CASE1:HEBEL HAUS FUJISAWA SHINDAICHI MODEL
2020年に入ってわれわれが最初に取材したヘーベルハウスは、藤沢展示場に建つ2F建て住宅「新大地」だ。ダウンフロアやロフト、そして「クロスフロア」を取り入れた構造により、5層ものフロアを生み出しているヘーベルハウスならではの都市型住宅である。「クロスフロア」とは、1Fと2Fをつなぐ吹き抜けの途中に設けた中間階のこと。上下階を自然に結ぶ橋渡しにもなっている。この住宅に設けた7.7帖のクロスフロアのリビングは、天井の高さによって縦の広がりを感じさせるうえ、さらに1Fにも2Fにも斜めに視線が延びるため、横の広がりも感じさせる。
このスペースを少々アレンジ、EMECOのラウンジチェアとBLACKSMITH Co.のクラフツマン滝川史也さんがハンドメイドで製作したスタンドライト「DSL-3」をレイアウトし、男のくつろぎスペースを作ってみた。このフロアから数段ステップを上れば2Fのダイニング・キッチンだ。ダイニング・キッチンの奥には、程よいスペースのアウトドアリビングが待つ。ここから入り込む光と風が、クロスフロアにも優しく届くのだ。
藤沢展示場「新大地」モデル1Fのダウンフロアリビング(18.1帖)は、心理的に2ゾーンに分かれた印象をもたらす巧みな設計だ。真上にクロスフロアがある部分のみ天井高が低くなっているが、それがむしろプラスに働き、独特な籠り感のあるゾーンをつくり出している。対照的にダウンフロアリビングの約半分は吹き抜けになっているため、このゾーンは明るく開放的だ。ひとつのリビングの中でこれだけメリハリのある空間を作れるのもヘーベルハウスならでは。1Fと2Fを分断せず、"層"を上手に駆使しながら、室内空間をより広く、より多彩に、より快適に演出している。このフロアには、1890年代のフランスのアンティークブックシェルフをデザインベースにBLACKSMITH Co.が製作したワークデスクとスプリングチェアをレイアウトしてみた。
藤沢展示場に建つヘーベルハウスの「新大地」モデルは、2F 建て5層空間×ウッディモダンとカフェミックスのインテリアを採用した都市型住宅。
ヘイルメリーマガジン愛読者の多い湘南エリアへ移住を考えている人にもおすすめのモデルハウスだ。限られた住空間を最大限に活かす家づくりを学びながら、男の居場所を想像しやすい家でもある。
藤沢展示場 新大地・クロスフロアのある家
(電車の場合は、JR・小田急線藤沢駅より徒歩20分(JR東海道沿い))
住所:神奈川県藤沢市辻堂新町4-2
tel. 0466-33-8828(10:00-17:00)
CASE2:HEBEL HAUS KASHIWANOHA FREX MODEL
2件目に紹介するのは、千葉県・柏の葉展示場に建つFREXモデル。二世帯住宅を想定して作られたこの3F建てモデルは、1Fの親世帯、2~3Fの子世帯ともに見どころ満載だ。まず、われわれが注目したのが、親世帯を想定した1FのLDK空間。21.6帖の広さをもつダイニング・キッチンと11.3帖のダウンフロアリビングのレイアウトが秀逸。木の温もりあふれる空間のなかで開放感と視線の変化を楽しめる。プライベートで大型犬と戯れる絵も、自然に家族が集まってくる絵も、気の合う仲間を招いてホームパーティーを催す絵も、容易に想像できるのだ。ダウンフロアリビングの外にはアウトドアを楽しめるウッドデッキも広がっている。
床を一段下げることによって緩やかに空間を仕切った1Fのダウンフロアリビング。
屋外から光や風をたっぷり取り入れることができるので、心地よさが倍増する印象。重厚なインテリアのレイアウトもお見事です。
ウッド貼りの天井がダイニング・キッチンにも温もりを与えている。
広々としたカウンターキッチンは、毎週でも仲間を招いてもてなしたくなるようなスペースだ。
ヘーベルハウス柏の葉モデルは、3Fと屋上にも理想的なイン&アウト空間をレイアウトしている。
(左上):3FのLDKにひとつながりの「そらのま」。
(右):同じく3Fのダイニング・キッチン。「そらのま」から光と風が通り抜け、心地よい時間が流れる。
(左下):広々としたルーフトップ。晴れた日はキャンプや天体観測が楽しめたり、お酒と語らいの時間をもうけたり...使い方が無限に広がる。
重鉄・システムラーメン構造を生かしたダイナミックな3F建てのFREX。建物の中央を階段で仕切っているので、左右に分けて住み分けることもできるモデルだ。
柏の葉展示場 FREXモデル
住所:千葉県柏市新十余二15-2 総合住宅展示場住まいるパーク柏の葉内
tel. 04-7180-0241(10:00-17:00)
※屋上で火気使用する際は、屋上防水シートへの飛び火対策のため耐炎性のある焚火シートなどを敷いてご利用ください。