工業プロセスUF
AV・SWシリーズ

化学工業分野での微粉体製品の精製・濃縮や排水リサイクルに貢献し、環境保護にも寄与する、UF膜 (限外ろ過膜)です。

化学工業分野で
信頼される高性能UF膜

工業プロセス UF AV・SWシリーズは、化学工業の精製・濃縮工程や環境保護に貢献する高性能限外ろ過膜モジュールです。ナノマテリアル、ファインセラミックス、金属酸化物、汎用無機材料を中心とした微粉体製品の精製、濃縮工程に豊富な実績がございます。旭化成独自の「ダブルスキン構造」により、高い強度と信頼性を実現します。さらに、逆洗可能な設計や高い耐薬品性により、安定した長期運転が可能です。

工業プロセスUF AV・SWシリーズの詳細

工業プロセスUF AV・SWシリーズの特長

クロスフロー方式を採用し、膜面へのろ過物堆積を抑制して高い透水量を維持。

逆洗可能で、内外両表面のスキン層により耐圧縮性が高く、膜破損のリスクを軽減。

中空糸内径が太いラインナップを揃え、スラリーが詰まりにくい構造を実現。

高い耐薬品性により、酸化剤での膜洗浄が可能で幅広いpH範囲に対応。

シンプルなモジュール構造で、構成部材を少なくしてデッドスペースを抑え、液質安定性を向上。

内外表面に分離機能を持つスキン層があり、高いろ過信頼性と強度を確保するダブルスキン構造を採用 (詳しくはこちら)。

工業プロセスUF AV・SWシリーズのソリューション

業界別の適用分野

化学工業：化学品製造プロセスにおける分離／濃縮／精製工程の自動化、省力化、クリーン化に効果を発揮 (詳しくはこちら)

用途別の適用分野

各種機能製品原料 (顔料、ナノマテリアル、希少金属粉など)の精製・濃縮

各種ファインセラミックス原料 (ジルコニア、炭化ケイ素、アルミナなど)の精製・濃縮

各種汎用無機材料 (汎用コロイダルシリカなど)の精製・濃縮

各種金属酸化物の精製・濃縮

各種有機エマルジョンの精製・濃縮 (詳しくはこちら)

工程排水中の有価物及び水の回収

蛋白質、酵素の濃縮・回収

工業プロセスUF AV・SWシリーズの製品仕様

ウイルスや高分子まで対応可能なUF膜のろ過領域

UF膜はウイルスやタンパク質、エンドトキシンなど、数 nm - 100 nm程度の微細粒子や高分子を確実に除去し、ろ過・精製工程の安全性と品質の向上に貢献します。

モジュール構造

UF膜 (精密ろ過膜)の電子顕微鏡写真

旭化成独自のダブルスキン構造で膜の内外膜表面にスキン層を有し、強度面で優れ、高いろ過信頼性が得られます。

膜内径

物性表

型式		AVシリーズ							SWシリーズ
型式		AIV-3013D	ACV-3010D	ACV-3050D	AHV-3010D	ACV-5010D	ACV-5050D	AIV-5010D	SIW-3014	SIW-3054
材質	中空糸膜	ポリアクリロニトリル							ポリスルフォン
材質	モジュールケース	ポリ塩化ビニル							ポリスルフォン
仕様	膜内径 (mm)	0.8		1.4	0.8		1.4	0.8	0.8	1.4
仕様	有効膜面積 (m²)	4.7		3.1	4.7	12.3	7.8	12.3	5.6	4.5
性能	公称分画分子量	6,000	13,000		50,000	13,000		6,000	6,000
性能	初期透水量※ (L/hour at 100 kPa)	460	830	420	2,500	2,200	1,100	1,050	1,200	800
使用条件	最高供給圧 (kPa)	300			200	300			300 (0-50°C) 200 (51-80°C)
	最高使用温度 (°C)	50							80
	使用可能pH範囲	2-10							1-14
モジュール寸法 (mm)		1,126 L x 89 φ				1,126 L x 140 φ			1,126 L x 89 φ
※清澄水を25°C、圧力100 kPaでろ過した場合の初期ろ過水量を表します。