より良い水が、あなたのものづくりを支えます
工業用水はあらゆる製造・処理現場の要であり、その品質は生産効率やコスト、製品の品質に大きく影響します。半世紀にわたる実績とともに進化を続けるマイクローザ®の膜ろ過技術なら、設備負荷や維持費を抑えながら、想像を超える水の可能性を引き出せます。
マイクローザ®の長年の信頼と実績
マイクローザ®は40年以上にわたり、世界中のさまざまな地域や規模の施設で採用され、多様な水処理ニーズに応えてきました。長年培ってきた技術と実績が裏付ける耐久性・信頼性により、お客様を強力にサポートします。
凝集剤注入量と汚泥処理を削減し、運用負荷を軽減
従来の凝集沈殿+砂ろ過方式では、原水の水質に応じてオペレーターが凝集剤の注入量を調整する必要がありました。また、凝集剤を使用することで汚泥が発生し、その産廃処理には手間とコストがかかります。特に濁度が高い原水の場合、処理がさらに複雑化し、薬品使用量も増加する傾向にあります。さらに、「用水精製に凝集剤を使いたくない」というお客様にとっては、凝集剤の管理や汚泥処理が大きな負担となっていました。
マイクローザ®の膜ろ過ソリューションであれば、原水の状況によっては凝集剤を使用せずとも良好な水質を得ることが可能であり、凝集剤の使用量を大幅に削減できます。特に濁度の比較的高い原水には、浸漬膜による膜ろ過が有利であり、汚泥の発生量を最小限に抑えながら安定した処理を行うことが可能です。結果として汚泥処理にかかる手間やコストが低減され、運用全体の負荷を軽減しながら、より効率的な浄水処理が実現できます。
RO膜など後段工程の交換頻度を減らし、運転コストを低減
RO膜を使った純水製造や排水リサイクルでは、交換や清掃の頻度が増えると運転コストが膨らみがちです。特に、従来の凝集沈殿や砂ろ過といった前処理だけでは十分な水質が得られず、RO膜に過度な負荷がかかることが原因となります。その結果、RO膜の寿命が短くなり、頻繁な交換やメンテナンスが必要になってしまいます。
そこで、マイクローザ®MF/UF膜を前処理として導入することで、RO膜への汚れの付着を効果的に抑制し、交換頻度や清掃回数の大幅な削減が可能です。適切な前処理によりRO膜寿命を延ばすことで、交換コストの抑制や総合的な運転コストの低減が期待できます。
省スペースや設備の最適化に貢献
水処理設備の導入や拡張にあたってスペースが足りない、既存設備の規模の縮小が必要であるなど、従来法では解決が難しい「省スペース」の課題を抱える現場は少なくありません。
マイクローザ®は、ろ過速度が速く、水処理設備の省スペース化と高効率な処理能力の確保を実現します。また、大規模な沈殿・ろ過設備を必要とせず、シンプルな工程で効率的に不純物を除去できるため、設置面積を大幅に削減します。
あらゆる産業の幅広い用途に対応
マイクローザ®は、さまざまな水に関する課題に対応しています。たとえば、生産ラインで使用する水の水質を安定させることで歩留まりを向上させたり、海水を淡水化して工業用水を確保したり、災害時に工業用水を飲用に転用できるようにするBCP対策を可能にします。また、医薬品製造においては、蒸留器を使用せずに高品質な水を製造するニーズにも応えます。
高いろ過性能と長寿命化を実現
浄水施設などで、原水の有機物濃度が高い場合や、鉄・マンガンなどのスケール成分が多い場合、通常より強力な薬品洗浄が必要になるため、膜の耐薬品性と長期安定性が課題となります。
マイクローザ®のPVDF膜は独自の膜技術「TIPS法」を採用し、高いろ過安定性・ろ過速度・優れた耐薬品性を実現しています。これにより、過酷な洗浄条件下でも性能を維持し、長期間にわたって強度と耐久性を確保しています。
TIPS法などのマイクローザ®の技術について詳しく見る50年にわたる運転データとノウハウで最適なシステム設計をサポート
マイクローザ®は50年近い膜ろ過技術の蓄積と豊富な運転データを活かし、お客様に最適なシステム設計をご提案します。単に膜や装置の提供にとどまらず、前後の工程を含めたトータルな視点で評価し、コスト削減と性能向上を同時に実現。長年培ってきたノウハウを活用して、現場の要望に合わせた最適解をスピーディに提示し、導入後のサポートも包括的に行います。