導入に向けて
一歩ずつ着実に
標準的なマイクローザ®導入では、旭化成によるお客様の課題のヒアリングに始まり、必要に応じてサンプルテストを実施し、マイクローザ®の適用可能性を検討します。また装置の運転条件や仕様の検討も共に行います。運用後のサポートも、欠かしません。
マイクローザ®の導入の流れ
標準的な導入の流れ
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分離工程の概要や検討の課題をヒアリング目的とする分離工程の内容や条件をヒアリングし、「想定する分離工程に中空糸膜が適用できるのか?」の一次判断をサポートいたします。中空糸膜が適用できる場合にはマイクローザ®製品の選定サポート、ほかの分離技術が適するようであればそのご案内をいたします。
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ペンシル型モジュールでの少量サンプルテストステップ1で選定したいくつかのペンシルモジュールをご購入いただき、数百mLのサンプルを利用して簡易ろ過テストを実施していただきます。簡易ろ過テストの結果をご提示いただき、最終的に1〜2の候補に絞り込みます。
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ラボモジュールでのサンプルテストステップ2で選定した型式の製品を用いて、数十Lのサンプルを用いたラボモジュールテストを実施します。弊社の技術センターに必要量のサンプルを送付いただくことで、サンプルテスト(有償)が実施可能です。テスト機の貸し出しも可能です。本テストにより選定した中空糸膜のろ過能力、最適運転条件、濃縮可能倍率、洗浄条件などが得られます。商用プラント設計に必要な一通りのエンジニアリングデータを入手可能です。
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中空糸膜の適用可能性を判断 (お客様)ステップ3で得られたサンプルの品質や処理速度、設備全体のおおまかなコストイメージなどを両社で共有し、お客様の目的の処理がマイクローザ®で達成可能かご判断いただきます。
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導入に向け、膜ろ過装置の運転条件や装置仕様をすり合わせステップ3で得られたテスト結果をもとに、お客様のニーズに合わせて、運転条件や装置仕様を検討し、導入に向けた具体的なすり合わせを行います。以下のように、お客様のご要望や状況に応じて支援内容が異なります。
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ご発注旭化成のご提案内容にお客様の条件が合致しご満足いただける場合、中空糸膜や膜ろ過装置をご発注いただきます。
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納品、試運転 (装置)お客様のご注文内容に基づき、旭化成の富士工場で製作したマイクローザ®や膜ろ過装置をお客様のご希望のサイトに納品いたします。お客様には荷下ろし、横持ち、搬入、据え付け、配管接続、一次電源の接続を手配していただきます。設置が完了しましたら、旭化成の技術スタッフが現地で試運転を行い、確認を実施いたします。
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マイクローザ®導入後の技術サポート円滑な生産設備の立ち上げや安定稼働を実現するため、旭化成のエンジニアがマイクローザ®導入後も技術サポートを提供します。中空糸膜の適切な交換周期の分析や中空糸の閉塞状況などを分析できるモジュール解析もご対応可能です (有償)。
・膜モジュールのみ購入し、現在お使いの装置に組み込む場合
ステップ3のラボモジュールテスト結果を踏まえ、現在お使いの装置の運転条件の見直しなど、マイクローザ®への最適化について協議します。
・膜モジュールのみを購入し、装置の設計・製作はお客様で実施される場合
ステップ3のテスト結果に基づき、装置の設計・製作および運転条件をご検討いただきます。必要に応じて旭化成がアドバイスを行うことで、モジュール単体の供給とあわせて最適な運転を実現するための技術支援を行います。
・膜モジュールの購入に加え、装置の設計・製作も含めて旭化成に依頼する場合
ステップ3のテスト結果をもとに、旭化成がお客様に最適な装置の設計・製作まで一貫して対応します。装置については、標準的な装置のほかに、お客様の特定の仕様や運転条件に合わせて設計・製作を行うオーダーメイド装置もご用意しており、柔軟な対応が可能です。
水処理用途の導入の流れ
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原水と目標のヒアリング処理すべき原水の由来と水量、水質 (温度、pH、COD、BOD、TOC、濁度、SSなど)および目標となる処理後の水量、水質をお聞きします。
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モジュールと運転条件のご提案頂いた情報から、当社が最適なモジュールと本数および簡単な装置概要、運転条件をご提案します。モジュール銘柄、本数が決定後、お見積りおよび出荷時期をご提示致します。また、お客様がご自身で計算できる無料のウェブアプリも用意しております。
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出荷と運転立ち合いお客様から頂いた注文書に基づいて、モジュールを出荷致します。要望に応じて、導入、立ち上げ時のサポートを行います。導入後も安心してご利用いただけるようアフターサービスもご用意しています。