基本的な考え方
私たちは、ステークホルダーの皆様を含めたすべての人の人権と多様性を尊重します。多様な人の活躍が価値創出につながるという考えのもと、すべての人が能力を発揮できる環境整備を進めると共に、互いを尊重するコミュニケーションを通して自由闊達な組織づくりを進め、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを推進しています。
人権方針
私たちは、事業活動を行うにあたり、ステークホルダーの皆様を含めたすべての人の個人の基本的人権を尊重します。「旭化成グループ人権方針」は、「国際人権章典」およびILO(国際労働機関)の「労働における基本的原則及び権利に関する宣言」に準拠しています。また、国連グローバル・コンパクトの10原則と国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」「子どもの権利とビジネスの原則」を支持・尊重し、これらの枠組みをもとに、事業における人権課題を把握し適切な対処に取り組みます。
旭化成グループ 人財 | ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン に関する方針
人権に関する取り組み
旭化成ホームズグループは、「旭化成グループ人権方針」に則り、各種法令を遵守するとともに、人権侵害につながる非人道的な行為を一切認めません。人権尊重推進の取り組みとして、社員やお取引先様とその従業員を対象とした通報・相談窓口の設置、社員や関係者の教育を継続的に行っています。2023年度は、情報発信の際の表示や表現への配慮を学ぶeラーニングを実施しました。また、サプライヤーなどビジネスパートナーにもCSR調達アンケートを実施し取り組み状況の把握を行っています。
さまざまな働き方の支援
旭化成ホームズでは、共働き・介護の増加や価値観の多様化等、逐次変化する社員の状況に合わせて働き方を選択し、キャリアの継続ができるよう、下記のような制度を設けています。
①勤務地配慮申告制度
育児・介護・配偶者の転勤等によって通勤圏外エリアへ転居することになった社員が、転居先から通える勤務地への転勤を希望することができます。2015年4月の開始以降、約90名(2023年度は20名)の社員がこの制度を利用しました。
②コース転換制度
転宅転勤ありの「総合職A」・転宅転勤なしの「総合職B」のコースを設けており、年に2回コース転換を申請できます。2024年4月時点で約200名程度(2023年度は20名)の社員が総合職Bを選択しています。
③育児関連
育児においては法律の基準を超える手厚い制度となっており、特に育児短時間勤務は最長で小学校6年生まで利用可能とし、シッター・ヘルパー補助や内閣府のベビーシッター割引券などの補助も充実しています。また育児休業から早期復帰した社員には早期復帰支援金を支給し、両立を支援しています。特に、男性の育児休業取得推進に関しては、2022年10月より出生時育休制度の新設により休業中の就業も可能とし、2023年度は16名が利用しました。また、子どもが生まれた社員への個別フォローや意識調査、周囲の理解浸透を目的とした制度説明会等も実施しました。これらの取り組みによって業務との両立もしやすくなり、これまで取得が難しかった営業・設計・工事担当等の取得者も増加しました。旭化成ホームズグループの中でも、特に旭化成ホームズの男性の育児休業取得者が増加し、2023年度は65名(2022年度は34名)となっています。
女性社員の活躍の推進
旭化成ホームズグループは、さまざまな価値観やバックグラウンドを有する多様な人財がともに活躍できる環境の実現に取り組んでいます。その一環として、2026年3月末時点における女性管理職数を2021年比40%増とする目標を掲げています。その実現のため、育児・介護の両立支援制度の充実だけでなく、女性採用の推進、経営管理職を対象としたメンタープログラムや社外研修への参加推進など、女性管理職登用のための視野拡大を目的とした育成施策も進めています。
そのほか、2023年度には「自分にとってのロールモデルを見つける」という目的で住宅メーカー8社の営業・技術職128名(うち旭化成ホームズから20名)で交流会を開催しました。参加者からは「会社の垣根を越えた交流により視野が広がった」、「自分なりの道を切り拓いていきたい」などの感想が寄せられました。このように、刺激を与えあう機会も提供しています。
シニア社員の活躍
旭化成ホームズは、再雇用者をはじめとしたシニア社員を重要な人財と位置づけ、いきいきと働ける環境づくりに努めています。2023年4月からは、「再雇用制度」に加えて65歳までの「定年延長」を導入しました。60歳を超えても専門性を磨き、環境に合わせて挑戦&変化し続ける人財を支援し、さらなる活躍を期待しています。なお、定年延長導入初年度は、90%の方が正社員継続、6%の方が再雇用契約社員を選択しています。そのほかにも、50歳を節目の年としてこれまでのキャリア(仕事・人生)を振返り、自身の特性や価値観を考えて、自身の働き方を展望し、次のステージに向けたシナリオを描くための「50歳キャリア研修」を実施しています。今後も社員の終身成長を支援し、活躍の場を広げるための環境づくりを進めていきます。
旭化成住工ベトナム
旭化成住工ベトナム(ベトナム国ドンナイ省)は、ヘーベルハウスおよびへーベルメゾンの海外生産拠点として2015年に設立されました。主に各種鉄骨部材を生産しており、旭化成住工と連携し品質向上に努めています。
今年度は、コロナ期間中に中断していた日本研修を再開し、ベトナム人スタッフ4名が5日間滞在し、工場の品質および安全管理の取り組みや日本の住宅環境を学びました。また、研修後には日本の歴史に触れるイベントや旭化成住工に技能実習生として従事しているベトナム人スタッフおよび日本人スタッフとの交流会で親睦を深め、グローバルな人財交流の場となりました。