優秀賞受賞「LONGLIFE AEDGiS」
旭化成ホームズの、防災情報システム「LONGLIFE AEDGiS」が「ジャパン・レジリエンス・アワード 最優秀賞」を受賞しました。独自のシステムにより、地震や水害が発生した際、機器によるセンシング機能を活用することですべてのへーベルハウス・ヘーベルメゾンの被害状況を即時に把握します。また、オンラインによるコミュニケーション機能で、被災されたお客様から被害情報を旭化成ホームズが受け取り、それに対応した被災時に役立つ情報を返すことで、安心を提供していきます。 取得した情報をもとに建物の被害状況に応じた優先順位を決めることで、災害対応の効率化、復旧工事の早期開始などへつなげ、発災後のお客様の暮らしを支援していきます。
レジリエンス・アワード最優秀賞受賞「GOKINJO」
株式会社コネプラ※が企画・開発・運営をする防災共助DX+リアルサポート「GOKINJO」が、「ジャパン・レジリエンス・アワード2024」において、 最優秀賞を受賞しました。より安全・安心な真のサステナブル社会の実現に向けた防災・減災における取り組みとして評価されました。
マンションや自治会における防災は ①住民自らが ②集合知を活かし ③持続的に取り組むこと が必要と考えられます。GOKINJOアプリは、日常的な情報交換や理事会等から配信される情報の確認などを目的として、多くのユーザーに利用されています。このつながりが基礎にあることによって、災害時などには住民がGOKINJOに集まり、それぞれの状況を共有しながら助け合いを行うことができます。また、シニアにも使いやすい設計で、全ユーザーの約25%が60歳以上です。
今後は、安否確認機能なども活用し、災害時の利便性をさらに高めていきます。
※2022年に誕生した旭化成グループの社内ベンチャー企業
マンション・自治会等の住民限定コミュニティ醸成サービス「GOKINJO」
防災訓練(全社)~迅速な災害時対応に向けて~
自然災害の発生時には、被災したお客様の生活の復旧・復興に貢献し、1日でも早く快適な生活をお届けすることが、旭化成ホームズグループの重要な責務です。この責務を果たすため、大規模災害を想定した年次の災害模擬訓練や災害対応マニュアルの更新を継続的に実施しています。2023年度は1月に最大震度7の首都直下型地震を想定した訓練を本社を中心とした首都圏エリアにて行い、また3月には名古屋エリア、大阪エリアで直下型大地震が発生した想定での訓練を初めて開催しました。訓練では、各エリアや部署において、いかに迅速に情報収集と意思決定を行うか等のテーマに取り組み、新たな気付きや課題を得ることができました。
防災訓練(旭化成住工)
旭化成住工滋賀工場は、HEBEL HAUSの主要部材の生産拠点です。お客様に工期通りにHEBEL HAUSを引き渡すために、安定した製品の供給が求められています。そのため、災害が発生した場合に、被害を最小化するための初期対応を迅速に行えるよう、定期的な防災訓練を実施しています。2024年5月に実施した工場全体の防災訓練では、地元の愛知消防署にご協力を依頼して、震度6強の地震が発生したという想定の下、防災組織隊の情報収集や避難時の動きなどについてご指導いただくとともに、119番通報の実地訓練や、負傷者の救助活動、消防車および救急車への情報伝達訓練などを行いました。ここで得たさまざまな気付きや課題を改善することで、引き続き安定した生産活動につなげられるよう活動を進めていきます。