水道インフラを、より安全・効率的・持続可能に
マイクローザ®は、水道事業の最重要課題である水質を守りながら、凝集剤使用量や汚泥処理の負担を大幅に削減する先進の膜ろ過ソリューションです。省スペースで導入でき、災害時にはコンテナ式で迅速な対応が可能。蓄積された運転実績と独自技術が、次世代の水道インフラを支えます。
マイクローザ®の長年の信頼と実績
マイクローザ®は40年以上にわたり水道分野において、世界中のさまざまな地域や規模の施設で採用され、多様な水処理ニーズに応えてきました。長年培ってきた技術と実績が裏付ける耐久性・信頼性により、お客様を強力にサポートします。
高いろ過性能により水道水質を改善
高品質かつ安全な水質を維持するためには、クリプトスポリジウムなどの原虫除去、バクテリアなどの除去、濁りの改善などを確実に行う必要があります。
マイクローザ®は、特殊な製膜方法により均一かつシャープな孔径分布をもった中空糸技術を提供しています。これにより、クリプトスポリジウムなどの有害微生物や濁りの要因を効果的に除去します。さらに、マイクローザ®のPVDF膜は独自製膜技術「TIPS法」を採用し、高いろ過安定性・ろ過速度・優れた耐薬品性特長を実現しています。これにより、長期にわたって安定したろ過水質を維持することができます。
TIPS法などのマイクローザ®の技術について詳しく見る凝集剤注入量と汚泥処理を削減し、運用負荷を軽減
従来の凝集沈殿+砂ろ過方式では、原水の水質に合わせてオペレーターが凝集剤の注入量を調整する必要があり、さらに凝集剤が汚泥を発生させるため、その産廃処分にも手間とコストがかかっていました。特に濁度の比較的高い原水の場合、処理の複雑さが増すため、従来法では凝集剤使用量がさらに増大しがちです。
マイクローザ®の膜ろ過ソリューションであれば、原水の状況によっては凝集剤を使用せずとも良好な水質を得ることが可能であり、凝集剤の使用量を大幅に削減できます。特に濁度の比較的高い原水には、浸漬膜による膜ろ過が有利であり、汚泥の発生量を最小限に抑えながら安定した処理を行うことが可能です。結果として汚泥処理にかかる手間やコストが低減され、運用全体の負荷を軽減しながら、より効率的な浄水処理が実現できます。
浄水場の処理能力の拡張・スケールダウンをスムーズに実現
水道事業を進める上では、将来的な水需要の変動や施設の老朽化に伴い、浄水場の処理能力を見直さなければならない場合があります。しかし従来の処理法では、大掛かりな設計変更が必要となり、結果として多額のコストと長い工期を要してしまいます。
こうした課題を解決する手段として注目されているのが、マイクローザ®の膜ろ過ソリューションです。膜ろ過設備であれば、従来法より設計変更が容易です。さらに、コンテナ式設備を導入すれば、必要なときだけ処理能力を増強・撤去でき、緊急対応や季節変動など一時的な処理能力アップが求められる場面でも迅速に対応できます。この特長は、災害時にも活用され、水道停止時の非常用浄水装置として機能します。
省スペース設計で、土地や設備コストを削減
従来の凝集沈殿+砂ろ過方式は、薬品を使った混和・沈殿槽や、大型の砂ろ過設備など複数の工程が必要となるため、広い敷地と複雑な設備が必要でした。
こうした問題を解決する方法として注目されているのがマイクローザ®の膜ろ過ソリューションです。大規模な沈殿・ろ過設備を必要とせず、より少ない工程で効率よく不純物を除去できるため、設置面積を大幅に削減します。
長期に渡りろ過性能を維持し、コストを削減
長期的な運用には、ろ過性能を回復・維持するための洗浄が不可欠です。例えば、ろ過膜が閉塞したり、原水の有機物濃度が高い場合や、鉄・マンガンなどのスケール成分が多く含まれるような場合には、ろ過性能を回復するために、強力な薬品洗浄が求められます。 しかし、耐薬品性が十分でない膜を使用している場合、洗浄のたびに糸切れなどのダメージが蓄積し、結果として膜の寿命が短くなり交換頻度が高くなるという課題が生じます。
この問題もマイクローザ®が解決します。マイクローザ®なら、優れた耐薬品性を備えているため、繰り返される薬品洗浄でも膜本体への損傷を最小限に抑えられます。高い耐久性によって交換サイクルを長期化し、交換費用を大幅に削減することが可能です。
50年にわたる運転データとノウハウで最適なシステム設計をサポート
マイクローザ®は50年近い膜ろ過技術の蓄積と豊富な運転データを活かし、お客様に最適なシステム設計をご提案します。単に膜や装置の提供にとどまらず、前後の工程を含めたトータルな視点で評価し、コスト削減と性能向上を同時に実現。長年培ってきたノウハウを活用して、現場の要望に合わせた最適解をスピーディに提示し、導入後のサポートも包括的に行います。