脱塩精製工程を組み込んだ高純度な製品を量産化

国内化学メーカーであるB社、C社が、粉砕スラリーからの脱酸・アルカリを目的でマイクローザ®を導入し、効率的かつ収率の高い脱塩を実現した事例です。

脱塩精製工程を組み込んだ高純度な製品を量産化

高純度な製品を量産化します

国内大手化学メーカーB社およびC社が直面していた、粉砕スラリーからの脱酸および脱アルカリ処理の課題に対し、旭化成はマイクローザ®UF膜を使用した効率的な脱塩精製システムを提案しました。その具体的な事例をご紹介します。

事例1:粉砕スラリーからの脱酸処理を実現

国内化学メーカーB社では、従来の処理法では十分な脱塩精製が困難な製品を新たに開発し、高度な脱塩が必要となりました。そこで、旭化成はマイクローザ®UF膜による効率的かつ収率の高い脱塩精製システムを提案し、従来では難しかった、高純度化した製品の量産化を達成しました。

  • 対象となる液体の性状
    pH:0.1、濃度:20%、酸濃度:3.6% (HCI)、粘度:14 mPa・s、電導度:200 mS/cm
  • 目標精度
    pH 0.1→pH 4
  • テスト条件
    テスト液量:10 L、圧力:Pi/Po=120/80 kPa、逆洗圧:140 kPa、逆洗サイクル:20 min/20 sec、電導度:30〜35°C

炭化基素スラリーの脱酸処理時における、ろ過流速 (Flux)とpHの変化を示すグラフ。置換水量の増加に伴い、Fluxが減少すると同時にpHが上昇。

炭化基素スラリーの脱酸処理時における、ろ過流速 (Flux)とpHの変化を示すグラフ。

事例2:粉砕スラリーからの脱アルカリ処理を実現

国内化学メーカーC社が、粉砕スラリーからの脱アルカリ (脱塩)を目的に、マイクローザ®を導入しました。マイクローザ®UF膜を用いた効率的かつ収率の高い脱塩精製システムを導入し、高純度化した製品の量産化を達成しました。

  • 対象となる液体の性状
    pH:13、濃度:24%、アルカリ濃度:1.6% (KOH)、粘度:14 mPa・s、電導度:28 mS/cm
  • 目標精度
    pH 13→pH 10
  • テスト条件
    テスト液量:10 L、圧力:Pi/Po=120/80 kPa、逆洗圧:140 kPa、逆洗サイクル:20 min/20sec、ろ過温度:20〜25°C

炭化基素スラリーの脱アルカリ処理時における、ろ過流速 (Flux)とpHの変化を示すグラフ。置換水量が増加すると、Fluxが増加すると同時に、pHが低下。

炭化基素スラリーの脱アルカリ処理時における、ろ過流速 (Flux)とpHの変化を示すグラフ。

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旭化成のマイクローザ®が選ばれる理由

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